カセットMTR誕生から30年、TASCAMが送り出す8trデジタルポケットスタジオ「DP-008」

ティアックは、マルチトラックレコーダー、8トラックデジタルポケットスタジオ「DP-008」を11月6日より発売する。記録メディアはSDカード。コンパクトなボディながら8トラック装備、CD品質の音楽制作が可能と、タスカムらしい魅力的なMTRになっている。

DP-008は、誰でもカンタンにCD音質の音楽制作ができるマルチトラックレコーダー（MTR）。8パートを別々に録音することで、オリジナル曲の作曲やデモ制作を本格的に行うことが可能だ。

録音済みのトラックを再生しながら別のトラックに新たなパート録音していくことで、1人でも複数パートの重ね録りができるのがMTRのメリット。1人でギターを何パートも重ねたり、1人多重コーラスなんてこともできるというわけだ。

入力端子には、プロ用のコンデンサーマイクも接続可能なXLRマイクインやギターを直接接続できるギターインを装備。さらに、本体にステレオコンデンサーマイクを内蔵しているので、別途マイクを用意しなくても「DP-008」だけですぐに録音を始められるのもポイントだ。

また、乾電池で動作するので、スタジオや友達の家、果ては屋外に持っていって気軽に録音できるのもうれしい。そして、ギター練習に便利なチューナーやメトロノーム搭載もよく考えられている。

録音したトラックをまとめるミックスダウン機能も抜かりはない。トラックごとに独立したLEVEL（音量）、PAN（左右の定位）、REVERB（残響）ツマミにより直感的なミックスダウンが可能。ステレオマスターを作成してUSB経由でパソコンに転送すれば、CDを作成したり携帯音楽プレーヤで楽しむことも可能となっている。

TASCAMがカセットテープMTR「144」をリリースして全世界を驚かしたのが1979年。それまでプロのものだったMTRが、カセットテープ使用でアマチュアミュージシャンでも手軽に使えるようになってから、今年で30年経ったことになる。「DP-008」は、今まで多くのミュージシャンに愛されてきたTASCAM マルチトラックレコーダーの系譜を引きながら、最新のデジタル技術で高音質をコンパクトにまとめた新時代のマルチトラックレコーダーに仕上がっている。

なお、2009年11月5日（木）～8日（日）にパシフィコ横浜にて開催される「2009楽器フェア」において展示が行われる。

おもな仕様は以下のとおり。

・CDクオリティ（44.1kHz／16bit）の録音が可能
・2トラック同時録音／8トラック同時再生
・ステレオマスタートラック装備
・記録メディアに汎用性の高いSD／SDHCメモリーカードを採用（2GB SDメモリーカード付属）
・高音質無指向性ステレオコンデンサーマイク内蔵
・LCDバックライト装備
・単3乾電池4本で動作（アルカリ乾電池および充電式ニッケル水素電池が使用可能）
・PCと接続可能なUSB2.0 コネクタ装備（USB マスストレージクラスとして認識）
・直感的操作が可能なシンプルな操作性とデザイン
・トラックごとに独立したレベルつまみとPANつまみ、REVERBつまみ
・ホイールにより指定した位置に素早く移動可能（ダイレクトロケート機能）
・INPUT A／Bの2つのマイク／ライン入力（INPUT Aにはギターを直接接続可能）
・INPUT A／BそれぞれにXLRマイク入力装備
・入力信号の音質調整が可能およびミックスダウン時に各トラックの音質調整が可能な2バンドEQ
・ミックスダウン時にリバーブをかけることが可能（6プリセット）
・フットスイッチでパンチイン／アウトが可能
・コピー／ペースト、コピー／インサート、クローントラック（トラック複製）などの各種トラック編集が可能
・録音や編集操作を取り消すアンドゥとアンドゥを無効にするリドゥ
・クロマチックチューナー、メトロノーム内蔵

＜おもな仕様＞
電源：単3電池4本または別売のACアダプタの使用が可能
連続動作時間：録音時 約5.5時間（ファントム電源OFF）、再生時 約6時間（アルカリ乾電池使用時）
消費電力：2.4W
外形寸法（W×H×D）：221mm × 36mm × 126.5mm（突起部含まず）
質量：610g（電池を含まず）

◆DP-008
価格：オープン
発売予定日：2009年11月6日

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