残念ながら名曲ぞろい、50TAが1stアルバムをリリース
音楽界の革命児、50TA(狩野英孝)の1stアルバム『50TA』がリリースされる。
◆50TAのアーティスト画像
テレビ朝日系バラエティ『ロンドンハーツ』の大型ドッキリ企画から誕生した、狩野英孝の音楽プロジェクト・50TA。番組で無理難題を突きつけられ、さらにドッキリであるにも関わらず、お笑い芸人の皮を脱ぎ孤高のアーティストとして、バラエティーに富み過ぎる爆裂作品を乱発。その様子は、狩野英孝という感性の溜池からずるずると引っ張り出されたカオス楽曲の孵化実験のようでもあった。
もちろん、番組を見ていた国民は片腹抱えて一挙一動を見守った。これら楽曲を着うた(R)で配信すれば、全国の視聴者は魔除け代わりなのか、がんがんダウンロード、現在その数は70万を記録し、幕張メッセでは5000人のオーディエンスを集めてライヴも成功。ついに偉大なる勘違い野郎は、夢と現実が混濁した常態となった。そう、アーティスト・50TAの活躍については、もはや多くを語る必要もあるまい。
そんな50TAにとって念願でもあった、初のアルバム『50TA』が2010年2月10日にリリースされる。これは現実だ。このアルバムには、そもそもこの50TAドッキリ企画のきっかけとなった楽曲「涙」のアルバムバージョンから、「PERFECT LOVE」「インドの牛乳屋さん」といった番組で披露されたセンス爆発な代表曲、“桜田神耶”名義で青木さやかに楽曲提供し(正確に言うと“提供することになってしまっていた”)、青木が2009年11月にシングルとしてリリースした「ノコギリガール~ひとりでトイレにいけるもん~」の50TA歌唱のもの、さらにボーナストラックとして、卒業シーズンにピッタリな新曲「指きりげんまん」のデモテープバージョンなど、ボーナストラックを含む全12曲が収録されている。
さらに、DVDには「50TAラップ~東京寄り道メロディ~」のPV映像に加え、2009年2月に六本木アリーナにて開催された<50TA 復活ライヴ>から「自分にハッピーバースデー」「PERFECT LOVE」と、幕張メッセで行なわれたライヴから「ノコギリガール~ひとりでトイレにいけるもん~」のライヴ映像をパッケージ。これまでの50TAの活動を収めた記念碑的な作品となっている。
アルバムという形で改めて作品を通して聴くと、「音楽界の革命児」とのキャッチコピーは的を射ていることに気づかされる。50TA(狩野英孝)は、笑いにはちょっぴり謙虚ながら、楽曲は実に大胆。そして意外な“迷曲”が、残念ながら微妙に“名曲”だったりする。
「ノコギリガール~ひとりでトイレにいけるもん~」や「50TAラップ~東京寄り道メロディ~」、「チャイナダンスホール」といった曲の“さすが芸人”というべき発想力、言葉の選び方はもちろんだが、作品全体にわたって、理論を無視した、もしくは理論を越えた曲展開や譜割りには思わず舌を巻く。これが計算なのか、それとも天賦の才能かは定かではないが、これら要素と、50TAの“飾らないヴォーカル”から、50TAというアーティストの器用な面と不器用な面という2面性が垣間見える。そして、特に不器用な面からは、不器用であるがゆえに、50TAがこのプロジェクト、そして音楽に対して、番組で見せていたとおり、大マジで臨んでいるということが痛いくらいに伝わってくる。皮肉にも、そこが最高に可笑しいのだ。
50TAの音楽にかける勘違いパワーは、視聴者に大きな笑いと、ちょっぴりの同情と、もしかしたら“いい”のかも…という、不思議なのりしろを残してくれた。そしてこのアルバムの登場である。
50TAの楽曲が広く世間に受け入れられているのは、「ただ面白いから」「意外にキャッチーだから」というだけではない。巷に溢れるヒット曲にも負けない、気持ち悪いほどピュアな音楽への愛が過剰に詰め込まれている。これまで彼の楽曲を耳にしてきたリスナーは、きっとそれにも気付いているはずだ。
◆50TAからのコメント映像
◆「50TAラップ~東京寄り道メロディ~」
