レッドリボンキャンペーン、RED RIBBON LIVE 2007レポ

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12月1日の世界エイズデーに先駆けて、2007年11月30日(金)、世界エイズデー レッドリボンキャンペーンが開催された。

現在、日本ではHIV感染者・エイズ患者が増え続けている。平成18年に国内で新たに報告されたHIV感染者・エイズ患者数は1,358件。これは過去最高の数字でもあり、予断を許さない事態となっている。

世界エイズデー レッドリボンキャンペーンとは、厚生労働省及び財団法人エイズ予防財団が、これからの社会を支える若年層にHIV・エイズがまん延しつつある現状を踏まえ、若年層の意識に届く啓発手法として、ラジオDJ、音楽アーティスト、エンターテイナーなどの各界著名人の賛同の下で啓発ライブを実施するイベントのこと。テーマは「Living Together~大切な人を守るために~」、渋谷区内の施設で、HIV検査・相談や渋谷駅周辺及び代々木公園ケヤキ並木での街頭キャンペーンも行なわれた。

渋谷AXで開催されたRED RIBBON LIVE 2007には、厚生労働省のホームページから抽選で500名、全国のラジオ局から抽選で50名の計550名が招待され、多数のアーティストによる競演とその訴えを受け止めた

イベントの総合プロデューサーである山本シュウは日本のHIVの状況を訴えた。「We are シンセキ!」という言葉をキーワードに、全国のラジオ局とも生中継でつなげられ、「出来ることを!出来る範囲で!あきらめないで!」と全国に想いが届けられた。

舛添厚生労働大臣をはじめ、さまざまなアーティストからもメッセージが届けられ、ライブ前半には絢香が登場。「三日月」「Why」を披露し、「去年に引き続き2回目の参加で、参加できるのを楽しみにしていました。メッセージを届けるためにきました!
▲オリコンデイリー1位を獲得したチャリティー作品、「RED RIBBON Spiritual Song~生まれ来る子供たちのために~」
そして、本日付のオリコンデイリー1位を獲得しました!!みんなが買ってくれて、愛の形として寄付されるのはすごい事。まずエイズについて知って理解すれば、クリアになる問題だと改めて気付きました。必死で伝えようとしている大人たちがいることを、同世代、その下の代に伝えていきたいなと思います。ライブで感じたことを持って帰って、家族や友達と改めて話したほしいなと思います。」と語った。

加藤ミリヤも10代代表として参加し、若い世代に訴え、湘南乃風の若旦那もサプライズで登場し、会場を盛り上げた。

そしてツアー中にも関わらず会場にかけつけたGLAYのTERU、TAKUROは「BELOVED」、「ずっと二人で…」を披露。TERUは、「シュウさんがあんなに愛情を持ってやっていると、俺たちも何かやらないとと思いました。ちょっとしたきっかけをイベントで作られたらいいなと思いました。まず自分をみつめてほしいなと思います。人は一人では生きていけないから、一緒に歩いていけたらと思います。」と話した。TAKUROも「ステージにたてることを真摯に受け止め、心を込めて演奏したい」と語った。

最後には、出演者、スタッフ全員がステージ上にあがり、AIDS チャリティ Project「RED RIBBON Spiritual Song~生まれ来る子供たちのために~」を熱唱。みんなの想いが1つ歌声になり、全国に届けられた瞬間となった。

日本人は27世代戻ればみんなつながってしまう。「1日4人」が感染している事実を受け止め、これを機に、現実を知ることの大切さ、そしてHIV感染者、エイズ発症者を偏見や差別から守ることも大切なのだ。
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