ディジー・ミズ・リジー、奇跡の来日公演
90年代半ば、彗星のように現われて日本のロック・ファンを一発でがっちりつかんだデンマーク出身の3ピース・バンド、ディジー・ミズ・リジー。奇跡的に実現した彼らの来日公演が目前に迫ってきた。
◆ディジー・ミズ・リジーの歴史映像
ディジー・ミズ・リジーはティム・クリステンセン(Vo、G)、マーティン・ニールセン(B)、ソレン・フリス(Dr)の3人組。ロック・ファンのつぼを正面から斜めから裏から刺激しまくるメロディとアンサンブル、サウンドとハードエッジなサウンドは、瞬く間にロック・オーディエンスを虜にした。平均年齢20歳とは思えぬ抜群のプレイは、世界各国のロック・ファンから絶大な支持を集め、1995年にリリースされたデビュー・アルバム『ディジー・ミズ・リジー』は見事にヒット。デンマークで達成したロック・アルバム史上最高売り上げ記録は未だ破られていないものだ。日本でもいきなり10万枚を超えるセールスを叩き出し、その後、セカンド・アルバム『ローテイター』(1996)も大ヒット。ところが彼らは1998年、わずかスタジオ・アルバム2枚で突如解散。余りにも短い活動期間。彼らの音楽だけが残り、その存在は幻となっていた。
ところが、そんな幻のカリスマ・バンド、ディジー・ミズ・リジーが来日するのだ。今回の再結成の経緯をバンドの中心人物、メイン・ソングライターのティム・クリステンセンは次のように語る。
「2006年に、チャリティ・コンサートの一環で、一時的に再結成したんだ。そこで4曲演奏したのだけど、とてもうまくいった。それ以来、『3人でちゃんとツアーしたいね』なんて話していて、2010年が3人にとってパーフェクトなタイミングに思えたんだ」
2010年、ディジー・ミズ・リジーは単独公演や約30のフェスティヴァル出演を敢行。7月頭に本国デンマークで行なわれる<ロスキルデ・フェスティヴァル>では、プリンス、ゴリラズ、ミューズ、パティ・スミスらと共にディジー・ミズ・リジーもメイン・アーティストのひとつとして出演する。
しかし残念ながら今回の再結成は“期間限定”という。今回のツアーが終わった後、彼らが再びディジー・ミズ・リジーとして活動するかどうかは未定。ディジー・ミズ・リジーのライヴが生で体験できるのは今回が最後かもしれない。
<ディジー・ミズ・リジーREUNION TOUR 2010>
2010年5月5日(水・祝)名古屋Electric Lady Land
2010年5月6日(木)大阪BIG CAT
2010年5月8日(土)川崎CLUB CITTA’
2010年5月9日(日)川崎CLUB CITTA’
◆ディジー・ミズ・リジー・オフィシャルサイト
◆ディジー・ミズ・リジー・オフィシャルサイト(海外)
◆ディジー・ミズ・リジー・マイスペース
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