ザ・ゴシップ、恵比寿の夜に見せたベス・ディトーの愛らしさ

ポスト
リック・ルービンをプロデュースに迎えたメジャー移籍第一弾アルバム『ミュージック・フォー・メン』を1月6日にリリースしたばかりのザ・ゴシップが、3度目の来日公演を開催、2月8日(月)恵比寿リキッドルームを揺るがした。

◆ザ・ゴシップ画像

レズビアン/フェミニストを公言し、センセーショナルな話題と反逆的な姿勢でシーンに一石を投じ続けるロック・ディーヴァ、ベス・ディトー。会場は生ベス・ディトーの熱演を一目見ようと駆けつけたファンやメディアで溢れかえり、開演前から異常な熱気に包まれていた。

ねずみのキャラクターが一面にあしらわれたあざやかな黄色のワンピースに身を包み登場したベスに熱い視線が注がれる中、ご挨拶とばかりに新作『ミュージック・フォー・メン』から「ダイムストア・ダイアモンド」「ポップ・ゴーズ・ザ・ワールド」「2012」と立て続けにパフォーマンス、ライヴの幕が上がった。

無駄を省いたダンサブルなバンド・サウンドと、時にやさしく時に激しく繰り出されるベスのソウルフルな歌声の組み合わせに会場はいっきにダンス・フロア状態。オーディエンスとのやり取りで覚えた日本語を披露して笑いを誘い、ダンスを披露するなど終始和やかなムードで愛らしくファンを楽しませるMCから、一転ステージを所狭しと縦横無尽に踊りまわるベスのパフォーマンスに、会場は大いに沸いた。

新作の収録曲「フォー・レター・ワード」ではステージを降り、観客にコール・アンド・レスポンスを求めるベス。一体となった会場は大合唱に包まれた。アンコールではタオルを頭に巻いた愛嬌のある風呂上りルックで再登場したベスに再び大歓声。バンドが世界的に認知されるきっかけとなったアンセム「スタンディング・イン・ザ・ウェイ・オブ・コントロール」のイントロが始まるや否や客席は大きく縦揺れし、その日一番の盛り上がりを見せた。

ライヴ・バンドとしてのザ・ゴシップの魅力とベスのポジティヴな愛らしさを堪能できる大満足の一夜となった。

<ザ・ゴシップ来日公演>
2010年2月8日(月)@恵比寿リキッドルーム
・ダイムストア・ダイアモンド(Dimestore Diamond)
・ポップ・ゴーズ・ザ・ワールド(Pop Goes The World)
・2012
・ユア・マングルド・ハート(Your Mangled Heart)
・メン・イン・ラヴ(Men In Love)
・ファイア/サイン(Fire/Sign)
・ラヴ・ロング・ディスタンス(Love Long Distance)
・8thワンダー(8th Wonder)
・リッスン・アップ(Listen Up)
・フォー・レター・ワード(Four Letter Word)
・イエスタデイズ・ニュース(Yesterday’s News)
・ヘヴィー・クロス(Heavy Cross)
-アンコール-
・ワッツ・ラヴ・ゴット・トゥ・ドゥ・ウィズ・イット(What’s Love Got To Do With It?)
・スタンディング・イン・ザ・ウェイ・オブ・コントロール(Standing In The Way Of Control)

◆ザ・ゴシップ・オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報