ザ・ハイアーとザ・テンパー・トラップに酔いしれた熱い夜
10月7日(水)に記念すべき第1回目の<Sony presents REAL GENERATION LIVE>が開催となった。洋楽新人アーティストを無料で招待しようというFM802とソニーがタッグを組んだこのイベント、会場となった大阪BIG CATにザ・ハイアーとザ・テンパー・トラップが登場、招待を受けた洋楽大好きリスナー800人が会場を埋め尽くした。
◆ ◆ ◆
◆ザ・ハイアーとザ・テンパー・トラップに酔いしれた熱い夜 ~写真編~
最強とウワサの台風18号が接近中?…という状況もなんのその。今後の音楽シーンで台風の目となりうる海外の気鋭バンド2組が登場するライヴ<Sony presents REAL GENERATION LIVE>が、多くの音楽ファンを集めて大阪・心斎橋のBIG CATで開かれた。
これは、FM802の人気番組『Sony REAL MUSIQ』(毎金曜19:00~21:00 DJ:落合健太郎)が主催。番組で、ソニーがプッシュする日本でブレイクが期待される若手洋楽アーティストを毎月1組紹介してきた中で、実際にバンドの生の音をチェックしてもらおうと実現した、記念すべき第1回目の完全無料招待制のショーケースライヴである。
この日登場したのは、平均年齢22歳でラスベガス出身のイケメンバンド、ザ・ハイアー、そしてオーストラリア・メルボルン出身の超実力派バンド、ザ・テンパー・トラップ。すでに地元および海外で話題の的となっている彼らに、会場のワクワク感がピークを迎える中、ライヴがスタートした。
まず登場したのが、オーストラリアからやってきたザ・テンパー・トラップ。この夏<SUMMER SONIC 09>にも参加した4ピースバンドだ。何より印象深かったのが、高い音楽性と創造性である。環境音楽的なアプローチとなったプロローグ曲でがっちりオーディエンスの耳を釘付けにした彼らは、勢いでごまかすビート系バンドとは明らかに一線を画し、奥深くスケールの大きなロック・サウンドを次々に展開していく。ボーカルのダギーの表現力も圧巻だった。
もともとハイトーン気味の声質のようだが、1曲ほとんどファルセット(裏声)で美しいメロディを際立たせたり、一転して中音域ではパンチの効いた歌声を聴かせるなど、その勇姿はさながら“1人ロックオペラ”のよう。幻想的なメロディとエネルギッシュなビートの絡み合いは、現代版U2と呼ばれているのもなるほど納得。
FM802の9月度のヘビーローテーション曲でもあり、全英トップテン入りを果たしたナンバー『Sweet Disposition』など、タダものではない個性をたっぷりと披露した。最後の曲では、ベーシストのストラップが外れるアクシデントが発生。しかしガッツで弾きこなし、全力でテンションの高いパフォーマンスをし終えた彼ら。その姿に大きな拍手と歓声が起きていた。
一方、黄色い歓声に迎えられて姿を見せたのが、番組6月度のピックアップ・バンドであるザ・ハイアー。女性ファンが色めき立つのも当然?細身で長髪でイケメンのボーカルのセスを始め、ルックスがアイドル然としていたからだ。言わば、草食系イケメン・バンド。
とは言え、もちろん魅力は視覚だけではない。それは、音を出した瞬間にわかる。タイトなドラム・ビートが支えるサウンドは、時に繊細で、時に力強く、文字通りカラフルでキャッチーなポップ・サウンドが繰り広げられていく。'70~80年代のロック、ポップスをルーツに感じさせながら、会場をノリノリにさせていく彼ら。デビューにあたり、レーベル各社が激しい争奪戦を繰り広げた実力はやはり侮れない。
「オオキニ!」(大阪弁!)「カワイイ!」と、日本語のMCをきっちり抑えるなど、オーディエンスの心をつかむアイドル性もさすが。6月にリリースした2ndアルバム、2007年発表の1stアルバムからほぼ平等にセレクトした楽曲は、ポップさを基本にしながら、ハードアレンジを施したり、一転アコースティックギターを前面に出したり…と、バラエティに富んだアプローチが楽しめた。ヨーロッパ的な上品さと気品も感じさせるようなサウンド・テイストもまた魅力のひとつだろう。アンコール1曲目で聴かせたメランコリックなポップロックに、一気に胸キュンとなった女性ファンも多かったはず。
2組ともそれぞれのアプローチと演奏スタイルで、音楽ファンを惹き付けたこの日のライヴ。海外の気鋭バンドをライヴハウス・クラスで間近にチェックする機会は少ないだけに、掘り出し物を見つけた喜びにたっぷり浸れた一夜だった。
レポート●金本真一
ザ・テンパー・トラップ
・intro
・Rest
・Fader
・Fools
・Down Rivevr
・Love Lost
・Sweet Disposition
・Resurection
・Drum Song
・Science of Fear
ザ・ハイアー
・Insurance?
