倖田來未のために4万7000人が集合、10周年記念東京ドーム公演を開催
【倖田來未 <KODA KUMI 10th Anniversary ~FANTASIA~>ラストのMCより】
「今日、みなさんホントにホントにありがとうございました。ライヴって何回やってもね。ドキドキしたり、毎回緊張するし、失敗するし、間違ったりしたりするけど、お客さんのおかげですっごいいい声が出たり。毎回、ライヴって違うんですよね。それってのは、やっぱりみんなの、ひとりひとりの声援が毎回違うように、みんなが私のために声をかけてくれて、それが毎回違うから、毎回いいものが完成させられるのかなって思います。
いつもこう、スタッフやダンサーのみんなに言うんですけど、「練習は本番のように。でも、本番は練習のように肩の力を抜いて楽しくやろうね」って。でもなかなか上手くいかなくて(笑)。だけど、やっぱりそれってのは、お客さんのおかげでね。いい化学反応が起こって、すごいいいことができるんだと思います。
人生って、毎日ね、「明日こうするぞ」とか、「明後日こうするぞ」って模索すると思うんですけど、「上手くいかないのが人生なんかな」って思います。簡単にね、東京ドームでライヴやらせてもらってたら、私、めっちゃ天狗になってたと思うし。下積み時代があったからこそ、私もこういうふうに、みんなの大切な存在ってことが噛み締められますし。みんなにもこうして、こんなんしたら喜んでくれるかな、笑ってくれるかな、この曲歌ったら泣いてくれるかな、とか。そんなことを思いながらライヴを作ってます。
みんなも人生の中でね、上手くいかないことがたくさんあるかと思いますが、「人生諦めたもん負けや」と、私は思ってます。目先の楽な気持ちや幸せもありますが、10年先、20年先、自分がどんな存在になっているか、そういう夢を叶えることが、私は大切やと思ってます。だからみんなも「なんで上手くいかんのや」って思うこと、いっぱいあると思います。わたしもそう。だけど、それがあるからこそ、「おっ、これも忘れてた。あれも忘れてた」って見つけることができるんですよね。自信満々で堂々と歩いてると、いろんなもん落としてるんですよ、人間ってのは。だからみんなも、すごい心配とか、悔しいとか、不安とか。そういう気持ちってのは、すごいいいことなんですよね。だからこれからも、不安な気持ちがあるからこそ、大事なことを気付けたり、人への思いやりを考えられたり、自分に優しくできたりできるんだと思うんです。
だからみんなも、大きな夢を持って、自分に負けないで、夢に向かって頑張ってほしいと思います。」