セルジオ・メンデス、キャリア史上初のオールタイム・ベストが激アツ

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ブラジル音楽を語るときに欠かすことのできない重鎮セルジオ・メンデスが、ブラジル'66時代から『タイムレス』そして最新作『モーニング・イン・リオ』収録の最新ヒットまで、彼が残した数々のヒット曲をレーベルを超えて網羅した自身初のオールタイム・ベスト『グレイテスト・ヒッツ』をリリースした。

2006年にリリースした10年ぶりのオリジナルアルバム『タイムレス』は、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムが全面的にプロデュースに参加したことが大きな話題となったが、スティーヴィー・ワンダー、ジョン・レジェンド、ジル・スコット、エリカ・バドゥ、ジャスティン・ティンバーレイクなど10組以上の大物アーティストとコラボレーションし、これまで以上に幅広い音楽性を聴かせてくれた。なかでも、「マシュ・ケ・ナダ」は、FIFA公認のゲーム『2006 FIFA ワールドカップ ドイツ大会』のBGMに使われるなど、全世界的に大ヒットとなったのは記憶に新しい。

さらに、2008年リリースの『モーニング・イン・リオ』では再びウィル・アイ・アムとコラボ。2008年に誕生50周年を迎えるボサ・ノヴァへの世界的な祭典をテーマに、豪華ゲストがジャンルを超えて参加。ボサ・ノヴァの帝王アントニオ・カルロス・ジョビンの有名曲をメインに、日本からはDREAMS COME TRUEが参加。参加曲「ルガール・コムン」は、ポルトガル語コーラスとのコール&レスポンスもあり、吉田美和の日本語ヴォーカルがとても印象的な仕上がりになっていた。

さて、このオールタイム・ベスト『グレイテスト・ヒッツ』の面白いところは、現在から過去に向って楽曲が並んでいることである。つまり、若い年代のアーティストとのコラボを探求する今現在の姿から、セルジオ・メンデス自身が若かったブラジル'66時代へと時間が遡り、彼のアプローチの変化がわかる構成になっているのだ。しかし根底は何も変わらない。彼のブラジル音楽に対する方法論が変わっても、それに対する愛は普遍のもの。それが全20曲から立ち上ってくる1枚になっている。

セルジオ・メンデスは現在まさに来日公演中。3月2日~3月7日までブルーノート東京で熱いライヴを行っている真っ最中だ。

◆iTunes Store Sergio Mendes(※iTunesが開きます)
◆ユニバーサルミュージック セルジオ・メンデス ページ
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