Hi-Fi CAMP、全曲シングル・クオリティの1stアルバム『1st BEST』特集
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これを聴いてもらえたら、Hi-Fi CAMPが伝わると思えるものがようやく完成した
![](https://img.barks.jp/image/review/1000051861/int_photo01.jpg)
KIM:かなりお待たせしちゃいました。13曲くらい入れたいという漠然とした目標を掲げつつ、デビューの頃からずっと制作を行なってきたんですけど。
KIM:曲作りのペースが早いんで、そこの縛りを決めないと、どんどん増えていっちゃうから。実際、常に13曲はある状態だったんです。でもシングルをリリースしたり、あとはまぁ日数が経つと、新たにいろんな曲が生まれてくるんで、その都度バージョン・アップを重ねて。だから“決心がついた”っていうのは、表現の幅的にも、深さ的にも、満足できるもの……これを聴いてもらえたら、Hi-Fi CAMPが伝わると思えるものがようやく完成したという意味です。
KIM:ハイ(笑)。みんな曲を作るので、デモ段階では全員が刺激し合える競争相手なんです。そういう中でのHi-Fi CAMPらしさっていったら、曲に対する熱の入れ方、すべてに真剣勝負してることで。だからアルバムでは全力で出し切りたいと思ったんです。なので“BEST”という表現を使わせてもらいました。
KIM:はい。この曲のように、僕らも踏み出したいという想いでいます。
SOYA:違うんですよ。僕とAIBAでメロディを考えて。しかも最初は結構バチバチ系でやってたんですよ。それを詰めつつ、僕が歌詞を考え始めて。ただそのときに、「一粒大の涙はきっと」でCM曲をやらせていただいたことで、僕らの芯みたいなものが見えたというか、応援歌を歌いたいと思って、勝手に。それで、さらに進んだイメージで書いてAIBAに渡したんです。そしたら、すんごく爽やかで奇麗なアレンジで返ってきて。
AIBA:歌詞を見たら、まさに前作の続編になりうるイメージだったから、サウンドにも同じテイストを入れてみたり。聴いてもらう人たちと、同じ気持ちになりたいと思いながら作りました。
SOYA:今までやってきたすべてのものを含めた未来ですよね。なので僕ら4人だけじゃなく、スタッフ、ライヴを一緒にやってくれた人、観に来てくれた人、全員の気持ちを乗せて書きたくて。この曲のクラップは生音なんですけど、実は僕らを拾ってくれた大恩人が一緒に叩いてくれているんです。
SOYA:まずいえるのは、その人の1番いい声が出るところを意識して、AIBAはキーを変えてくれてると思います。
AIBA:そこにスクラッチがうまい具合にハマるとまた変わる。TOSHIROのスクラッチには、曲の流れとかリズムをうまく作ってもらってるなって、いつも思ってます。
TOSHIRO:奢ってほしいの?(笑)
AIBA:ハハハハ。俺、今日500円しか持ってないからさ(笑)。
TOSHIRO:(サラリとかわし)やっぱりヴォーカルがメインだと思うんで、2人が発する想いをちゃんと伝えてあげたいっていうのがあって。スクラッチはそれに対するおかず的なものです。
TOSHIRO:あぁ~、シアワセです。ホントに、Hi-Fi CAMPではスクラッチという観念を一度捨てているので。普通に考えたら、スクラッチが入らない音楽じゃないですか? だから4小節でも8小節でも、そこでどう組むか。派手な技がいいってことでは絶対にないし。
SOYA:それは僕らが仙台に住んで曲を作ってるからじゃないかな。東京にいる感覚と違う。仙台って、やってくる人もいれば旅立つ人もいる、そういう街なんです。だから、そういう“距離感”が身体に染み付いているのかもしれないです。
SOYA:ギリ幸せかなっていう唯一の曲も、“絶好調だぜ、ヒャッホーイ!”ってものではないですよね(苦笑)。あとこれは、僕もアルバムを聴いて気づいたんですけど。主人公が高校生や大学生、基本的に若い。だから、10代の人にはそのまま伝われば嬉しいし、20代、30代、もっと上の人には“あの頃はアツかったよな”とかって思い出していただけたらいいなと。いい意味での青さを忘れて欲しくないなって。実はそこが僕らの真ん中なのかもしれないです。
SOYA:そうです。作ってるときは、振り返りながらも最後は全部ポジティヴで終わるなぁ、くらいで。
SOYA:そう! そこなんです。人の痛みの上に歌があると思うんです。人の背中を押してあげられる、そんなポジティヴな歌って難しくて、責任感がないと書けないし、書いちゃダメだと思うんです。なので、歌詞は相当、詰めます。それは僕自身が昔、音楽に救われたから。音楽があったから生きてこれたみたいなとこがあるから。本当に大切にしています。
SOYA:それはあの、AIBAとTOSHIROが大人なんですよ。最後は“しょうがねぇな”ってやってくれるんです(笑)。