寺田恵子が語る「西寺実ツアー秘話」2/4
第2回「西寺実ツアー秘話」
──アルバム『ふぞろいのロックたち寺田恵子:其之壱』をリリースした後、全国ツアーをやったんですよね?
寺田恵子:変則ツアー。最初は3人でアコースティックで回ろうって思ってたから、普段行かないような小さなライヴハウスもスケジュールに入れてたの。だから、メンバーを連れていけなくて、東京のライヴの演奏をカラオケで流したり、キーボードだけとかギターだけとか連れて行ったり。普通のライヴでは考えられない変則的なツアーだったよ。それで、最終的には「バンドがいたほうがいいよ」ってことになってみんなを連れていくことになったんだけど、最初の頃はそういう予定じゃなかったら、いろいろ戸惑うことも多かった。普段は生の演奏で歌うことがほとんどなので、カラオケだと音圧が無さ過ぎてものすごい違和感を感じるんだよねー。いくらライヴの音とはいえ、モニターから出てくる音は空気の振動を感じないから、戸惑った。お客さんも、最初は、戸惑ったんじゃないかな。
◆寺田恵子が語る「西寺実ツアー秘話」2/4 ~写真編~
──そうかもしれないですね。
寺田恵子:でも、それも慣れてくうちに、どんな形でもOKになっていったよね。
──さすが、頼もしい(笑)。
寺田恵子:3人とも、キャリアでは誰にも負けないから(笑)。
──ツアーの初日が、渋谷のDuoでやったライヴだったんですよね?
寺田恵子:そうそう。そこで演奏した音源を、地方に持って行ったの。てもね、本当にドラム・セットものらないようなライヴハウスもあったから、そういうところへはうちら3人とギターのたかくんとで、行ったんだ。逆に、普段見れないライヴをお客さんは見れたと思う。それに、3人ともすごく強くなった。どんなことがあっても、動じない。バンドがいようがいまいが、常にフル・テンション。
──(ストーリーを説明する)弁士さんは、一緒に回ったんですか?
寺田恵子:それも、テープ。
──3人の設定とストーリーは、地方のライヴでもあったんですよね?
寺田恵子:設定とストーリーはそのままで、大きいところから小さいところまで回ってきた。東京の後が仙台だったけど、仙台がいちばん苦労したかな。戸惑ってるうちらを見てお客さんが戸惑って、戸惑っているお客さんを見て、さらにうちらも戸惑うという(笑)。でも、1回やったら、ステージの上も下も「ああ、今回はこういうパターンかぁ」ってわかってきた。普段通りにやって、とりあえず客が戸惑ったら、先に盛り上げる。仙台の後は、いつも通り、イケイケのライヴができたと思う。
──二井原実の詩吟(?)は、どこでもやってたんですか?
寺田恵子:結構、後半はどこでもやってたね。あれ、楽しいよね。どこから、始まったんだっけ?…初日の東京で、もうやってましたよ。しかも、2~3回。
寺田恵子:レコーディング中に、「吟じます」をYOUTUBEでいっぱい見てたからなぁ。それが、きっかけかもしれない。ニイヤンもお笑い好きで、わたしもすっごく好きだから、いろんな話をレコーディングの合間にしてたんだよね。そしたら、ライヴ中に、突然、「吟じます」って始めたから、びっくりした。
──え、突然、始めたんですか?
寺田恵子:うん、突然。一部はストーリー仕立てになってるから、うちらはあまりしゃべらないじゃない? 逆に二部はお任せ状態で、好きにやってといわれてたから、とりあえず「ニイヤンがしゃべって、わたしが突っ込んで、マーシーが傍観する」という流れは決めておいたんだけど、ニイヤンが何か始めたらうちらはついてかなくちゃいけないんだよね。突然、「吟じます」って始めた時はびっくりしたけど、とりあえずわたしが突っ込んで、マーシーがゲラゲラ笑って。最初、マーシーは「俺は傍観してる」っていってたんだけど、「ずるいよ!」っていったら、後半戦ではニイヤンとマーシーの漫才みたいになってたよ。
──漫才?
寺田恵子:そうそう。スタンド立てて、「はい、どーもぉ」みたいな。わたしは客席に下りて、お客さんと一緒に笑ってるの。だから、自由だったよね。最初の選曲だけはみんなでやったけど、わりとレコーディングも行き当たりばったりしたし、西寺実はまだ未知数かもしれないな。何が起こるかわからないし、いろんな可能性を秘めた3人になってしまってる気がする(笑)。
──そうですね。
寺田恵子:マーシーも、やってるうちにオモロいことをどんどんしゃべるようになってきた。初めははじけ方がちょっと戸惑い気味だったし、西寺実の中ではちょっとカッコいいポジションにいたいっていう感じだったんだよね(笑)。でも、突然、話し始めたので、ちょっとずつわたしが引くようになって、とうとう2人で漫談するようになっちゃったの。
──漫談って、どんなことを話してるんですか?
