伊藤ふみお、2ndソロ・アルバム『MIDAGE RIOT(ミッドエイジ・ライオット)』リリース大特集

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伊藤ふみお 2ndソロ・アルバム『MIDAGE RIOT(ミッドエイジ・ライオット)』リリース大特集

KEMURIの衝撃的解散から1年10ヶ月 伊藤ふみおのソロプロジェクトが遂に始動 SKA、レゲエ、ニューウェイヴ、ビッグ・バンド・ジャズ、フォーキー・ロックなど彼ならではの前向きな世界がここにある

多くのファンから惜しまれつつ2007年に解散したKEMURIのフロントマン、伊藤ふみお。“PMA(ポジティブ・メンタル・アティチュード。肯定的精神姿勢)”をリスナーに伝え続けた熱きメッセンジャーが、自身2作目となるソロアルバム『ミッドエイジ・ライオット』を完成させた。東京スカパラダイスオーケストラのメンバーをはじめとする作曲陣と共に生み出した多彩なサウンドと、そこへ託した歌詞の物語が感じさせる味わい深さは、決して平坦ではない人生を経てきた人間だからこそ生み出すことができたものなのだろう。若者も、そして大人も、理想に向けて頑張っているすべての人へ贈る、“MIDAGE”ならではのメッセージを全身で受け止めてほしい。

INTERVIEW-02

自分の夢を持って、社会の中で夢を実現させようとか、自分の力で自分の人生を生きてる人たちを総括した“MIDAGE”

──「my little funny girl」はまさに、アメリカンロックなテイストですね。

伊藤: うん。大好き! ブルース・スプリングスティーンは、僕のヒーローのうちのひとりですから。いまだに好き。

──この曲は、お子さんへの愛情を思いっきり歌っていて。“ドン引きされるのを覚悟で、ありあまる想いを歌詞にしました”っていう曲解説が、資料にはありますが(笑)。

伊藤: (笑)ウチの娘とかね、“たぶん引かれるだろうなぁ”っていうのはあるんだけど。でも、それを含めて今しか歌えない、今しか形にできない歌だと思うから。10年前は歌えなかっだろうし、10年後も作れない曲なんだと思うんですよね。この「my little funny girl」もそうだけど、今の自分を前向きにさせる何かを、その景色を切り取って歌に残すのがいいんじゃないかっていうことからコンセプトが固まったというか。音の面ともう一つ、アルバムとしてのテーマが何か要るんだって考えたときに、それはやっぱり“PMA”だろうと。今のこの、43才になった伊藤ふみおの“PMA”をしっかり歌おうっていう。

──今のふみおさんの年齢だから歌える、“MIDAGE”ならではのメッセージという感じがします。

伊藤: “MIDAGE”っていうのはもちろん、自分の年代なんかも含めたものなんだけど。自分の夢を持って、社会の中で夢を実現させようとか、自分の力で自分の人生を生きてる人たちを総括した“MIDAGE”というか。例えば、16才で社会に出て働いている人もいれば、会社を定年してからも働いている人もいて。自分の夢を絶対に叶えてやる、と思ってるような人たちには、特に聴いてもらいたいですね。

──何かに頑張っている“ど真ん中”にいる人たちを大きくくくって“MIDAGE”と。

伊藤: そう。年齢層は限らずね、そういう中にいることってまさに“MIDAGEの衝動”じゃない。だから、今の自分と同じくらいの年齢の人にも……。30代後半から40代中盤くらいまでの人たちにも聴いてもらえたらいいかなって。「心の鐘」にしても「Light the second breath」にしても、僕自身が高校生ぐらいのとき、多感なときに聴いてた80年代な雰囲気が結構色濃く出てる気がしますからね。

──そうですね。こういうテイストは、ニューウェイブとかニューロマンティックとか、そのへんの音楽をちょっと思い出しました。80年代育ちで、このへんの曲が好きな人は多いと思います。

伊藤: (笑)だといいね。その年代の人たちにも“こういうの、なんかいいよね!”って言ってもらえるんじゃないかなというのもあるので。色んな人たちに、ライブに来てもらえるきっかけになればいいなと思う。今までみたいな、ジャンプとモッシュとっていう世界だけじゃない見せ方ができるアルバムになってるんじゃないかと思うし。あと、映画に出演させていただいた経験っていうのも、ちょっとライブで活かせたらな。今はまだ内容は全然詰められてないんだけど、照明の作りかたとかセットリストの構成のしかたとかでね、見せ方っていうエンターテインメントの部分で出せたらいいなと思ってるんで、楽しみにしててください。

取材・文●道明利友

 
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