SPYAIR、進化を重ね強いメッセージとしての力を持つデビューシングル「LIAR」特集

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SPYAIR

デビューシングル「LIAR」 08.04 着うたフルR配信start (レコチョク独占先行) 2010.08.11 リリース

本当に表現したい曲だからこそ リスナーの全身にぶつかり響く 彼らの持つパワーは進化を重ね 強いメッセージとしての力を持つ

INTERVIEW

――結成して5年ということですが、最初の出会いというのは?

KENTA:僕とIKEとMOMIKENが前のバンドで一緒で。元々中学時代の同級生なんです。ちょうどそのバンドが解散したときに、UZがやってたバンドも解散して。で、“一緒にやらない?”っていうことで、そこからSPYAIRになったんです。

――その時の音楽性はどんな感じだったんですか?

KENTA:もっとラウドっていうかヘヴィロックに近かった。でも特に音楽性って話したことなかったよね?

IKE:最初に話したのは、ジャンルは気にしないで自由にやろうと。とにかく好きなことをやろうって。その時に好きな音楽がKORNだったんですよ。KORNになりたかった(笑)。

KENTA:そんな音楽でストリートライヴをやってたんですよ。

――そこが面白いところですよね。ストリートだとアコギを持ってとか、そんなイメージですけど、バンドで、しかもラウド系。ENZEL☆さんが入ったタイミングというのは?

UZ:野外ライヴをはじめて一年後くらいから関わりはしていたんですよ。その当時、対バンすると、ギターが2本いたり、同期を使うバンドが多かったりしたんです。俺らは音圧的にどうしてもかなわないってことで、同期を再生してくれるヤツがほしいなってことで、ENZEL☆がステージに上がるようになったんです。

KENTA:ライヴをやるとお客さんを煽ったりもしていたし、IKEが煽るよりもいいんじゃないかって。IKEには歌に専念してもらって、盛上げ役をENZEL☆がやったほうがいいんじゃないかって。

――ENZEL☆さんは加入したいと企んでいたんですか(笑)。

ENZEL☆:いやっ……。ストリートでやってる時から、他のバンドとは違うプロモーションをしていたんで、なんて面白いトリッキーなことをやってくれるんだって注目していたんです。加入する前は、僕はクラブでイベントを開催したりしていたので、SPYAIRがお客さんをつけるやり方がすごく面白くて、良いところをパクってやろうとそういう気持ちで一緒にいたんですよ。最初はいい刺激だなぁって思ってたんですけど、メンバーになってましたね(笑)。

UZ:正式メンバーになるかどうかってときに、ENZEL☆はすごい迷ってたんだよね。知り合いがジーパンを作ってるってことで、一緒にやらないかってそこに誘われてたんで。

ENZEL☆:一瞬、現実的なところを考えてしまって(笑)。ジーパン屋をやれば普通に給料をもらえるわけじゃないですか。安心をとろうか、夢をとろうか……。でも安心をとるのは違うなって。

UZ:結局、この人(IKE)の熱い言葉にまるめこまれた……。

――ENZEL☆さんが興味持つのもわかるくらい、SPYAIRは独自のスタイルで活動していますよね。メディアが弱くなっている今、宣伝力を何かに頼るのではなく、自ら出向いてライヴを見せていくとか。結局自分で動かないと何も始まらない、という。

KENTA:結成して一年は曲作りと、どうやってライヴをやっていこうかっていうミーティングをずっと繰り返していたんですよ。その間、曲作りより、ファミレスに集まってみんなで話す時間の方が長いくらい。どうやって自分たちで動くかって。ライヴハウスは閉鎖された空間だし、まだ自分らが人気あるないの話じゃない。だったら野外でやったらいいんじゃない? って。どこかに頼ろうとか、メジャーデビューしたいっていう夢もなく。自分らで食ってこうよって感じで。今回、メジャーデビューするってことになって“どうですか?”って聞かれるんですけど、そんなに“嬉しい!”って感じではないんですよ。まぁ、嬉しいですけどね(笑)。たとえスタッフが増えたとしても、自分らが先頭に立ってなきゃいけないと思うし、いつもスタッフにも言うんですけど、何をやるにも自分たちが関係していないとダメだって。勝手にミーティングされて、決まってるっていうのがすごいイヤで。自分たちが必ず納得した上で全部進んでいってほしいって。

IKE:そうしたら責任持てるじゃないですか。そこで失敗があったとしても、僕らがYESと言ったからなわけだし。

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