ピクシー・ロット、Pixie Lottジェットでロンドン⇔ベルリン大活躍
◆ピクシー・ロット、Pixie Lottジェットでロンドン⇔ベルリン大活躍 ~写真編~
ロンドンの空港に用意された“Pixie Lott”と冠されたジェットでは、ミニ・スカートの機長姿のピクシーがお出迎え。まずは、その特製ジェットの前でメディアの取材やファンとの記念写真が行なわれた。アイドルのような可愛らしいルックスの彼女だが、ミュージック/歌詞だけでなくそのファッション・センスや飾り気のないキャラにより同世代の女の子から熱烈な支持を得ている。コンペティションで選ばれたファンは、男の子よりピクシーと同じように10代後半のお洒落で元気な女の子たちの数が多かった。
撮影を終えた一同は、ピクシー本人と共にピクシー号の中へ。「この機は間もなくベルリンへ向かい離陸します。シート・ベルトの着用をお願いします」というピクシーによるマジメなフライト・アナウンスが流れた後、「みんな、今日は楽しい1日になるわよ!」と付け加えられた掛け声に乗客が大歓声で応え、ジェットはお祭り気分の中、ベルリンへ飛び立った。
2時間弱のフライトの間、ピクシーはメディアの取材やファンとの交流に大忙し。しかし笑顔が絶えることはなく、彼女もみんなと同じようにこのスペシャル・デーを楽しんでいるようだ。そして、お昼前にベルリンへ到着。「Mama Do」がヨーロッパ・チャートでもトップ5入りしているだけあり、空港では、デビュー・アルバムのリリース前だというのにドイツの熱烈なファンが待ち受けていた。
その後、一同は市内のスタジオへ移動、午後2時半からこの日1回目のパフォーマンスが開かれた。ステージに登場した彼女は「本格的なショウはこれが初めて」と話したが、その堂々とした振る舞い、パワフルなヴォーカルは新人アーティスト、とくに18歳の女の子のパフォーマンスだとは信じがたいほど。フライトの中では“キャピキャピしたティーンエイジャー”だったのが、ステージに上がった途端、“スター”に変貌した。
ここではフル・バンドを前に「Turn It Up」「Band Aid」、ニュー・シングルの「Boys And Girls」、「Cry Me Out」「Mama Do」の5曲を披露。すでにNo.1となった「Mama Do」で歌の上手さは証明済みだが、「Band Aid」や「Cry Me Out」のようなスロー・トラックでのパフォーマンスをみると、その実力が奥深いことがよくわかる。いまは同世代の女の子を中心に人気があるが、そのパワフルでエモーショナル、ブルージーな歌声は英国の国民的歌手だったダスティ・スプリングフィールドをも彷彿させ、この先、若いミュージック・ファンだけでなく幅広い世代の人たちを魅了していく可能性大だ。さらに、彼女にはダンスもある。今回のライヴでは歌に焦点が当てられたが、アップテンポな新曲「Boys And Girls」のPVではダンスの腕前も披露。“ソウル・ディーヴァ”だけでなく“ポップ・プリンセス”の呼び名も高い。
いうまでもなくラストの「Mama Do」はファンとの大合唱となり、大喝采のうち終了したパフォーマンスだったが、一行はその余韻にひたる間もなくベルリンの空港へ引き返さなくてはならなかった。再びピクシー号でロンドンへ。初めてのショウというだけでもひと仕事だったと思うが、ピクシーはそんな気負いも疲れも見せず、帰途のフライトでも笑顔いっぱいでファンと交流。こんな元気でチャーミングなところも同世代の女の子の共感/支持を得ている理由だろう。
朝7時に集合し、ロンドンへ戻ったのは夜7時。すでに12時間が経つが、ピクシー・デーはまだ終了しない。この後、一同はロンドンの会場フォーラムへ向かい、午後9時過ぎから2度目のショウがスタートした。こちらは、ベルリンへ同行できなかったファンもご招待。2,300人収容の会場で6曲をパフォーマンスした。
1分刻みのあわただしくハードな1日だったが、ファンにとっては大小異なる会場で2度もピクシーのギグを楽しめただけでなく、彼女に密着できたスペシャルなピクシー・デーとなった。
ピクシー・ロット待望のデビュー・アルバム『Turn It Up』は9月14日に英国でリリースされる。
Ako Suzuki, London