IKU、境界線を越えて行き来できるモノや心を歌う「Rimless~フチナシノセカイ~」リリース大特集
IKU TVアニメ『とある魔術の禁書目録』エンディングテーマ「Rimless~フチナシノセカイ~」リリース大特集
羽毛のような柔らかさと温かさを持った奇跡の声
INTERVIEW01
周りは特に無いですね(笑)。でも、曲にしても詞にしても、書き溜めておこうって思うようになったのと、あとは健康に気をつけるようになりました。アーティスト活動には頑丈な身体が大事だと思ったんで、週1でホットヨガに通い始めたんですけど、私、北海道民なんで“熱い”とか“蒸してる”とかがダメなんですよ。だから最初は本当にツラくって。でも、最近は汗の通り道ができて汗がかけるようになったのか、爽快感と達成感を味わえるようになりました。
はい。前作の「音のない夜空に」という曲を提供してもらった高瀬一矢さんと一緒に曲を作らせていただいたんです。最初に高瀬さんがサビのメロディを「ここ、“たーかせーさーん♪”って感じのメロディだったらどう? その先はIKUちゃんが考えてきてね」って提示してくださって(笑)。それで、私も一晩かけて考えた続きのメロディを高瀬さんに戻したり、この曲は少しずつ踏み込んでいくイメージがあったので、“出だしのAメロは音数を少なくしたいんです”と意見を出したり……っていうキャッチボールをしながら、少しずつ形にしていった感じです。
そうなんですよ。高いし、低い。正直、裏声はあんまり得意じゃないんで、“作ってみたはいいけれど、声、出るのかなぁ?”って最初は不安だったんですけど、なんとか出ました(笑)。
>はい。その世界観を自分なりに噛み砕いて表現したつもりです。『とある魔術の禁書目録』という作品は、“科学と魔術の融合”という相反する世界を描いているのですが、その内側には人間味あふれるというか、ヒューマニックな部分も結構あるんですよ。それで“右手”(チカラ)とか“生命力”(マナ)とか、作品に登場する“素敵だなぁ”と思ったフレーズを頂戴したりもしたんで、きっとアニメなり原作なりを見ていただければ“おお!”と感じていただけるでしょうし。逆に予備知識が無くても、イメージを広げてもらえるような歌詞になっていればいいなぁと思ってます。
それはありますね。例えば、アニメの中では科学の世界と魔術の世界って別モノだったりするけれど、私たちの実生活でも住んでいる地域、国、職業だとか、いろんな違いがあるじゃないですか? そうやってフィールドが違っても重なり合っていく部分、境界線を越えて行ったり来たりできるモノや心っていうところに、私なりに思うところがあって、このタイトルにしたんですよ。
2つの世界の重なり合うようで触れ合っているような感じを表現しようと思ったときに、“Rim”っていう言葉の響きが可愛いなぁって思ったんですよ。だけど、「Rimless」だけだとわかりにくいかもなと思ったんで、“フチナシノセカイ”っていうサブタイトルを付けたんです。あとは1stシングルのときから、“歌詞の中に無い言葉を題名に持ってきたい”っていう想いがあるんですよね。そこから膨らむイメージみたいなものが、また歌詞の内容とリンクすれば嬉しいし、そんな思考の遊びを持たせておきたいんです。
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