映画「アクロス・ザ・ユニバース」 ~写真編~

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映画「アクロス・ザ・ユニバース」ストーリー

1960年代。イギリス・リバプールの造船所で働くジュードは、米兵だったというまだ見ぬ父親を捜しに、アメリカへ渡ることを決意していた。向かった先は、プリンストン大学。そこで管理人として働く父親は初めて息子の存在を知り、戸惑うばかり。すっかり失望したジュードだったが、そこにはもう一つの出会いが待っていた。日ごと酔っぱらってはドンチャン騒ぎを繰り広げている、学生のマックスだ。たちまち意気投合した二人は親友となり、マックスは感謝祭のディナーにジュードを誘う。そしてジュードはマックスの妹、ルーシーと出会うことに。中産階級の娘ながら急進的な考えを持つ美しいルーシーに、ジュードは恋の予感をおぼえるのだった。

自由を求めるマックスに誘われるまま、彼とともにニューヨークへと降り立ったジュード。二人は歌手のセディが住むグリニッジ・ビレッジのアパートに転がり込む。そこへ、デトロイトの暴動で弟を失ったギタリストのジョジョ、チアリーダー仲間の少女に失恋してオハイオから出てきたプルーデンスもルームメイトに仲間入り。マックスはタクシーの運転手を始め、ジュードはアーティストとしての道を探りながら、新しい生活が始まった。そしてまた、ルーシーも兄を訪ねてやってくる。ベトナムで戦っていた恋人を亡くしたルーシーは、兄への召集令状を携えていた。兄の身を案じ、不安をぬぐえないルーシーを、やさしく慰めるジュード。二人の間で、恋が育ち始める。その頃、ジョジョはセディのバンドに加わり、二人の間にもロマンスが芽生えていた。

そんな折、セディがレコードレーベルのマネージャーから正式な契約をオファーされる。そのマネージャーの誘いを受け、セディはジュードたち仲間を連れてドクター・ロバートのパーティへ。西海岸から来たドクター・ロバートは、妖しい魅力を持ったドラッグ・カルチャーの先導者だ。仲間たちはクラブでトリップを体験し、さらにサイケデリックな彼のマジックバスに乗ってマジカル・ミステリー・ツアーへ。バスを降りた彼らを待ち受けていたのは、ミスター・カイトの摩訶不思議なサーカス・ショーだった。

仲間たちとつかの間の息抜きを楽しんだマックスも、ついに徴兵されるときが来る。兄を思うルーシーは反戦運動に共鳴し、次第にその活動へとのめり込んでいった。そんなルーシーへの違和感と不満を膨らませたジュードは、彼女のいる反戦活動組織に乗り込み、感情を爆発させる。その結果、ジュードはルーシーがアパートから出て行ったことを知る。

一方、セディは契約話に乗るべきかどうか悩んでいた。出された条件が、ジョジョたちバンド仲間と別れることだったからだ。彼女が自分たちを捨てるつもりだと感じたジョジョは荒れる。音楽的にも恋人としても、二人の間には大きな亀裂が生じていた。

そんなある日、コロンビア大学では反戦を訴える学生らによる抗議活動が行われていた。警察に連行される活動家のなかにルーシーを発見したジュードは、彼女を助けようとして混乱に巻き込まれ、逮捕される。そして警察から不法滞在者と見なされた彼は、リバプールへと強制送還されることに……。

バラバラになってしまった仲間たち、そして恋人たち。彼らが再び心をひとつにする日は来るのだろうか…?
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