牛牛(ニュウニュウ)、ショパンのエチュード27曲を披露

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2009年サントリーホール大ホールでの公演を史上最年少で開催したニュウニュウが、2月7日再びサントリーホールにやってきた。もちろん今回もチケットは完売。

演奏したのは2010年生誕200年を迎えるショパンのエチュード27曲全曲だった。大人のピアニストでさえ、全曲を人前で披露するのは困難なこの楽曲集を全曲さらりと弾き終え、しかも7曲のアンコールまで聴衆にプレゼントするという、驚きのパフォーマンスを見せ付けた。

エチュードとは練習曲のこと。27曲全曲にピアノを弾くための難しい技術が課されていながら、ピアノの詩人ショパンならではの音楽の美しさも備えている人気の楽曲集である。「別れの曲」「革命」「木枯らし」「蝶々」など、タイトルのついた有名曲も多い。この日の演奏には、ニュウニュウの特徴でもある透明感あるピュアで美しい表現に清楚な好感度があふれていた。

ニュウニュウは来日公演直前の1月下旬に、このショパンのエチュード27曲をレコーディング。2010年4月にリリースを予定している。チケットが取れず今回聴き逃したファンにとっても、そして今回のリサイタルを堪能できた人にとっても、この作品は待ち遠しいものとなることだろう。

2010年は海外での活躍がさらに広がるというニュウニュウだが、大好きな日本でのコンサート活動はコンスタントに続けていきたいと語っている。次回の来日では更なる驚きを我々に見せ付けてくれることだろう。今回の日本ツアーは、2月9日札幌でのリサイタルを残すのみ。12歳のニュウニュウの演奏を生で聴けるチャンスはこれが最後となる。

<ニュウニュウ・コンサート 2月7日(日)@サントリーホール>
・ショパン:エチュード作品10(全12曲)
~休憩~
・ショパン:エチュード作品25(全12曲)
・ショパン:3つの新しい練習曲(全3曲)
~アンコール(7曲)~
・グルック:オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』から
・リスト:半音階的大ギャロップ
・モーツァルト:トルコ行進曲
・ショパン:幻想即興曲
・雲南省民族音楽(殷承宗編曲):愉しいロソ
・プロコフィエフ:エチュード第1番
・日本古謡.(編曲:王建中):さくらさくら
◆ニュウニュウ・オフィシャルサイト
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