坂本龍一、環境問題を語る。アップルストア銀座イベントにて

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4月19日、アップルストア銀座にて<Sound&Recording Magazine presents:坂本龍一+カールステン・ニコライ トーク・イベント>が行なわれた。

“世界のサカモト”こと坂本龍一と、現代美術作家でありエレクトロニカアーティスト、カールステン・ニコライ(音楽活動の際は、alva noto名義。レーベル「raster-noton」も主宰)。世界のiTunes Storeで作品が配信され、活躍している彼らは、これまでも頻繁にコラボーレションを行ってきた。そんな彼らが、昨年11月にドイツのマンハイムで行なったのが<utp_>というコンサート。このコンサートの模様を収録したDVD『utp_』のリリースが6月に決定した。

今回のトークイベントでは、同DVDのリリースに先駆けて、収録されている映像がどこよりも早く公開されるとあって、イベント待ちをするファンの行列は店舗の外にまで続いた。

イベントでは、実際に彼らの愛機を持ち込んで<utp_>のパフォーマンスを披露してみせたほか、坂本がライフワークとして取り組んでいる環境問題に触れ、“(彼らが立ち上げた)commmonsレーベルからリリースするCDは、「カーボンオフセットCD※」にしたい” といった持論を展開させた。

また当日は、イベントの模様が同時中継されているアップルストア心斎橋とも回線をつなぎ、大阪のファンにもアピールした坂本龍一とカールステン・ニコライ。ファンとしてはアーティストの声や考えを直接聞ける機会となり、満足のイベントになったことだろう。

alva noto + ryuichi sakamoto『utp_』は、6月25日発売。資源のムダを防ぐことを念頭に置いた、受注限定生産となっている。

※「カーボンオフセットCD」…CDの生産やレコーディングなどで排出された二酸化炭素などの温室効果ガスを、植林・森林保護・クリーンエネルギー事業などによって直接的、間接的に吸収したCD。坂本龍一のシングル「koko」は、この考えのもとに制作された。

●<Sound&Recording Magazine presents:坂本龍一+カールステン・ニコライ トーク・イベント>フォトアルバム
https://www.barks.jp/feature/?id=1000039482
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