SONARに新シリーズ「SONAR X1」登場、ユーザーイベントも開催

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ローランドは、パソコンで音楽制作するためのソフトウェア・パッケージ「SONAR シリーズ」のラインアップを一新、ワークフローを根本から見直した新しいユーザー・インターフェースによって、作曲/録音/ミックスなどの作業が効率良く行える「SONAR X1(ソナー・エックス・ワン)シリーズ」の3機種を、12月下旬から発売する。

「SONAR」シリーズは登場以来ほぼ1年に1度のペースでバージョンアップを行ってきた。2008年に登場した「SONAR 8」の次は2009年の「SONAR 8.5」とその幅が小さくなっていたが、今回は「9」を飛ばして「10」を表すと思われる「X」の名を冠しての登場となった。新シリーズ「SONAR X1」のラインナップは、プロ仕様の最上位モデル「PRODUCER」、内蔵プラグイン・エフェクトやプラグイン・シンセサイザーの充実した中級モデル「STUDIO」、入門者にもおすすめの「ESSENTIAL」の3種類。入門者向けの「ESSENTIAL」という名称は今回が初となる。

「SONAR X1」では前回のバージョンアップに比べて大幅な進化が見られる。まず、ユーザーインターフェイスはシリーズ共通となり、操作性や作業効率が大幅に向上したことが挙げられる。たとえば、ドラッグ&ドロップにより直感的な操作が可能。一括したファイル管理が行える新設計の専用ブラウザから、プラグイン・エフェクト/シンセやループ素材を各トラックにドラッグ&ドロップするだけで音楽制作を行える。また、各種ビューの大きさや位置、比率を自由に変更でき、さらに表示している画面の状態を録音用/編集用/ミキシング用などスクリーン・セットとして最大10種類保存できるので、それぞれの作業にすばやく移行しながら快適な曲づくりが可能となっている。これまでSONARが備えたいなかった機能をうまく取り込んだかっこうだ。新デザインのコントロール・バーや「MultiDock (マルチ・ドック)」機能がどのように動作するか興味深いところだ。

また、プラグイン・エフェクトをひとつにまとめられる「FX Chain(エフエックス・チェイン)」機能の搭載にも注目だ。プリセットのセーブ/ロードができれば、定番の組み合わせを使いまわすのが楽になるはず。このほか、アナログ・モデリングによる新開発の「ProChannel (プロ・チャンネル)」搭載(SONAR X1 PRODUCERのみ)もポイントだ。こちらは、コンプレッサー、EQ、チューブ・サチュレーターを統合したもので、すべてのチャンネルに搭載される。各エフェクトは複数のモデルを切り替えられることが可能と、なかなか見所は多い。

11月14日には、毎年恒例となった新バージョンをお披露目するユーザーイベント<SONAR プレミアムデイ 2010>が秋葉原にて開催される。今回は「SONAR X1」を使ったレコーディングやミキシングのデモンストレーションやセミナーなどSONARユーザー必見のプログラムとなっている。発売を待てないという人は、一足先にこちらで「SONAR X1」の魅力をチェックしよう。

◆SONAR X1 PRODUCER / STUDIO / ESSENTIAL
価格:オープン
発売日:2010年12月下旬

◆「SONAR プレミアムデイ 2010」
日時:2010 年11 月14 日(日)12:30~17:30
場所:東京・秋葉原 ベルサール秋葉原(1F イベントホール)東京都千代田区外神田3-12-8 住友不動産秋葉原ビル
プログラム:SONAR X1 New Feature Preview / A-Series with SONAR X1 シンセサイザー・ワークショップ / OCTA-CAPUTURE + SONAR X1 ドラム・レコーディング指南 / V-STUDIO 700 with SONAR X1 サラウンド・セミナー / SONAR X1 リミックス・マスター講座など

◆SONAR X1 製品詳細ページ
◆音楽制作ソフトウェア SONARの新シリーズ発売
◆ローランド
◆BARKS 楽器チャンネル
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