HANGRY & ANGRY、“デジタル・グランジ”サウンドが炸裂する最新アルバム『Sadistic Dance』リリース大特集

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HANGRY & ANGRY 最新アルバム『Sadistic Dance』2009.11.18リリース特集

鮮烈なビジュアルがリスナーを魅了する 吉澤ひとみと石川梨華の音楽PROJECT 待望のニューアルバムをリリース

彗星の如く現れたゴスロリ×グロカワ・ユニット、HANGRY & ANGRY。凄まじいスピードでmyspaceの100万ビューを獲得し話題を集め、海外でも活発なライブを展開。まさに破竹の勢いで躍進してきた彼女たちの正体が、ついに明かされることとなった。なんと、あの元・モーニング娘。の吉澤ひとみと石川梨華! 未だ謎多き2人が、オルタナティヴ・ロックの世界的プロデューサー、ダニエル・メルローと作り上げたアルバム『Sadistic Dance』について、大いに語るインタビュー特集だ。

INTERVIEW part-01

――突然myspaceに登場して活動を開始してから、早くも1年以上が経過しました。その間に海外でのライブ活動などありましたが、改めて今日までをどのように振り返っていますか?

HANGRY: 海外でやったいくつかのライブは、私的に大きな一歩だったなって思っています。日本でやるライブももちろん楽しいけど、ある程度はお客さんのリアクションがイメージできるんですよ。でも海外では、ライブで初めて私たちの存在を知る人が多いわけだし、私たちもどういうライブになるのかイメージできなくて。しかも言葉だって通じないから、期待と不安が入り混じるような、そういう緊張感を持ってライブがやれたんです。現地のオーディエンスからも「来てくれてありがとう!」とか、そういう温かいリアクションがたくさんもらえたので、もっと実力をつけて、もっともっと大きくなってまた帰って来たいって思いましたね。

ANGRY: 活動の初期はすべてが初めてづくしで、「ここまでやっちゃっていいの!?」とか、「世の中ではどう受け止められるんだろう?」みたいなこととか、いろいろなことを考えていましたね。取り組む音楽ジャンルも初めての音楽性じゃないですか。でも実は、不安よりも期待の方が大きかったんですよ。初めてC.C.Lemonホールでライブをやった時も、たった1曲だけ披露して何も言わずに立ち去るとか……。そういう意味では、新しいことにたくさん取り組めて、充実していた1年だったなって、今は振り返っています。

――謎を多く含んだこれまでの活動でしたが、そのぶん、今までのキャラクター性を抜きにした、新しい音楽とヴィジュアルの力で訴えていきましたよね。そのことに、戸惑いはありませんでしたか?

HANGRY: 私はなかったですね。逆に「思いっきり楽しんじゃえー!」って感じ(苦笑)。

ANGRY: 私も戸惑いや抵抗というより、別の存在として演じることがすごく楽しくて。ただ、最初は手探りな部分もありました。そういう部分も活動を続けていくと、自分のものになっていくんですよ。

――2人の活動にとって、HANGRY&ANGRYはどんな位置付けですか?

ANGRY: 特別なものですね。やっぱり“ANGRYになる”とき、私の中で確実にスイッチを押しているんです。しかも、かなり大きなスイッチですね。

HANGRY: そうだね。HANGRY & ANGRYにとって、ファッションやアクセサリー、メイクってすごく大切なものなんですよ。これがあって初めて、私たちはHANGRY & ANGRYになれるというか。スイッチがパチン! と入る感じですね。

――ファッションにメイク、音楽性も含めてHANGRY & ANGRYであると。

HANGRY: そうですね。どれが欠けても、私はHANGRYになれないと思うんです。内面も、このファッションに身を包むことで、変わっていないようで変わっているんだろうな……(苦笑)。自分ではそこまで意識していないけど。

ANGRY: でも、ステージに立つと豹変します。

HANGRY: パフォーマンスには確実に出るね。

ANGRY: それも意識してそういう風にしようと思っているワケではなくて、ANGRYになると、自然とにじみ出てしまうものというか……。やっぱり、音楽の力も大きいと思います。この音楽がないと、私はステージでANGRYになれていないかもしれない。

HANGRY: 本当に、徐々に徐々に作り上げていって、今のHANGRY & ANGRYがあるんですよ。最初は、手探りだったと思うんです。でも、次第に私たちの中でもHANGRY & ANGRYが目指すものが見えてきて。このぶんだと、まだまだ進化していくと思います。「これがHANGRY & ANGRYだ」というものを見せるというよりも、また新しい要素を吸収したり、自分たちを掘り下げたりしながら、進化していくのが私たちだと思っています。

ANGRY: 私も、自分の中のANGRYを見つけたんですよ。たとえばメイクをする時も、今は自分のANGRY像に近づくためにメイクをしていて。その方が、よりANGRYになれるんです。2人で目指す方向性が呑み込めて、それを表に出せるようになったんだなって。

――ちなみに、HANGRY & ANGRYの活動における役割分担はあるんですか?

ANGRY: 私たちって、ユニットという意識もないんですよ。言ってしまえば、HANGRYと私は10年来の仲だし、決まりごとを決める必要もなくて。それぞれが楽しんでいる感じなんです。音楽的な趣味も近いし、HANGRY & ANGRYに取り組む姿勢もまったく同じ。普段から多くを語らなくても、わかってしまえる仲なんです。お互いの空気感でわかりあえちゃうのは、良いことだなって。

HANGRY: 自然とバランスが取れているんですよ。お互いで補い合うし、リードし合うし。絶妙なバランスですね。

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