ヤマハ、ライブSR用デジタルミキシングコンソール「M7CL」をアップグレード

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ヤマハは、ライブSR用デジタルミキシングコンソール「M7CL」をアップグレードするバージョンアップソフトウェア「M7CL Version2」の無償提供を2009年8月より開始することを発表した。これは、各国のユーザーから特に要望の多かった機能を追加した新バージョンとなる。

デジタルミキシングコンソール「M7CL」は、2005年の発売以来、優れた操作性と高い性能で、世界中のホール・劇場、ライブツアー、ライブハウスなどで好評を受けている製品。さまざまな周辺機器を内蔵機能として取り込んだ上で、コンソール自身の占有面積も同規模のアナログコンソールと比較して劇的に小さくなっているのが特徴。簡単だからという理由で従来アナログが選択されていた中規模のSRシーンでの使用にも最適だ。

さて、今回発表された「M7CL Version2」は、継続的な品質改良・ユーザーサポートの一環として、各国のユーザーから特に要望の多かった機能を追加した新バージョン。既存ユーザーに対しては、「M7CL Version2」ファームウェアをヤマハプロオーディオサイトより配布することで、無償バージョンアップが可能となる予定。また、今後生産される製品についてはも「M7CL Version2」ファームウェアリリース後より、順次Version2 へ切り替えられる予定だ。

バージョンアップの内容は以下のとおり。
・Global Paste
 複数のシーンにまたがったパラメーターが簡単に変更できるようになる。
・Channel Library
 チャンネルの各種パラメーターをチャンネルライブラリーとして本体メモリーに保存できるようになる。
・Matrix Send on Sends on Fader
 Input to Matrixの操作性が向上し、M7CLが24Mixのミキサーとしてより使いやすくなる。
・Relative Level Channel Link
 レベル差分を保持したままでチャンネル間のリンクを組むことができる。
・Direct access of Sends on Fader from knobs during the Sends on Fader mode
 Sends on Fader時にセレクテッドチャンネル内のMixSend ノブを押すことで対象のMix バランスを調整できるようになり、User Defined Keys をより有効活用することができる。
・Post Fader insert for input/output
 入出力時にポストフェーダーインサートが可能になる。
・Post Fader direct out
 ポストフェーダーをダイレクトアウトに出力できるようになる。
・Monitor/Cue level control on Stereo/Mono faders Stereo/Mono
 フェーダーを使用して、Monitor/Cue のレベル操作が可能になる。
・Recall Safe improvements
 インプットチャンネルのアッテネーターがRecall Safe機能として追加される。SB168-ESからの入力を2台のM7CLで受ける場合に便利。
これ以外のバージョンアップも予定されているという。

◆ヤマハ オンラインサポート
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