迫力の演奏と極上の歌声、山下洋輔と柴田淳が夢の共演
◆柴田淳と山下洋輔が初共演―ライヴ写真
◆柴田淳コメント映像
「世代もジャンルも超えた音楽の新しい出会いがここSIBUYA-AXで生まれる!」というコンセプトのもと実施されたこのイベントは、透明感ある歌声でファンを魅了する柴田淳が織り成す歌の世界と、ピアニスト山下洋輔がTHE BIG BANDと繰り広げるスリリングなジャズが絡み合う、異質な組み合わせが最大の見どころとなった。
第1部に登場した柴田淳は、新進ジャズ・ピアニスト挾間美帆を中心としたバンドをバックに、アルバム『ゴーストライター』からの先行シングル「Love Letter」をはじめ、「蝶」の最新アルバム収録曲のほか、「ため息」「真夜中のチョコレート」「おかえりなさい」といった代表曲を交えた全5曲を披露した。いつにも増して大人で上品な雰囲気の中、一点の曇りもない麗しい歌声を満員の会場に響かせた。
第2部に登場した山下洋輔は、THE BIG BANDを従え、Duke Ellingtonの「スウィングしなけりゃ意味がない」や「カンゾー先生メイン・テーマ」などを披露。MCで穏やかに話すその姿からは一転、ピアノを叩きつけるようにかき鳴らす独特の演奏スタイルで、一瞬にしてその場を強烈なグルーヴの渦に巻き込み、観客を圧倒した。
そしてアンコールでは、山下洋輔と柴田淳の共演が実現し、柴田の持ち曲である「かなわない」を、山下のピアノだけをバックにしっとりと歌い上げた。巨匠・山下を前に、まさに“緊張大魔王”状態のしばじゅんは、「実力のある歌手が一声だすと(パフォーマンスは)ピタリと納まるものです。歌手がBIG BANDをバックに歌う姿って、一番良いもののひとつですよね」と山下に誉めちぎられると、「あ~もう、う、う、う、そ…うですね」としどろもどろに。そんな緊張しまくりの姿に客席からも笑いが起こる中、「こんな機会もう二度とないんじゃないかなという気持で、楽しみたいと思います」と話す柴田に、「もしもTHE BIG BANDが気に入ったら、ツアーに連れてってください」と素敵な提案を山下がすると、柴田は満面の笑みで「ぜひ」と答えた。
ラストはTHE BIG BANDも加わって、柴田の持ち曲「メロディ」でスウィング。山下洋輔率いる迫力の演奏と、柴田淳の極上の歌声によるジャズとポップスの見事な融合に、誰もがみな酔いしれた一夜となった。
<SHIBUYA-AX JAZZ NIGHT with TOKYO FM>
セットリスト
【第1部】柴田淳
1.Love Letter
2.ため息
3.真夜中のチョコレート
4.蝶
5.おかえりなさい
【第2部】山下洋輔
1.It Don't Mean Thing
2.First Bridge
3.Dr.KANZO
4.Kurdish Dance
≪アンコール≫
1.かなわない(山下洋輔+柴田淳)
2.メロディ(山下洋輔+柴田淳+BIG BAND)
◆柴田 淳 オフィシャルサイト
◆山下洋輔 オフィシャルサイト
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