◆50TAオフィシャルサイト(50TAのブログも)
◆『ロンドンハーツ』番組サイト
◆50TAのアーティスト画像
テレビ朝日系バラエティ『ロンドンハーツ』の大型ドッキリ企画から誕生した、狩野英孝の音楽プロジェクト・50TA。番組で無理難題を突きつけられ、さらにドッキリであるにも関わらず、お笑い芸人の皮を脱ぎ孤高のアーティストとして、バラエティーに富み過ぎる爆裂作品を乱発。その様子は、狩野英孝という感性の溜池からずるずると引っ張り出されたカオス楽曲の孵化実験のようでもあった。
もちろん、番組を見ていた国民は片腹抱えて一挙一動を見守った。これら楽曲を着うた(R)で配信すれば、全国の視聴者は魔除け代わりなのか、がんがんダウンロード、現在その数は70万を記録し、幕張メッセでは5000人のオーディエンスを集めてライヴも成功。ついに偉大なる勘違い野郎は、夢と現実が混濁した常態となった。そう、アーティスト・50TAの活躍については、もはや多くを語る必要もあるまい。
そんな50TAにとって念願でもあった、初のアルバム『50TA』が2010年2月10日にリリースされる。これは現実だ。このアルバムには、そもそもこの50TAドッキリ企画のきっかけとなった楽曲「涙」のアルバムバージョンから、「PERFECT LOVE」「インドの牛乳屋さん」といった番組で披露されたセンス爆発な代表曲、“桜田神耶”名義で青木さやかに楽曲提供し(正確に言うと“提供することになってしまっていた”)、青木が2009年11月にシングルとしてリリースした「ノコギリガール~ひとりでトイレにいけるもん~」の50TA歌唱のもの、さらにボーナストラックとして、卒業シーズンにピッタリな新曲「指きりげんまん」のデモテープバージョンなど、ボーナストラックを含む全12曲が収録されている。
さらに、DVDには「50TAラップ~東京寄り道メロディ~」のPV映像に加え、2009年2月に六本木アリーナにて開催された<50TA 復活ライヴ>から「自分にハッピーバースデー」「PERFECT LOVE」と、幕張メッセで行なわれたライヴから「ノコギリガール~ひとりでトイレにいけるもん~」のライヴ映像をパッケージ。これまでの50TAの活動を収めた記念碑的な作品となっている。
アルバムという形で改めて作品を通して聴くと、「音楽界の革命児」とのキャッチコピーは的を射ていることに気づかされる。50TA(狩野英孝)は、笑いにはちょっぴり謙虚ながら、楽曲は実に大胆。そして意外な“迷曲”が、残念ながら微妙に“名曲”だったりする。
「ノコギリガール~ひとりでトイレにいけるもん~」や「50TAラップ~東京寄り道メロディ~」、「チャイナダンスホール」といった曲の“さすが芸人”というべき発想力、言葉の選び方はもちろんだが、作品全体にわたって、理論を無視した、もしくは理論を越えた曲展開や譜割りには思わず舌を巻く。これが計算なのか、それとも天賦の才能かは定かではないが、これら要素と、50TAの“飾らないヴォーカル”から、50TAというアーティストの器用な面と不器用な面という2面性が垣間見える。そして、特に不器用な面からは、不器用であるがゆえに、50TAがこのプロジェクト、そして音楽に対して、番組で見せていたとおり、大マジで臨んでいるということが痛いくらいに伝わってくる。皮肉にも、そこが最高に可笑しいのだ。
50TAの音楽にかける勘違いパワーは、視聴者に大きな笑いと、ちょっぴりの同情と、もしかしたら“いい”のかも…という、不思議なのりしろを残してくれた。そしてこのアルバムの登場である。
50TAの楽曲が広く世間に受け入れられているのは、「ただ面白いから」「意外にキャッチーだから」というだけではない。巷に溢れるヒット曲にも負けない、気持ち悪いほどピュアな音楽への愛が過剰に詰め込まれている。これまで彼の楽曲を耳にしてきたリスナーは、きっとそれにも気付いているはずだ。
◆50TAからのコメント映像
◆「50TAラップ~東京寄り道メロディ~」
◆50TAオフィシャルサイト(50TAのブログも)
◆『ロンドンハーツ』番組サイト