“CDが売れる”北海道のバンド、Violent is Savannaがメジャーへ
2010年夏、インディーズ界で異例のチャートアクションを起こした4ピース・ロックバンド、Violent is Savanna(バイオレント・イズ・サバンナ)が、ついにメジャーデビューし全国進出することが決定した。
◆Violent is Savanna のアーティスト画像
Violent is Savannaは、北海道出身のインディーズバンドとしてすでに知る人ぞ知るロックバンド。2010年5月に発売したインディーズ盤「OH LOVE YOU」では、有線リクエストランキング北海道チャートで、インディーズでありながら数々の大物アーティストを押さえて1位を獲得。さらに、北海道内のTSUTAYA限定販売だったにも関わらず、オリコンインディーズランキングの全国チャートでは、VAMPSに続き2位を獲得している。
また、2010年4月からは、北海道内のFMラジオ局AIR-G'でレギュラー番組がスタート。5月には「OH LOVE YOU」がパワープレイに選出され、ラジオを通して道内に曲が流れることとなった。このパワープレイを聴いたリスナーから、今度は有線放送にリクエストが流れ、リクエストされた曲がまた誰かによってリクエストされる。有線リクエストランキング北海道チャート1位獲得は、そんな好状況が自然に発生したことが功を奏したと考えられるが、それでも、いわゆる“無名”アーティストがこのような記録を樹立することは極めて異例といえるだろう。
さらに、CDの売上枚数でも異例の数字を叩き出したことも、彼らの“全国進出”へとつながったともいえる。昨今のCD不況下において、リスナーが思わずCDを購入したくなるほどの実力を備えているということは、バンドにとって大きな武器であり、メジャーレーベルにとっても実に魅力的だ。
そんなViolent is Savannaの“全国進出”作品となる「OH LOVE YOU」は、同世代の女の子たちがふと呟いてしまうような、景色が見える等身大のラブソング。耳なじみのよいわかりやすいフレーズも、ボーカル星花の独特の声質と歌い回しで、ただ共感を呼ぶだけではない“強さ”と“切なさ”が感じ取れる。
プロデューサーにGreat3の片寄明人、レコーディングエンジニアに南石聡巳を迎え、ポップでキュートな歌声と歌詞の世界観、そしてバンドアンサンブルとが心地よいスピード感の中で鳴り響く「OH LOVE YOU」。北海道で、“耳にしたらリクエストせずにはいられない”状況を作り出し、さらにCDの売り上げという数字を積み上げることのできるバンド・Violent is Savannaが、今度はメジャーでどのような音を奏で、どのようなバンドに成長していくのか。これは注目に値する。
◆Violent is Savanna オフィシャルサイト