-異種格闘技対談-Ring【round2】第11回/H ZETT M

ポスト

-異種格闘対談-Ring【round2】第11回

GUEST H ZETT M / 逹瑯(Vo) ムック

PAGE3

逹瑯「好きな子のために弾いてあげたってことあります?」
H ZETT M「ないということにしときましょうかね……」

―― 一人でやられる時と、女性ヴォーカルとやられる時と、バンド編成でやられる時って、H ZETT Mさんの中ではどういう棲み分けになっているんですか?

H ZETT M:ん~、自分のやりたいことというよりは、客観的に見て、この人は、こういう表現での方がいいんじゃないか? っていう感じで判断して形にしてる感じですね。

逹瑯:プロデューサーっぽい視点なんですね。20何年やってると、絶対に鍵盤を押し間違えることってないです?

H ZETT M:間違えますよ。でも、間違えるっていう範囲がなくなってきたというか(笑)。間違えても、間違えじゃないことにしちゃうというか。

逹瑯:あははは。ちょっと鍵盤押さえ間違えても、これくらいなら大丈夫! みたいな? ちょっと外した音が出てるのも逆にカッコイイ、みたいな?

H ZETT M:はい。そうですそうです(笑)。クラシックだと、またそういう訳にもいかないんですけど、ジャズピアノとかならそれもありかなと。

逹瑯:なるほど~。でも、俺、ムック以外でバンドやるなら、ピアノ、ドラム、ベース、っていう編成がいいなって思ってるんですよね。ギターのないバンドって斬新じゃないですか?

H ZETT M:ええ、そうですね。お好きなんですね、ピアノ。

逹瑯:好きですね。自分に子供ができたらピアノ習わせたいですもん。

――親から“習わされる”と、小さい頃は毎日の練習がイヤでイヤでたまらないんだってば。11月1日にリリースされたH ZETT Mさんのアルバム『きらきら☆すたんだーど with PS60』の中に、「トルコ行進曲」が収録されていたじゃないですか。あれを聴いて、すごく練習したのを思い出しましたもん。あと、「猫踏んじゃった」があんなカッコ良くなるんだ! ってビックリもしましたし。

逹瑯:俺なんかピアノ弾けないから、弾ける人はすごいなって思っちゃうけどね。でも、やっぱ男がピアノ弾けるとモテるから、嫌がっても、“やっとけば将来モテるから頑張れ!”ってやらせるね、無理矢理(笑)。

――モテるためっていう理由がどうかと思いますけどね……。

H ZETT M:モテたことないですよ(ぼそり)。

逹瑯:あはははは。でも、毎日練習しなくちゃダメなの? 毎日弾かないと弾けなくなっちゃうもんなんですか?

H ZETT M:まぁ、そうですね、感覚が鈍っちゃうというか。だから昔は毎日弾いてましたね。

逹瑯:今は?

H ZETT M:今は全然弾いてないです。

逹瑯:大丈夫なんですか?

H ZETT M:はい。貯金みたいなものなんで、今はもう何日も弾いていなくなても大丈夫になりましたね。

逹瑯:練習が苦痛じゃなかったというのは、勉強感覚じゃなかったというか。

H ZETT M:そうですね、勉強するっていう感覚じゃなかったのかも。ただただ練習するっていう単純作業が快感だったのかもですね。

逹瑯:じゃぁ、ロールプレイングゲームでも、レベル上げが大好きなタイプですね。

H ZETT M:あははは。はいはい。それは間違いないですね。

逹瑯:グランドピアノとかだとテンション上がるんですか? やっぱ。

H ZETT M:そうですね、グランドピアノは上がりますね。やっぱり状態がいいピアノだとテンション上がりますしね。

逹瑯:家にもピアノあるんですか?

H ZETT M:ピアノはないです。いつも使ってる鍵盤は置いてありますけど、なかなか家では練習しないですからね。ほとんど触りません。

逹瑯:曲作るときだけですか?

H ZETT M:はい。そうなんですよ。

逹瑯:好きな子のために弾いてあげたってこと、あったりします?

H ZETT M:いやぁ~。ないということにしときましょうかね……。

逹瑯:あははは、今、ちょっと含みのある答えでしたね(笑)。じゃぁ、どういう女の子が好みなんですか?

H ZETT M:好み……女の子の……(考える)。

逹瑯:まぁね、いろいろとありますからね、好みも。芸術家ほどいろんな趣味があったりしますから、まずはそこから確かめておかないと(笑)。で、どんな女性がお好みで?

H ZETT M:いや。……ん~(めちゃめちゃ悩む)。いや、今、普通に話そうと思ったんですが、これ、文字で残っちゃうなと思ったら………。

逹瑯:あはははは。別にそんな深刻に考えなくても大丈夫ですよ(大爆笑)。性格とかでもいいですよ、そんな具体的な容姿じゃなくても。んじゃ、苦手なタイプにしときます(笑)?

H ZETT M:あんまり不思議ちゃんは好きじゃないですかね。

逹瑯:自分が不思議ちゃんだからですか?

H ZETT M:あはははは。僕、不思議ちゃんですかね?

逹瑯:十分、めちゃめちゃ未知です。かれこれ1時間話してますけど、まだゲット感ないですから、俺(笑)。てか、初恋はいつでした?

H ZETT M:初恋…………。初恋ってなんなんですかね?

――めちゃめちゃ哲学的なことになってるじゃないですか!

逹瑯:武市さん(ライター)の初恋なんて、もう四半世紀前ですからね。それじゃぁ思い出せなくても仕方ないですけど、H ZETT Mさんの初恋は、まだまだ思い出せる範囲なんじゃないですか(笑)? なんか、幼稚園の頃とかに、この子好き! って思った感覚じゃない、本当に人を好きになった感覚って、いつ頃でした?

H ZETT M:幼稚園かなぁ?

逹瑯:早いですね。俺、明らかに違う好きさを体感したのって、中学1年の頃だったんですよね。全然可愛くない子だったんですけど、めちゃめちゃ愛嬌があったんですよね。俺、結局、その子のこと3年間ずっと好きでしたからね。

H ZETT M:ほほぉ。でも、やっぱり女の子は愛嬌大事ですよね。

逹瑯:大事ですよね。綺麗だったり可愛いけど、愛嬌のないヤツって、全然魅力感じませんからね。面白くない。一緒にいて楽しいのが一番ですもんね。

H ZETT M:ですね。すごく共感できます。

⇒NEXT INTERVIEW-4

この記事をポスト

この記事の関連情報