フロッギング・モリーのネイサン・マックスウェル、ソロ作品発表

ポスト
2004年以降、単独日本公演と各フェスへの出演を毎年こなし、日本でもおなじみの存在となったフロッギング・モリー。彼らの最大の魅力であるライヴにおいて、ステージ上で最もアグレッシブかつ感情的に存在感を放っているベーシストであるネイサン・マックスウェルがソロ・デビューを果たす。タイトルは『White Rabbit』、9月16日リリースの予定だ。

元々はフロッギング・モリーのために書いてみた曲もあったらしいが、ヴォーカルのデイヴから「君には君の物語があるのだから、ソロでそれを表現してみたらどうだ?」と提案をされ、今回の形になったのだとか。ステージ・パフォーマンスや普段の彼の佇まいから予想されるサウンドは、本家フロッギング・モリーよりももっとパンクよりのアグレッシブなサウンドが連想されるが、ふたを開ければ意外や意外、ジャック・ジョンソンに代表されるようなサーフ・ミュージックにマヌチャオやボブ・マーレーのような彼のルーツをブレンドさせた、どこか優しげでピースフルな作品が飛び出してくる。

非常に牧歌的でナチュラルなそのサウンドは、ありがちなソロ・プロジェクトとは違い、所属バンドのネームバリューに頼る事なくセンスを発揮させたネイサン・マックスウェルの可能性を存分に感じさせてくれる好盤となった。

ちなみにドラムには彼の父親が参加。「父親としてでなく、ドラマーとしても彼を尊敬しているんだ」と、そのプレイをリスペクトしての起用となったようだ。アートワークはフロッギング・モリーの『ウィスキー・オン・ア・サンデー』、そしてオバマ大統領のポスターで著名なShepard Faireyを起用しているのも注目ポイントである。
この記事をポスト

この記事の関連情報