「V-Piano」に4種類のピアノモデルを追加

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ローランドは、デジタル・ピアノ「V-Piano」に、新たに4種類ピアノ・モデルを搭載、すでに購入しているユーザーにはアップグレードプログラムを無償で公開した。

2009年3月に発売された「V-Piano」は新音源搭載で、往年の銘機のピアノサウンドだけでなく物理的制約を受けないまったくく新しいピアノサウンドまでも実現するデジタル・ピアノ。アコースティック・ピアノそのものを録音して内蔵する「サンプリング方式」の従来のデジタル・ピアノ音源とは異なり、鍵盤を弾くとハンマーが弦を叩いて、駒からフレーム、響板へと音が広がるというアコースティック・ピアノの発音プロセスをデジタルで再現したまったく新しい音源方式を採用しているのが特徴。鍵盤タッチの強弱に応じた音色変化も段階なく極めてスムーズ、減衰音も美しく伸びて自然に消えていくなど、アコースティック・ピアノ特有の複雑な響きや微妙な音色変化を再現することが可能となっている。

「V-Piano」が発売当初より搭載していたのは、世界の銘機と呼ばれるアコースティック・ピアノを忠実に再現する「Vintage(ビンテージ)」と、全音域すべての弦を銅巻きの三本弦や全弦銀巻きの三本弦など現実では不可能なピアノ音を奏でることができる「Vanguard(バンガード)」という2つのピアノ・タイプ。これに新たに4種類のピアノ・モデルが追加されたことになる。

「V-Piano Evolution」と名づけられた今回のアップグレードで新たに追加されたサウンドはVintage、Vanguardの各ピアノ・タイプに2種類ずつで、それぞれの特徴は以下のとおり。

●Vertical(バーティカル)
 ビンテージ・アップライト・ピアノをイメージした温かい音色が得られる。
●V1 Impactance(V1インパクタンス)
 より重いハンマーによる音色を仮想的につくり出し、そのアタック感のあるパワフルなサウンドは、バンド・アンサンブルの中でも埋もれることなく存在感を発揮する。
● Triple Large(トリプル・ラージ)
 全鍵銅巻き三本弦の「All Triple」モデルをベースに、ピアノの全長が10フィート(約300cm)を超えるといった、現実では体験することのできない弦の響きをつくり出す。
● Metallic SB(メタリック SB)
 全鍵銀巻き三本弦の「All Silver 1」モデルをベースに、薄い金属の響板を薄い木材で挟み込んだユニークな構造を仮想的に持ち、木材響板では実現できない一味違った、きらびやかな響きが得られる。

すでにV-Pianoを購入済みのユーザーは同社ウェブサイトから無償でアップデートが可能だ。アップデートはパソコン(Windows/Mac)とUSBメモリーが必要。詳細は下記のURLを参照のこと。

◆V-Piano 製品詳細ページ
◆ローランド

◆BARKS 楽器チャンネル
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