英語版「よこはま・たそがれ」を歌う五木ひろしの動画に熱視線

ポスト
五木ひろしの代表曲「よこはま・たそがれ」を、なんと五木ひろし自身が英語で歌っているというインパクト十分なライヴ動画が配信されており、じわりじわりと注目を集めている。

◆五木ひろしの凛々しいフォトアルバム

この映像が配信されているのは、ハロー!プロジェクト所属のアイドルグループの映像を数多く配信している動画配信サイト「Dohhh UP!」。モーニング娘。やBerryz工房、℃-uteなどの映像を観ようと思って同サイトにアクセスしたファンが、次々にこの五木ひろしの「よこはま・たそがれ~英語バージョン~」のライヴ映像に心を奪われてしまっているようなのだ。

そんな「よこはま・たそがれ~英語バージョン~」の映像は、2008年9月1日に、東京・九段会館大ホールで行なわれた<五木ひろし「橋場の渡し」発売記念ミニ・コンサート>で撮影されたもの。洋楽テイストを含んだ歪んだギターが印象的な新アレンジとなった「よこはま・たそがれ~英語バージョン~」のライヴは、若干リズムを取り損ねて苦笑いする五木ひろしの表情から映像はスタートする。

名曲中の名曲だけに、新たに生まれた歌詞も非常に秀逸だ。1番の冒頭<よこはま たそがれ>は<Yokohama,twilight time>と訳されており、一見、直訳しただけの歌詞かと思いきや、2番の冒頭<裏町 スナック>は<Back of the street, an empty bar,>と、場末感を漂わせるなど、日本語の響きだからこそ伝わる歌詞の行間までも、的確に表現されている。

そもそも日本語の言葉や響きに命を吹き込み歌い上げる演歌の世界、ここに英語の歌詞を載せるとなると、曲全体のイメージも崩れ、そもそもの譜割りにも無理が出てくるものだ。が、しかし、この英語詞はまったく違和感がない。オリジナルの歌詞の音に極力似せたワードを選んで英語詞を作り上げているというのもあるが、五木ひろしが咀嚼し完全に消化の上、英語詞ながらも演歌の心を吹き込んでいることにこそポイントがある。圧倒的な歌唱力、そして経験。五木ひろしだからこそのパフォーマンスだ。サビの<My love is gone away,away so far away>が、<あの人は行って行ってしまった>とオリジナルの歌詞のまま歌っているかのような世界観を作り出していることに注目して欲しい。

なお、この「よこはま・たそがれ~英語バージョン~」は、8月27日に発売されたシングル「橋場の渡し」のカップリングとして収録。さらに五木は、ニューシングル「テネシーワルツ」を9月24日にリリース。こちらには60年代にヒットしたザ・カスケーズの「Rhythm of the Rain(悲しき雨音)」をカヴァーして収録している。もちろん、全編英語だ。

ジェロや鼠先輩、そしてIKZO(吉幾三)など、にわかに盛り上がりをみせる演歌・歌謡曲。彼らとは違った独自のスタンスでR&E(リズム&演歌)を歌う大御所、五木ひろし。今後の動向も気になるところだ。

「よこはま・たそがれ~英語バージョン~」も収録! 五木ひろし「橋場の渡し」CD情報
この記事をポスト

この記事の関連情報