ヤマハ、スポーツカー「LEXUS LFA」エンジンのサウンドデザインを手がける

ポスト
スーパースポーツカー「LEXUS LFA」のエンジン音をヤマハが手がけている。「LEXUS LFA」は10月23日から開催の第41回東京モーターショーに出展されるが、そのエンジン音のサウンドデザインを手がけたのが、ヤマハのテクノロジー開発センターなのだ。

楽器メーカーがエンジン音を作るというのは、ちょっとぴんとこないかもしれないが、ヤマハ発動機の存在を思い出せばそう不思議はない。

ヤマハ発動機は「LEXUS LFA」のエンジン開発に協力している。そのヤマハ発動機とともに、量産スーパースポーツカーにふさわしいドラマチックな音響性能(感性品質)を追求したエンジン音のサウンドデザインを手がけたのがヤマハのテクノロジー開発センターである。

サウンドデザインのコンセプトとしては、
・ドライバーの繊細な運転操作に、敏感に反応するエンジン音を創出すること
・その良質なエンジン音を、余すことなく効果的にドライバーに伝えること
の2つが提案されたという。

この考え方は、「『楽器を演奏する楽しみ』に内在する演奏者と楽器の関係から導いたもの」だというのもヤマハらしい。「楽器の応答がダイレクトに感じられることが『演奏の楽しみ』に」つながることが、クルマの運転において「ドライバーによる繊細な操作に敏感に応答する良質なエンジン音を届けることが『運転の楽しみ』に直結する」のと同じだというのだ。

また、サウンドデザインの特徴としては、エンジン本体を「音を生み出す音源」、車体を「音の伝達装置」として位置づけ、ヒトとクルマの間のスムーズな相互作用を生み出す仕組みが提案され、採用されている。具体的には、「LEXUS LFA」に搭載された等間隔爆発10気筒エンジンが備える音の特徴を、直に感じられるような仕組みであり、吸気系に設けられたサージタンクを「音の放射体」として利用するのだ。電気・電子的な音の加工や処理をすることなく、物理的な音響手段のみを駆使し、クリアで芯のある滑らかなサウンドに仕上がっているのだという。

こうしてできたエンジン音は下記のリンクで試聴できる。同ページには、今回のサウンドデザインの詳細と、クルマや音響デザインに興味のある人には必見の解説も掲載されている。

また、実機が気になる人は10月23日から「第41回東京モーターショー」で、実車が転じされるLEXUSブース、エンジンが展示されるヤマハ発動機のブースをチェックしてほしい。

◆ヤマハ、スーパースポーツカー「LEXUS LFA」のエンジン音のサウンドデザインを担当
◆ヤマハ

◆BARKS 楽器チャンネル
この記事をポスト

この記事の関連情報