KREVA、「瞬間speechless」収録のニューシングルは「赤」
5月30日、さいたまスーパーアリーナで開催された<MTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPAN 2009>にて「Best Male Video(最優秀男性アーティストビデオ賞)」を受賞したKREVAだが、大阪城ホールと横浜アリーナで開催した4月の<意味深2>ライヴにて予告された、7月8日リリースのニューシングル「赤」の全貌がいよいよ明らかになってきた。オフィシャルインタビューをお届けしよう。
◆ ◆ ◆
「曲ができたのは1年以上前のことなんですけど、これは絶対に簡単にリリースしてはいけない曲だと思ってた」──KREVA
まず、いきなり断言してしまおう。KREVAの新たな代表曲が誕生したということを。多作家で知られるKREVAは、日々音楽を制作し、常に「いつでもアルバムをリリースできるぐらい」のストックを有している。そのなかから厳選された楽曲が世に放たれていくわけだが、それでもKREVAが冒頭のような言葉をひとつの楽曲に捧げるのは非常に珍しいことだ。
サンプリングのネタ、ビートのトーン、シンセのフレーズ、ラップのフロウ、フックのメロディ。いつだって楽曲を構成するすべての要素を自在にコントロールしながら、僕らリスナーに驚きと楽しさに満ちた音楽の感動を与えてくれるKREVAだが、この「瞬間speechless」においては、何か特別な力に導かれるように音と言葉の像が結ばれていったようだ。リリックについても「こんなに全編フィクションな歌詞はこれまでにないです」と言う。表情に幸福と興奮の色をたたえながらKREVAは言葉を続ける。
「いちばん最初にサビのメロディが浮かんだときに自分ですごく感動してしまうぐらい“キターッ!”って思いましたね。唄いながら泣くみたいな。さらにうれしかったのは、それからだいぶ時が経ってこの前トラック・ダウンが終わったときに最初にメロディが出てきたときと同じぐらい感動して。あらためて“いい歌だなあ”と思いました。まさに満を持して出す、という感じです。」
壮麗なシンセ・ストリングスと高鳴る鼓動を表現したかのごときビートが印象深いメロウ・トラック。そのトラックの上でワルツを踊るように艶やかなフロウがクライマックスのサビへと向かって描くのは、speechless=言葉を失う瞬間の物語。華やかな恋愛遍歴がうかがえる男がある日、ある瞬間に、ひとりの女性に一目惚れし、徐々に恋の力に翻弄されていく姿は、そのまま音楽の特別な力に導かれるようにしてこの曲を完成させたKREVAとも重なるのは偶然ではないだろう。そう、こんなふうに。
<そこからは スピーチレス/君を前にしたら/不思議です/何もできない/その雰囲気で/それだけで/俺を狂わせる/迷わせるの>
カップリングに選ばれたのは、先日行なわれたライヴ<意味深2>で一足早く披露され喝采を浴びた、YMOのポップス・サイドにおける名曲「君に、胸キュン。—浮気なヴァカンス—」(1983年リリース)のカヴァー。
「音楽で遊ぶような感じで楽しくカヴァーさせてもらいました」
よりスペーシーなムードが強まったトラックにオート・チューンを駆使したヴォーカルが映える、KREVAの遊び心と原曲の普遍的な歌心が融合した1曲となった。歌詞の内容が「瞬間speechless」とほのかにシンクロしているのがまた、いい。それぞれのインスト・ヴァージョンを加えた4曲で表現するKREVAの「赤」、やはりそれはとても濃厚でありながら至極ポピュラリティに富んでいて、色褪せることを知らないのである。
文●三宅正一
絶対的な自信を感じさせる「瞬間speechless」のリリースを記念して、<CHOICE IS YOURS!選ぶのはキミだ>というキャンペーンも実施が決まっている。が、その内容は現在不明。KREVAらしい興味深いもののようだが、オフィシャルサイトにアクセスしても、このキャンペーンロゴが現れるだけの状態。何を選ぶのか? 詳細発表は来週をお楽しみに。
◆KREVAオフィシャルサイト
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「曲ができたのは1年以上前のことなんですけど、これは絶対に簡単にリリースしてはいけない曲だと思ってた」──KREVA
まず、いきなり断言してしまおう。KREVAの新たな代表曲が誕生したということを。多作家で知られるKREVAは、日々音楽を制作し、常に「いつでもアルバムをリリースできるぐらい」のストックを有している。そのなかから厳選された楽曲が世に放たれていくわけだが、それでもKREVAが冒頭のような言葉をひとつの楽曲に捧げるのは非常に珍しいことだ。
サンプリングのネタ、ビートのトーン、シンセのフレーズ、ラップのフロウ、フックのメロディ。いつだって楽曲を構成するすべての要素を自在にコントロールしながら、僕らリスナーに驚きと楽しさに満ちた音楽の感動を与えてくれるKREVAだが、この「瞬間speechless」においては、何か特別な力に導かれるように音と言葉の像が結ばれていったようだ。リリックについても「こんなに全編フィクションな歌詞はこれまでにないです」と言う。表情に幸福と興奮の色をたたえながらKREVAは言葉を続ける。
「いちばん最初にサビのメロディが浮かんだときに自分ですごく感動してしまうぐらい“キターッ!”って思いましたね。唄いながら泣くみたいな。さらにうれしかったのは、それからだいぶ時が経ってこの前トラック・ダウンが終わったときに最初にメロディが出てきたときと同じぐらい感動して。あらためて“いい歌だなあ”と思いました。まさに満を持して出す、という感じです。」
壮麗なシンセ・ストリングスと高鳴る鼓動を表現したかのごときビートが印象深いメロウ・トラック。そのトラックの上でワルツを踊るように艶やかなフロウがクライマックスのサビへと向かって描くのは、speechless=言葉を失う瞬間の物語。華やかな恋愛遍歴がうかがえる男がある日、ある瞬間に、ひとりの女性に一目惚れし、徐々に恋の力に翻弄されていく姿は、そのまま音楽の特別な力に導かれるようにしてこの曲を完成させたKREVAとも重なるのは偶然ではないだろう。そう、こんなふうに。
<そこからは スピーチレス/君を前にしたら/不思議です/何もできない/その雰囲気で/それだけで/俺を狂わせる/迷わせるの>
カップリングに選ばれたのは、先日行なわれたライヴ<意味深2>で一足早く披露され喝采を浴びた、YMOのポップス・サイドにおける名曲「君に、胸キュン。—浮気なヴァカンス—」(1983年リリース)のカヴァー。
「音楽で遊ぶような感じで楽しくカヴァーさせてもらいました」
よりスペーシーなムードが強まったトラックにオート・チューンを駆使したヴォーカルが映える、KREVAの遊び心と原曲の普遍的な歌心が融合した1曲となった。歌詞の内容が「瞬間speechless」とほのかにシンクロしているのがまた、いい。それぞれのインスト・ヴァージョンを加えた4曲で表現するKREVAの「赤」、やはりそれはとても濃厚でありながら至極ポピュラリティに富んでいて、色褪せることを知らないのである。
文●三宅正一
絶対的な自信を感じさせる「瞬間speechless」のリリースを記念して、<CHOICE IS YOURS!選ぶのはキミだ>というキャンペーンも実施が決まっている。が、その内容は現在不明。KREVAらしい興味深いもののようだが、オフィシャルサイトにアクセスしても、このキャンペーンロゴが現れるだけの状態。何を選ぶのか? 詳細発表は来週をお楽しみに。
◆KREVAオフィシャルサイト
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