寺田恵子:あの二人は十代からの付き合いだから、初めて会った時のこととか面白おかしくしゃべってる。
──アースシェイカーの初代と二代目ヴォーカルですもんね。
寺田恵子:だから、出会ったいきさつとか、入り組んだ人間関係とか、話のネタには困らないんだよね。
大島暁美
◆大島暁美オフィシャルサイト
◆Bijuオフィシャルサイト
◆Bijuオフィシャルブログ
──アルバム『ふぞろいのロックたち寺田恵子:其之壱』をリリースした後、全国ツアーをやったんですよね?
寺田恵子:変則ツアー。最初は3人でアコースティックで回ろうって思ってたから、普段行かないような小さなライヴハウスもスケジュールに入れてたの。だから、メンバーを連れていけなくて、東京のライヴの演奏をカラオケで流したり、キーボードだけとかギターだけとか連れて行ったり。普通のライヴでは考えられない変則的なツアーだったよ。それで、最終的には「バンドがいたほうがいいよ」ってことになってみんなを連れていくことになったんだけど、最初の頃はそういう予定じゃなかったら、いろいろ戸惑うことも多かった。普段は生の演奏で歌うことがほとんどなので、カラオケだと音圧が無さ過ぎてものすごい違和感を感じるんだよねー。いくらライヴの音とはいえ、モニターから出てくる音は空気の振動を感じないから、戸惑った。お客さんも、最初は、戸惑ったんじゃないかな。
◆寺田恵子が語る「西寺実ツアー秘話」2/4 ~写真編~
寺田恵子:でも、それも慣れてくうちに、どんな形でもOKになっていったよね。
──さすが、頼もしい(笑)。
寺田恵子:3人とも、キャリアでは誰にも負けないから(笑)。
──ツアーの初日が、渋谷のDuoでやったライヴだったんですよね?
寺田恵子:そうそう。そこで演奏した音源を、地方に持って行ったの。てもね、本当にドラム・セットものらないようなライヴハウスもあったから、そういうところへはうちら3人とギターのたかくんとで、行ったんだ。逆に、普段見れないライヴをお客さんは見れたと思う。それに、3人ともすごく強くなった。どんなことがあっても、動じない。バンドがいようがいまいが、常にフル・テンション。
──(ストーリーを説明する)弁士さんは、一緒に回ったんですか?
寺田恵子:それも、テープ。
──3人の設定とストーリーは、地方のライヴでもあったんですよね?
寺田恵子:設定とストーリーはそのままで、大きいところから小さいところまで回ってきた。東京の後が仙台だったけど、仙台がいちばん苦労したかな。戸惑ってるうちらを見てお客さんが戸惑って、戸惑っているお客さんを見て、さらにうちらも戸惑うという(笑)。でも、1回やったら、ステージの上も下も「ああ、今回はこういうパターンかぁ」ってわかってきた。普段通りにやって、とりあえず客が戸惑ったら、先に盛り上げる。仙台の後は、いつも通り、イケイケのライヴができたと思う。
寺田恵子:結構、後半はどこでもやってたね。あれ、楽しいよね。どこから、始まったんだっけ?…初日の東京で、もうやってましたよ。しかも、2~3回。
寺田恵子:レコーディング中に、「吟じます」をYOUTUBEでいっぱい見てたからなぁ。それが、きっかけかもしれない。ニイヤンもお笑い好きで、わたしもすっごく好きだから、いろんな話をレコーディングの合間にしてたんだよね。そしたら、ライヴ中に、突然、「吟じます」って始めたから、びっくりした。
──え、突然、始めたんですか?
寺田恵子:うん、突然。一部はストーリー仕立てになってるから、うちらはあまりしゃべらないじゃない? 逆に二部はお任せ状態で、好きにやってといわれてたから、とりあえず「ニイヤンがしゃべって、わたしが突っ込んで、マーシーが傍観する」という流れは決めておいたんだけど、ニイヤンが何か始めたらうちらはついてかなくちゃいけないんだよね。突然、「吟じます」って始めた時はびっくりしたけど、とりあえずわたしが突っ込んで、マーシーがゲラゲラ笑って。最初、マーシーは「俺は傍観してる」っていってたんだけど、「ずるいよ!」っていったら、後半戦ではニイヤンとマーシーの漫才みたいになってたよ。
──漫才?
──そうですね。
寺田恵子:マーシーも、やってるうちにオモロいことをどんどんしゃべるようになってきた。初めははじけ方がちょっと戸惑い気味だったし、西寺実の中ではちょっとカッコいいポジションにいたいっていう感じだったんだよね(笑)。でも、突然、話し始めたので、ちょっとずつわたしが引くようになって、とうとう2人で漫談するようになっちゃったの。
──漫談って、どんなことを話してるんですか?
寺田恵子:あの二人は十代からの付き合いだから、初めて会った時のこととか面白おかしくしゃべってる。
──アースシェイカーの初代と二代目ヴォーカルですもんね。
寺田恵子:だから、出会ったいきさつとか、入り組んだ人間関係とか、話のネタには困らないんだよね。
大島暁美
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