カラオケは、シニアの健康維持/増進・介護予防に効果的

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やっぱりカラオケって楽しい。でっかい声で歌い騒ぐのも楽しいし、好きな歌をじっくりと練習するのもいい。意外とDAMチャンネルをバックに、密室性の高いカラオケボックスでワクワクドキドキを楽しんだりするのも魅力のひとつかもしれない。カラオケの楽しみ方はいろいろあるが、その楽しさは学生やサラリーマンのみならず、高齢者にとっても全く同じこと。

こと近年においては、カラオケを楽しむことが健康の維持につながるという声が様々な方面から上がってきており、アクティブシニアの健康維持/増進・介護予防に対し、カラオケの存在は意外と大きな影響力を持つようだ。

そんな中、第一興商と東北福祉大学が、『多様性のあるカラオケシステムの効果における、健康増進・介護予防・地域コミュニティー形成の調査研究』について共同研究を行なうことを発表した。

第一興商は、すでに福祉・高齢者用音楽療法補助具「DKエルダーシステム」を開発、現在では約3,700施設(平成22年7月末現在)の福祉・介護施設で稼働させている。音楽プログラム、体操プログラムなど音楽療法が組み込まれたコンテンツが最大の特徴だ。一方で、健康増進・介護予防・地域コミュニティー分野においての研究を行なっているのが東北福祉大学。両者が共同で研究するのは、カラオケを通しての「健康増進・介護予防」と「地域コミュニティー形成効果」についての2点だという。

「DKエルダーシステム」を活用することで、健康増進がどのように促進していったか、気分や満足度といったアンケートから、脳機能活性度測定、介護予防効果及び認知症予防まで、グループワークによる健康増進がどう結果をもたらすか評価するのだ。

さらには健康増進・介護予防を目的とする地域コミュニティーの創出・活性化に向け、活動支援手法の開発を担うべく、レクリエーションワーカー、健康運動指導士、ケアマネジャー、社会福祉士、介護福祉士、作業療法士、医師、看護師、そして東北福祉大学近隣の地域ボランティア・スタッフとともに、数ヵ月単位で、検討、実施、評価を行なっていくという。

音楽や適度な運動を組み合わせてレクリエーションの一環として行なう音楽療法は、高齢者の心身の活性化や身体機能の維持・回復に非常に効果的であると認識されている。とはいえ、専門知識などが要求されるため実際の導入はさほど簡単ではないという。「DKエルダーシステム」の簡単な操作で健康維持に役立つシステムが気軽に手に入れば、余生がさらに充実したものになることだろう。
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