サリー・セルトマン、新作『ハート・ザッツ・パウンディング』を語る

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――アルバム・タイトルを『Heart That's Pounding』とつけた理由は?

サリー・セルトマン:同名の曲が収録されているし、これが一番強力なアルバム・タイトルになると思ったの。このアルバムを要約するにはいいタイトルだと思ったのよ。私の歌詞には「heart」という言葉がよく出て来るんで、私に合っていると思ったの。女性らしいけれども、同時に強くもあるんですもの。

――収録曲のなかで、特に思い入れの強い曲、好きな曲、またはキーとなる曲を3~5曲挙げていただき、その理由を話してください。

サリー・セルトマン:「On The Borderline」が大好きなの。歌うのが大好きな曲で、3月に<South By South West>でも歌ったのよ。すごく楽しかったから、今のところ私のお気に入りはこの曲ね。あとは、「The Truth」も大好きね。あのトロピカルなスウィング感が気に入っているの。歌詞も気に入っているし。

――リスナーには、あなたの気持ちを理解してもらいたいと思いますか?どういう風にアルバムを聴いて欲しいですか?

サリー・セルトマン:私はむしろ、曲を聴いて、それがその人の人生となんらかの形で結びついてくれればいいと思っているの。共感してもらえたら嬉しいわ。私も、好きな人の音楽を聴く時はそうしたいんですもの。自分の人生の何かを彷彿させてくれるものであって欲しいんで、私の曲もリスナーの世界に取り込んでもらって、彼ら自身にとって意味のあるものであって欲しいの。

――ズバリ、あなたにとって音楽とは?

サリー・セルトマン:音楽は私にとって、セラピー的な役割を果たしているの。聴くにしても、歌うにしても、曲を書くにしてもよ。音楽がなかったら、私の人生は随分と違うものになっていたと思うわ。音楽は人々を結びつけるものだし、とてもエモーショナルなものなんですもの。音楽は自分を人生のいろんな時期に連れて行ってくれるし、ある人や場所を思い出させてくれるから、人生においてとてもスペシャルで大事なものよ。

――これから先の夢やビジョンについて話してください。

サリー・セルトマン:またアルバムを作りたいし、映画音楽も作りたいわ。そして、他のシンガーとも一緒に曲を作って行きたいわね。常に音楽的にチャレンジしているという実感の湧くことをやって行きたいわね。だから、次のアルバムはまた違うものになるでしょうし、テーマも違って来るでしょう。全く新しい見解でもって各プロジェクトに臨んでいきたいわ。

――ライブはたくさんやって行くのですか?

サリー・セルトマン:こっちでは結構やっているわよ。3月には<SXSW>と<CMW>に参加したし、6月にはアメリカ・ツアーがあるの。7月にはオーストラリア・ツアーがあって、主要都市を廻るの。

――オーストラリアはShock Records、北米はArts & Crafts、日本ではImperial Recordsと、とても個性溢れるレーベルと契約をしていますね。あなたやマネージメントのチョイスですか?それぞれのレーベルはいかがですか?

サリー・セルトマン:Arts & Craftsに関しては、New Buffaloのファースト・アルバムを聞いて私のところに連絡して来て、アルバムを出したいと言って来たの。私に合っているレーベルだなと思ったんで、契約したのよ。オーストラリアのレーベルに関しては、このアルバムに一番合ったレーベルをマネージャーと一緒に探して見つけたの。そして、Imperial Recordsが日本でアルバムを出してくれるのはとても嬉しいわ。

――最後に、日本のリスナーに向けて一言。

サリー・セルトマン:アルバムを気に入ってくれると嬉しいわ。そして、日本でライブも出来るといいわね。私の曲があなた達の人生に何らかの形で役に立てばと思うわ。そして、楽しんで聴いてね。

インタビュー構成:内本順一
通訳:川原真理子

『ハート・ザッツ・パウンディング』
2010年6月23日発売
TECI-21617 スペシャル・プライス¥2,280(定価)
※日本盤ボーナス・トラック2曲収録
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