MELL、巨大な存在感が戦慄を導く映画『斬~KILL~』主題歌「KILL」特集

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MELL 押井守監修 映画『斬~KILL~』主題歌特集

ハードタッチな声という刃がこの世の因果をすべて叩き切る

MELLの「私の人生を変えた13枚のアルバム」

さまざまな音楽性を飲み込み、変幻自在に表現するMELL。彼女の人生で出会った重要な音楽の数々を紹介してもらおう。こんなアルバムが、MELLの音楽人生を左右したのだ。

ABBA『ARRIVAL』

「Dancing Queen」以後20年、ABBAに憧れ猛練習の日々。当時は歌詞の「君にとって男はゲームに過ぎないんだろ?」を男子に借りるゲームソフトのことだと解釈し「確かに」と頷く小学生でした(笑)。
GAO『GAO』

女性邦楽アーティストNo.1です。感動のあまり札幌公演で腰を抜かし、立てなくなる事態に。唯一無二という言葉は彼女のために。血の滲む鍛錬で理想の声を作られた方。今も大尊敬。
MADONNA『Like A Prayer』

言語道断! 冒涜! 子供に悪影響! と叩かれたこの曲のPV。ラストで「私は反省してない!」とブチかますこのアルバムはかなり衝撃的でした。今だパワー健在。凄い。
JANE CHILD『HERE NOT THERE』

圧巻だった11曲目の「SARASVATI」。直訳“弁財天”。お経の一部をサンプリングし、火の円陣に招き入れるような彼女の声に、お手上げ放心。以後ひれ伏す、土下座モンの名盤。
Deep Forest『Deep Forest』

人生の師。命の恩人。東京公演では始終汗と涙と鼻水で“ブラボー”の連呼。「Sweet Lullaby」でほぼ失神。私に笑顔を取り戻させ、その愛と音楽に救われました。大感謝。
Enigma『The Cross of Changes』

グレゴリアンとエロティックの融合『サッドネス』からデジタルサウンズが織り成す世界は無限ダァ~と周囲の怪訝をよそに哲学、宗教、ジェンダー論、超常現象、の本を漁り、脳内論破ールームにこもる。
ADIEMUS『Songs of Sanctuary』

全編歌詞が造語+女声一人の多重録音という必殺技で、オーケストレーションバックに奏でる壮大ネイチャーヒーリングサウンド。地味に割り込み“なりきりADIEMUS”でトラウマを癒す(笑)。
ASIA『Alpha』

母:邦楽vs娘:洋楽の長き戦争が終結。おばさんをも感動に酔わせた偉大なバンドASIA(笑)。ANDERSON BRUFORD WAKEMAN HOWEの『閃光』と迷った。あえてこっち。
Kate Bush『Sensual World』

ピンクフロイドのデイブ・ギルモアに見出された天才少女。我らが(と言っても一人)Kate Bush様。蕾の開花すべてが驚異の花。結婚、出産後も色褪せない“少女性”が健在の1枚。
SOFT BALLET『INCUBATE』

「PARADE」は至福の大荘厳。“現実にいない王子様”と祝福に結ばれる妄想が脳に浮かびますので、女子は是非お試しを(笑)。遠藤遼一さんのお声に痺れる超愛聴版。
Band Aid『Do They Know It's Christmas ?』

クリスマスは必ず一人でこの大スター達と共演しています(笑)。寄付を呼びかけ、一人の意識を音楽で変えようとしたその力に敬意を表します。と祈りつつ。
Billy Joel『The Nylon Curtain』

不景気にあえぐ下層労働者階級の現実、反戦などの重いテーマを取り上げたビリージョエルの8枚目。「アレンタウン」は祖父母が辿った北海道の炭鉱閉山を連想させます。
Johann Sebastian Bach『Invention No. 1C major.』

アルバム名ではありませんが、4歳の私の反抗期の癇癪を不思議と静めた曲。音楽の父バッハが息子フリーデマンに書いた練習曲。なぜか運命を感じた今も良く聴く原点曲です。
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