浅田真央使用の「仮面舞踏会」、作曲者自作自演集リリース

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フィギュアスケートの浅田真央選手が今季、フリー・プログラムで使用しているクラシック曲「仮面舞踏会」。この曲は2008年12月に行なわれたグランプリ・ファイナルで浅田真央選手が逆転優勝を果たした直後から大きな反響を呼び、この曲が収録されたコンピレーション・アルバム『浅田舞&真央 スケーティング・ミュージック2008-09』は日本のクラシック・チャートで1位を獲得し、いまもなお大きな話題となっている。

そんな中、この「仮面舞踏会」の作曲者自らが指揮する自作自演の貴重な音源が日本でもCD化され、3月11日に日本発売となった。

この「仮面舞踏会」を作曲したのは現代アルメニアの作曲家アラム・ハチャトリアン(1903-1978)。旧ソビエト連邦を代表する作曲家だ。モスクワで音楽を学んだ彼は、作曲家として国際的な名声を得ると同時に、自作曲の指揮者としても活躍。作曲家としての能力と、演奏家としての能力は全くの別物だが、ハチャトリアンはその両方の能力を兼ね備えた音楽家だった。

この度発売されるアルバム『仮面舞踏会~ハチャトリアン自作自演集』は、ハチャトリアン自らの指揮により1954年に録音されたもの。非常に貴重な音源で、「仮面舞踏会」のほか、誰もが耳にしたことがあるハチャトリアン作曲によるクラシックの名曲「剣の舞」なども収録されている。

浅田真央選手によって一躍有名になった「仮面舞踏会」。作曲者自らが演じるからこそ表現できる、その曲本来の魅力に是非触れてみて欲しい。

アルバム『仮面舞踏会~ハチャトリアン自作自演集』
アラム・ハチャトリアン指揮/フィルハーモニア管弦楽団/ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)1954年録音
3月11日発売 TOCE-56229 ¥1,800(税込)

バレエ音楽「仮面舞踏会」より
1. ワルツ
2. ノクターン
3. マズルカ
ヴァイオリン協奏曲ニ単調
4. 第1楽章
5. 第2楽章
6. 第3楽章
バレエ音楽「ガイーヌ」より
7. バラの娘たちの踊り
8. アイシャの目覚めと踊り
9. 子守歌
10. ガイーヌのアダージョ
11. レズギンカ
12. 抒情的なデュエット
13. 老人の踊り
14. 剣の舞
◆EMIミュージック・ジャパン・クラシック・サイト
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