ビータリカ、10月の新作は空耳の宝庫

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メタリカ5年ぶりの最新作『デス・マグネティック』漬けの貴兄に、そしてメタリカがメタリカたる攻撃的な姿に歓喜の雄たけびをあげている貴兄に、再確認をしておきたい。

BEATALLICAも、よ・ろ・し・く。

『デス・マグネティック』と同日発売となったビータリカの『サージェント・ヘットフィールズ・モーターブレス・パブ・バンド』は、理屈抜きで楽しめる屈託のない作品だ。ビートルズ・ファンへ…というよりも、メタリカ好きを自認するならこの作品は通っておかないといかんでしょう。

同日発売予定だったもうひとつのビータリカ作品『オール・ユー・ニード・イズ・ブラッド~血こそすべて』は10月8日の発売となってしまったが、日本版のみのボーナストラックの“ちょっと危なっかしい日本語ヴァージョン”も無事収録決定となったようだ。

ちなみに、この『オール・ユー・ニード・イズ・ブラッド~血こそすべて』、ビートルズの「All You Need Is Love/愛こそすべて」をメタリカ風にカバーしたものだが、それはアルバムの1曲目に収録。2曲目以降は、同じ曲を世界各国の言語で逐一カバーしまくっているという、本気ともふざけ過ぎとも、もはや分からぬ、ハチャメチャな作品だ。

しかし、各曲ごとに国家を差し込むなど小粋なアレンジも光るなかなかの逸品。そして、ちょっと面白いのは、各国ヴァージョンの言語だ。耳なじみが薄いせいか、なぜか日本語っぽく聴こえる箇所が…。不思議に空耳の宝庫なのだ。果てしなく意味不明だが、たとえば…

2曲目「ポルトガル語Ver」 2:02あたり 酒酒フレディさん??♪
3曲目「エストニア語Ver」 1:36あたり みだらにシャッフルしたら弁償します??♪
4曲目「フランス語Ver」 0:34あたり セレブ子猫??♪
9曲目「メキシカンVer」 酒にトロロ毛入れてみた??♪
10曲目「ドイツ語Ver」 ノリヘイ???♪

聴けば聴くほど、まだまだいろんな空耳が噴出しそうな愉快なアルバム、それが『オール・ユー・ニード・イズ・ブラッド~血こそすべて』。さすが偉大なバンドの合体バンド(のシミュレーター?)、生まれいずる作品も只者ではないようです。
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