DOUBLE、「残り火-eternal BED-」リリース・インタビュー
DOUBLE:そうですよね。実際“最後の夜に泣きながら抱き合った”なんて経験はないんですけれども(笑)、その部分は私もすごく気に入ってます。あとは、1stヴァースで二人が重ねてきた歴史を歌っているあたりも、抽象的なのに感性に響くというか。気になっていた言い回しも松尾さんが最終的に変更していて、そう意味では感性が似ているなと思いましたね。
DOUBLE:実は最初に作ってもらったデモを聴いたとき、男性用に
作られた曲みたいな印象を受けたんですよ。そこで“私は女性
なので、トラックにも女性的な要素が欲しい”と松尾さんにお話し
して、参考になるような洋楽の曲をお渡ししたんです。音の成分として、高域の部分を多く使ってほしい。中域から低域が強いと男性の曲に聴こえるから……ってことを松尾さんに説明したら、“なるほど!”と唸ってましたけれど(笑)。
DOUBLE:ま、こだわりというか、自然と蓄積されてきた経験があるから提言できる。デビューした頃は同じように自分の要望を言っても、やっぱり聞き入れてもらえなかったんですよね。逆に今は、むしろ誰もが私の顔色を窺うくらい信頼してくれているというか、そういう状況にしていったというか(笑)。ヴォーカル・ディレクションをしてくれていたJinさんが“今のでOKじゃない?”と言っても、歌い方に納得いかない部分は歌い直しましたし、そういう意味では自分の欲求は満たされていますね。
DOUBLE:やっぱり自分でプロデュースしてきた曲と違って、歌うことに専念できているなということと、あとは、だいぶ歌謡的な要素が出てるなと思いましたね。でも、それは決して悪い意味ではなくて、ま、松尾さんらしいなというか。個人的にはカップリングに収録されている「残り火-eternal BED-(D.O.I.Mix)」のほうが好きなんですけれど(笑)。こっちのミックスのほうが、グルーヴィーなんですよね。ただ、今回はヴォーカルを際立たせたかったので、その点ではリード曲のほうが適ってます。
DOUBLE:ミニ写真集やDVDが付いたりと、パッケージとして面白いものになると思いますよ。DOUBLEのブランディングにおいて、ヴィジュアルは重要な位置を占めてますからね。いわばコレクターズ・アイテム的なものになる予定です。今のところは。
DOUBLE:まったく考えてなかったですね。ひたすら目の前のハードルを一つ一つ飛び越えていくだけで、先のヴィジョンは考えていない……っていうことは、デビュー当時から言っていましたし。ハードルというより、ベストを尽くして山を登頂しきると言ったほうがいいかな。それが最初はナントカ山から始まって、今は富士山くらいまで来た感じ(笑)。
DOUBLE:そうですね。だから“まだまだだな”って思う一面もあれば、“伊達に10年やってきてないな”っていう気持ちもあったりで。10年というと一つの節目に思われるかもしれないですけど、意外と微妙な時期なのかもしれない。いずれにせよ、まだ“過程”ですね。これからやりたいことも色々あるし、この仕事だけやっていると、なかなかできないことにも挑戦できたらいいなと。ま、欲張りなんでしょうね。女の子は(笑)。
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