・Other Options
・Rock My Body
・Under taker
・Histrionics
・Try Again
・Play With Fire
・Coffins
・Closer
アンコール
・Dare
・It's Only Natural
◆ ◆ ◆
◆ザ・ハイアーとザ・テンパー・トラップに酔いしれた熱い夜 ~写真編~
▲ザ・テンパー・トラップ |
これは、FM802の人気番組『Sony REAL MUSIQ』(毎金曜19:00~21:00 DJ:落合健太郎)が主催。番組で、ソニーがプッシュする日本でブレイクが期待される若手洋楽アーティストを毎月1組紹介してきた中で、実際にバンドの生の音をチェックしてもらおうと実現した、記念すべき第1回目の完全無料招待制のショーケースライヴである。
この日登場したのは、平均年齢22歳でラスベガス出身のイケメンバンド、ザ・ハイアー、そしてオーストラリア・メルボルン出身の超実力派バンド、ザ・テンパー・トラップ。すでに地元および海外で話題の的となっている彼らに、会場のワクワク感がピークを迎える中、ライヴがスタートした。
まず登場したのが、オーストラリアからやってきたザ・テンパー・トラップ。この夏<SUMMER SONIC 09>にも参加した4ピースバンドだ。何より印象深かったのが、高い音楽性と創造性である。環境音楽的なアプローチとなったプロローグ曲でがっちりオーディエンスの耳を釘付けにした彼らは、勢いでごまかすビート系バンドとは明らかに一線を画し、奥深くスケールの大きなロック・サウンドを次々に展開していく。ボーカルのダギーの表現力も圧巻だった。
もともとハイトーン気味の声質のようだが、1曲ほとんどファルセット(裏声)で美しいメロディを際立たせたり、一転して中音域ではパンチの効いた歌声を聴かせるなど、その勇姿はさながら“1人ロックオペラ”のよう。幻想的なメロディとエネルギッシュなビートの絡み合いは、現代版U2と呼ばれているのもなるほど納得。
FM802の9月度のヘビーローテーション曲でもあり、全英トップテン入りを果たしたナンバー『Sweet Disposition』など、タダものではない個性をたっぷりと披露した。最後の曲では、ベーシストのストラップが外れるアクシデントが発生。しかしガッツで弾きこなし、全力でテンションの高いパフォーマンスをし終えた彼ら。その姿に大きな拍手と歓声が起きていた。
▲ザ・ハイアー |
とは言え、もちろん魅力は視覚だけではない。それは、音を出した瞬間にわかる。タイトなドラム・ビートが支えるサウンドは、時に繊細で、時に力強く、文字通りカラフルでキャッチーなポップ・サウンドが繰り広げられていく。'70~80年代のロック、ポップスをルーツに感じさせながら、会場をノリノリにさせていく彼ら。デビューにあたり、レーベル各社が激しい争奪戦を繰り広げた実力はやはり侮れない。
「オオキニ!」(大阪弁!)「カワイイ!」と、日本語のMCをきっちり抑えるなど、オーディエンスの心をつかむアイドル性もさすが。6月にリリースした2ndアルバム、2007年発表の1stアルバムからほぼ平等にセレクトした楽曲は、ポップさを基本にしながら、ハードアレンジを施したり、一転アコースティックギターを前面に出したり…と、バラエティに富んだアプローチが楽しめた。ヨーロッパ的な上品さと気品も感じさせるようなサウンド・テイストもまた魅力のひとつだろう。アンコール1曲目で聴かせたメランコリックなポップロックに、一気に胸キュンとなった女性ファンも多かったはず。
2組ともそれぞれのアプローチと演奏スタイルで、音楽ファンを惹き付けたこの日のライヴ。海外の気鋭バンドをライヴハウス・クラスで間近にチェックする機会は少ないだけに、掘り出し物を見つけた喜びにたっぷり浸れた一夜だった。
レポート●金本真一
ザ・テンパー・トラップ
・intro
・Rest
・Fader
・Fools
・Down Rivevr
・Love Lost
・Sweet Disposition
・Resurection
・Drum Song
・Science of Fear
ザ・ハイアー
・Insurance?
・Other Options
・Rock My Body
・Under taker
・Histrionics
・Try Again
・Play With Fire
・Coffins
・Closer
アンコール
・Dare
・It's Only Natural
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