ガンズ・アンド・ローゼズ ジャパン・ツアー こぼれ話+証言集(7月17日+18日版)

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●遅ればせながら7月17日の名古屋公演にまつわるこぼれ話を、翌18日、武道館公演のこぼれ話と合わせてお届けしましょう。

●7月17日の午後、新幹線で名古屋に向かったところ、同じ車中にもガンズTシャツを着た人たちの姿がちらほら。武道館での追加公演が決定/発表される以前に、「椅子のある会場で観たい!」との理由から名古屋密航を決め、チケットを確保していた東京近郊のファンは少なくなかった模様。そういった他方面からの参戦者が少なからずいたことも功を奏してか、会場となった日本ガイシホール(旧レインボーホール)はスタンド席の最上部をのぞき、ほぼ満員と言っていい状況。声をかけてきてくれた30代の男性は「名古屋でこんなに入っているのは珍しい」と語っていた。ちなみに開場時は雨。天候に恵まれれば、本当に超満員になったんじゃないだろうか?

●午後5時20分。場内のロビー、飲食物販売ブースの前で外国人客が大声をあげている。何をわめき散らしているのかと思えば「ガンズのライヴなのに、何故ビールを売ってないんだ!」とのこと。んー。ごもっとも、という気もしなくはないけども。

●この日、ムックは開演予定時刻の15分前から演奏開始。当初はまばらだった客席が徐々に埋まり、曲数を重ねるごとに拍手と声援が大きくなっていくさまは気持ちの良いものだった。また、個人的には、持ち時間のなかばで披露された「メディアの銃声」の鋭利さが、ことに印象に残った。

●アンコール最後の「パラダイス・シティ」を歌い終えた後、アクセルは「Good fuckin’ night!」と叫んでマイクロフォンを空高く投げた。そしてこれと同じ光景が、7月18日、日本武道館でも繰り返されることになった。

●そして7月18日、日本武道館。午後5時過ぎ、会場前で見ず知らずの人たち数人から「更新、楽しみにしてます!」と声をかけられる。ありがとうございます!

●さすがにこの夜は、会場内外で多数のミュージシャンや音楽関係者たちと遭遇。プライヴァシー保護のため、具体的には書かずにおきますが、僕自身も同年代の某ミュージシャン、ガンズ日本公演初体験という世代の某ミュージシャンと一緒に観ました。

●この日、割愛されていたのが、リチャード・フォータスとの絡みによるロビン・フィンクのソロにこれまでフィーチュアされてきた「ENDLESS RAIN」。そのこと自体に意味があるのかどうかは不明。

●武道館はいわゆる花火系の演出に関しての規制が厳しいのか、この夜は、その種の演出が抑え目で、そのぶん炎がガンガン使われていた。これまでの公演で「パラダイス・シティ」の際に紙吹雪と同時に炸裂してきた回転花火も使用されず。

●「マイ・ミッシェル」演奏後、ステージ上に唐突に現れたのはカナダのTV番組、『TRAILER PARK BOYS』の主要キャラクター、BUBBLES。その風貌から「あれ誰? ケント・デリカット?」という話し声も周囲から聞こえてきた。この番組および謎の瓶底メガネ男の正体についてはhttp://www.trailerparkboys.com/を参照のこと。

●一瞬、ライヴの流れを滅茶苦茶にしたかのように思われたBUBBLESの登場だったが、そこで演奏された楽曲がカントリー調のものだったため、結果、そこから「ユースト・トゥ・ラヴ・ハー」「ペイシェンス」へと心地好い起伏で流れていくことになった。

▲名古屋公演終了後、筆者が某居酒屋で食した『鳥ユッケ』。ムックのベーシストにちなんで、ご紹介しておきます(笑)。※編集部註:ムックのベーシストはYUKKEです。
●筆者は、実はバンブルフットことロン・サールと昨年からときどきメールのやりとりをしているのだが、武道館公演終了後、「素晴らしい時間を過ごしている。日本が大好きで、離れなくないくらいだ」とのメッセージが届いた。日本人として、こういう言葉は何度聞いても嬉しいものです。

●そのロン・サール、武道館のステージには、幕張メッセ第二夜に続きキッスのTシャツ着用で登場。彼にとっては「武道館=キッス」ということだったのかもしれない。そしてそのTシャツから、彼のフェイヴァリット・アルバムは『地獄のさけび』であるということが判明。

●と、いうわけでこの日も平和に公演は終了。このジャパン・ツアーも残すところ7月21日の大阪公演のみとなった。まだガンズの“今”を目撃していないあなた、そして、すでに観たけどもまだまだ何度でも観たいというあなた、土曜日には大阪に集結しましょう!

ガンズ・アンド・ローゼズ ジャパン・ツアー ~写真編~
https://www.barks.jp/feature/?id=1000032901


増田勇一
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