<RINGING JAM 2010>R&B界の“旬”なスターが結集した濃密な渋谷の夜

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シェネルが登場すると、会場は打って変わって活気に包まれた。トライバルなビートに乗って登場したシェネルは決して大柄ではないけれど、その声には圧倒的な存在感がある。

艶もハリもあってパワフルそのものだ。彼女自身もエネルギッシュで、歌っていてもダンスしていても常に笑顔で元気いっぱいといった感じ。すごく楽しんでパフォーマンスしているのがよく伝わってくるから、見ていてシンプルに楽しくなる。もちろんそれだけではなく、昨年ロングヒットとなった「Missing」(久保田利伸のカヴァー)では確かな歌唱力も披露。明るさと実力を兼ね備えたディーヴァであることを証明してみせた。
◆【関連画像】<RINGING JAM 2010>シェネル~画像~

ジェイソン・デルーロは、20歳の新人とは思えないオーラをまとっていたのが印象的。楽曲はドラマチックだが、彼のヴォーカルは決してそれに負けないスケールの大きさが感じられるもの。テクノ風のナンバーもオーソドックスなバラードもさらっとこなすあたり、その実力はかなりのものだろう。

バックダンサーの動きも激しく、思わず目を奪われそうになるが、ジェイソンの動きにもキレがあって、鋭いステップはカッコよかった。ヴォーカル、ダンスともに新人離れした堂々としたものだったから、この日だけでいっぺんにファンになってしまった人も多かったようだ。
◆【関連画像】<RINGING JAM 2010>ジェイソン・デルーロ~画像~

重低音のビートの中、最後に登場したオマリオンは、さすがにダンスシーンのカリスマ。満員のオーディエンスが期待する通り、圧倒的なダンスパフォーマンスで魅せまくった。ステップや素早い動きのキレもすごければ、ゆっくりした動きにもバネのような弾力があって、まるで何かに操られているかのようだ。

3人のダンサーとともに繰り広げるダンスにはストーリー性が感じられるのも魅力。B2K時代のナンバーから「ICE BOX」、そして最新の「アイ・ゲット・イット・イン」まで幅広いナンバーで会場をヒートアップさせまくったオマリオン。随所で腰を突き上げたり、客席から10人の女の子をステージに上げ、腰をからませて踊ったりと、とにかくエロさ全開のパフォーマンスだったが、時折見せる笑顔はそれとは無縁のさわやかさ。このあたりも彼の人気の理由なのかもしれない。

オマリオンはアンコールにも応え、最後はマイケル・ジャクソンの「今夜はドントストップ」で締めてこの日のライヴはすべて終了。
◆【関連画像】<RINGING JAM 2010>オマリオン~画像~
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