年末年始特集 BARKSゆく年くる年2008-2009~10月編~

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とにかくGuns N' Rosesの新アルバムに関する話題で持ちきりとなった10月だった。新アルバム『チャイニーズ・デモクラシー』の発売日が決まったことで大いに盛り上がり、ジャケット写真が公開されると大騒ぎになり、スラッシュとバケットヘッドをのぞく全アメリカ国民がDr Pepperを無料で飲めるぞとにわかに活気出したのが10月。そう言いながらも、まだ心の底では、本当にリリースされるのかこの手に持つまで信じないと誰もが疑ってもいたのだけれど。

結局、アルバムは日本で11月22日に発売になり、噂に違わぬ作品の出来に全世界のロックファンが大喜びすることになる。

この10月はGuns N' Rosesをはじめ、ポール・マッカートニー、レッド・ツェッペリンなど、洋楽アーティストの話題がトップを占めるという、BARKSならではのニュースランキング結果を見せた。音楽に“国”というボーダーはないというのは周知の事実ではあるが、国内アイドル、J-POP、そして洋楽のR&Bやロックが同一線上に並ぶという、音楽界にとって理想的なランキングが10月に実現できたのは喜ばしいこと。

動画、楽曲試聴、特集と3部門に渡ってランクインし、その実力の片鱗をのぞかせたのがMiChi。発売前からデビュー曲「PROMiSE」が30万ダウンロード突破、フリーライヴに1,000人を集めるなど、鳴り物入りでデビュー。日英ハーフという出自や恐ろしいほどの美貌も話題を集め、インタビュー特集での前向きな発言でも高感度アーップ。新人としては異例の注目度だった。取材時の彼女って、さっぱりとしたキャラクターながらも細やかな気遣いも持ち合わせていて編集部内での好感度も抜群。いい匂いしているし。

「スッピンロック」で業界を騒然とさせた小川真奈は、PV映像動画での1位だけでなく写真編でもベスト3にランクイン。本格的ジャパメタの楽曲とまだ幼さの残るアイドルチックな声、そしてコケティッシュなルックスが相まって、男性ファンのココロを初っ端からムンズと鷲づかみにしてしまった。

特集では、実力派アーティストがランクイン。INORANが放った約1年ぶりとなるオリジナル・アルバム『apocalypse』は、人間の本質に迫るかなりディープで重いコンセプトアルバムなのにも関わらず、ランキングトップを奪うという快挙。日本のロックファンの耳がいかに肥えているかを如実に表わす結果となった。2位にはナイトメアの弟バンド仙台貨物のシングル「うまなみで。/絶交門」特集がランクイン。そのあまりにお下劣でバカバカしいことを真剣にパフォーマンスする態度は、あきれることを通り越して、ファンの目に清々しく映ったのだろう。

写真編では、やはり “No.1 SEXY” といえば、久しぶりに登場の後藤真希。その胸元を中心とする大人の女としての魅力が充満した写真は、世の男をあまねくノックアウト(死語)した。2位の倖田來未にしても同じことが言える。実力と色気を兼ね備えたオネェさんは、やっぱ人気があるのだ。

と、10月は邦楽、洋楽とも実力派のアーティストが大いに活躍。ベテラン、新人がランキングに入り乱れるという、音楽業界として非常に面白い月になった。

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