I'veの歌姫3週連続特集 第三弾 MELL特集INTERVIEW

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I'veの歌姫 3週連続特集

I'veの歌姫 3週連続特集 第三弾 MELL

■インタヴュー

──MELLさんはI've活動創設時からのメンバーで、創世記からチームの歴史を作り上げてきたんですね。

MELL:I'veの中心である高瀬一矢さんと楽曲制作を始めたのが、97年ですね。その2年後に“北海道を発信地としたレーベルを作りたい”という想いから、高瀬さんや一法師康孝さんが音楽事務所“I've”を設立したのだ土台ですね。それまで作り続けた楽曲をゲームの主題歌などに提供するようになって、徐々に活動の規模を広げました。その中に所属している私やC.G.mixは、会社設立前からの音楽仲間という関係から誘われてI'veに参加したんです。

──MELLさんは、I've所属シンガーの中でも中核的な存在といえますね。

MELL:所属しているシンガー一人一人が柱になってるというカンジですよ。ヴォーカル・スクールをやっている島みやえい子さんがI'veに加わったので、その生徒だったKOTOKOちゃんや川田まみちゃん、詩月カオリちゃんらが入ってきたんです。だから、島みやさんの存在が大きいんですよ。

──MELLさんは、かなりの楽曲をI'veで歌い続けてますね。

MELL:私よりもKOTOKOさんの方が全然多いんですね。すごいんですよ。私はとてもそこまでは…。所属しているシンガーがみんな、メジャーとインディーズ問わずに今でもゲーム楽曲を含めて、いろんな作品に歌い手として参加し続けているのもI'veの特徴なんです。

──アニメ『BLACK LAGOON』のオープニングテーマであり、激しくもダークでスリリングな英詞によるデジロック・ナンバー「Red fraction」を通して、MELLさんの存在を知ったファンが多いと思います。メジャーから「Red fraction」をリリースすることになった経緯を教えてください。

MELL:ゲームのテーマ曲の場合、名前は出ても、ヴィジュアル面を露出することってないんです。だから可愛い声で唄えれば、可愛いゲームの主題歌として起用してもらえる。だけど自ら露出をするとなると、“他のシンガーは可愛いからメジャー展開もあるけど、私はないな”と勝手に思っていたんですね。そんなとき、ジェネオンさんから“『BLACK LAGOON』の主題歌を歌う人を探してる。できれば激しい楽曲を過激な内容の英詞で歌って欲しい”との依頼がI'veに届いたんです。そういう曲調を担う歌い手と言えば、うちでは私しかいないと高瀬さん含め事務所スタッフが判断して(笑)。そこから、メジャーで歌うきっかけを得ることができました。

──ハードボイルドな物語と破壊や衝動性を持った「Red fraction」とのコラボレートは、最高でした。

MELL:話をいただいてすぐに『BLACK LAGOON』のコミックスを読んだんですね。あり得ないくらいセリフが格好いいんですよ。しかも主人公の女の人がムチャクチャ美人なのに、拳銃をぶっ放しまくる。まさに彼女の放つ弾丸が、私のメジャー・デビューの前へと立ちはだかっていた壁さえも撃ち抜いてくれた気分でした。

──そんな“ロックな衝動性”を描きあげた「Red fraction」に続いたのが、包み込むような優しい表情を持ったメロウ・ナンバー「Proof」です。

MELL:私自身、またアニメの主題歌を歌う機会があったら、次も『BLACK LAGOON』のような作品なんだろうなと思っていたんですね。そうしたらまったく正反対な表情を持った、『ハヤテのごとく!』という明るく弾けた作品のエンディング・テーマを歌うというお話だったんです。それはもうビックリでした(笑)

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