Ailie、メジャーデビュー・シングル「風の歌」特集内 INTERVIEW
Ailieってどんなアーティストなのかを探るビッグ・インタビュー
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Ailie:ちょうど3ヶ月ですね。その間、アフリカンのブッシュドクター、ハーブを使ったり食生活を改善したりして身体の免疫力を高めるという薬草医ですね、彼のところで身体のことを学んでました。
Ailie:そうなんです。ブッシュドクターのことは行く前から知っていて、彼に会うのが目的でジャマイカに行ったようなものなんですが、最初はやっぱり遊びたいし海も見たい。もちろんレゲエのダンスにも行きたい。それで当初はライヴを見たりダンスに行ったりしていたんですけど、そんな生活を数日していたら、これは自分の目指しているものと違うぞ、という気がしたんです。このままじゃろくな出会いはない、オレは何のために来てるんだって。それですぐドクターのところに行って、それからは毎日彼のところで学んでました。とにかく身体と精神のバランスを取ることで、最高の状態にしたかったんです。
Ailie:はい。これは僕が表現をしていくために絶対に不可欠なものだったと思います。身体と精神のバランスがあってこそ、そこから生まれるものが伝わるものになると思います。それと、余分な飾りが取れたことも大きかった。恐れとかコンプレックスがなくなったし、以前はラスタカラーを身につけるとかドレッドヘアにするとか、レゲエシーンにいることにしばられてたんですけど、そんな外面の部分は関係ないと思えるようになって。自然に表現できるようになって、楽になりましたね。
Ailie:心地よく聴けたな、というのが一番でしたね。今までインディーズのときに僕が作っていた歌って、自分で聴くのが大変だったんです。自分で好きなのは、友達と会話しながらさりげなく聴けるような、心地よく流れるものなんです。でも今まで僕がインディーズ時代に作っていたものは、カフェで流れてたらうるさすぎる(笑)。今回そういうのが一切なくなって、自然と空気に馴染んで心地よく聴けました。
Ailie:特別に意識したわけじゃないんですけど、そこは今までとちょっと違うところかな。
Ailie:これは僕にとって新しい方法で作った曲なんです。今まではすべて自分で作詞作曲してきたんで、他人の曲をやることに抵抗があったんです。でも今回、こうやって仲間と一緒に動く楽しさを味わいながらやってきて、作曲家に作ってもらうという提案も受け入れてみたんです。それでコモリタミノルさんの作ってくれた曲を聴いたらすごくよかった。グルーヴとか空気感がすごく心地よかったんです。他人の曲に歌詞をつけるという作業も初めてだったんですが、やってみたらすごくスムーズに歌詞が乗るんですね。すごく自然にできた曲です。
Ailie:そうです。どちらも原型は5~6年前からあった曲です。「大丈夫。」は、タイアップのお話をもらったので、自分の中ではわかりにくいかなと思ってた部分を直した上で、新しい曲として歌詞もタイトルも最初から作り直してみたんです。「流れ星に」は、ドラマの映像のイメージに合わせて作り直してみました。僕にとって新たな挑戦だったけど、うまくできたと思います。どちらも以前からあった曲だけど、新しい表現、新しい情景描写を使って、今のAilieが作った曲になってると思います。
Ailie:ああ、合いますね、すごく合う。洋楽の中で、レゲエがいちばん日本語で歌いやすいんじゃないかと僕は思ってます。
Ailie:「大丈夫。」は、この曲なら森さんと沼澤さん、って社長がすぐに思ったらしくて。これも、僕一人じゃなくて周りの人と力を合わせるとまた別の波に乗れるという、いい例ですよね。でも彼らはホントにすごかったです。もう笑っちゃうくらい。いいね、いいね、って言ってる間に全部録れちゃった(笑)。今まで僕が一緒にやってた人たちも、いいプレイヤーでいい演奏をしてくれる人たちだったけど、今回の人たちはホントにスーパープレイヤー。ヨーイドンですぐにトップギアに入ってる人たちっているんだなと思いました。ホントにすごかった。
Ailie:リリース前日の2月5日に、アップルストア渋谷でインストアライヴ、3月23日には横浜ベイホールで“彩音'08”というスカとレゲエのイベントに出演します。それから、もうすぐ次のアルバムのための曲作りに入ります。アルバムは夏前には出したいと思っています。
Ailie:一人でも多く笑顔を増やしたい、楽しい瞬間を作ってあげたい。これが常に持っている目標です。その上で、僕の人生の最後まで、死ぬ直前まで笑って歌っていたいと思っています。それが最後の大目標ですね。