ジョヴァンカ、オランダから現れた渋谷系ミュージック『サブウェイ・サイレンス』で日本デビュー特集
GIOVANCAジョヴァンカ オランダから現れた渋谷系ミュージック『サブウェイ・サイレンス』で日本デビュー
ジョヴァンカ:ジョヴァンカです。アムステルダムで生まれたシンガーよ!
ジョヴァンカ:私はモデルとして長い間仕事をしていて、今でもモデルの仕事はしているんだけど、モデルをする前からシンガーもやっていて、この二つの活動を両立させている感じね。
ベニー・シングス(以下、ベニー):僕らはバンド・コンテストで知り合ったんだよ。ステージ上の彼女を見てぶっ飛ばされたんだ。
ジョヴァンカ:私が初めて彼のパフォーマンスを観たとき、いい意味でビックリして、幸せな気分になったわ。凄くオリジナルで新鮮な音を聴いたっていう感じで。
ベニー:ステージ上の彼女は頭に大きな花の飾りをつけていて、まるで太陽のようだったよ。
ジョヴァンカ:面と向かってそういう風に言われたわけではないの。私は彼のバッキング・シンガーになって、徐々にそういう話になったというか。ゆるやかな過程を辿っていった感じね。
ベニー:僕にとってはね、そういう瞬間があったんだよ。あれはロンドンに向かう飛行機に乗っていた時だった。僕らは握手したんだよ。
ジョヴァンカ:握手したっけ? 覚えてないわ(笑)。
ベニー:アムステルダムで彼女をプロデュースしたいと思っていた人は沢山いたんだ。彼女は頭が良くて、綺麗で、素晴らしい歌声を持っているからね。彼女には全てが揃っていたんだ。だから僕が彼女をプロデュースしたいと思ったのは必然だったし、幸運なことに彼女も僕にプロデュースしてもらいたいと思ってたんだよ。
ベニー:ずっとレコーディングしていたわけではないけど、3年くらいかかっているかな、最初のデモを作ったときからだと。
ジョヴァンカ:3年の間に何度となくレコーディングをしていた感じね。他のプロジェクトやツアーもあったから。
ベニー:アルバム制作に費やしたのは1年くらいかも。ピアノを使って作曲して、レコーディング、プロデュースした期間としては。
ベニー:彼女が歌詞を持ってきて、僕がビーツやコード進行を持ってきて、この曲がどの方向に向かえばいいかを話し合って、曲を一緒に作り上げていったんだ。楽曲が出来上がったら、僕がビーツを仕上げて、スタジオに入って完成させた、っていう流れだよ。
ベニー:ヴォーカル・ブースを作った話をしたら?
ジョヴァンカ:私は凄くヴィンテージのものが好きなんだけど、両親が私が生まれる前に買ったリビング・ルーム用のカーテンがあって、植物とかが刺繍してある1970年代ものっていう感じだったんだけど、それが凄く好きだったから、実家を出るときに両親から譲ってもらったの。で、ヴォーカル・ブースを自宅に作るっていうことになったとき、いい音響が得られるように、そのカーテンを使ってブースの周りを飾ったのね。だから私のスタジオは1975年のカーテンで作られていて、凄くノスタルジーを感じる作りになったの。凄く気に入ったから(レコーディング終了後)覚えておくために沢山写真を撮ったわ。
ジョヴァンカ:タイトルのアイデアは、世界中の地下鉄に何度も乗って旅したことから来ているの。アムステルダム、パリ、ベルリン、そして東京、ニューヨーク…人達が地下鉄に乗ると、乗っている数分の間、例えばiPodで音楽を聴いたり、本を読んだり、眠ったりして、自分を周りから遮断するわよね。その間だけ自分の世界に浸る、というか…私もこのアルバムを作っているとき、歌詞を地下鉄で書いて、自分の世界に浸っていたわ。だからこのタイトルをつけたの。
ジョヴァンカ:私が好きなのは7曲目「Moving Me」ね。リスナーの皆さんがこの曲のフィーリングやアイデアを感じてくれたら嬉しいなと思ってるの。凄くいい気持ちになれると思うし。この曲を聴いている人たちが楽しんでくれたらいいなって思いながら唄っているの。
ベニー:僕は「Hypnotize You」かな。他にはないオリジナルな曲だから、凄く好きなんだ。
ジョヴァンカ:私を含めてメンバーが音楽を楽しんでプレイしているライヴになると思うし、一緒にレコーディングをしたメンバーと来ることになるし、ベニーの曲と私の曲を一緒にプレイするから、まるで家族と一緒に演奏しているような感じになると思う。プロデューサーでもあるベニーとお互いにソロ・アーティストとして演奏するのは初めてのことになるし、特別なライヴになることは間違いないわ。
ベニー:We Will Rock The House!