hide、シングル5タイトル再発! 楽曲にまつわるエトセトラ
9年前の今日――1998年5月2日にカリスマ・ギタリスト、hideはこの世を去った。9年経った今もなお、多くの音楽ファンからの支持と、アーティストたちからのリスペクトを変わらず受けている彼。今日はそんな彼の命日だ。毎年この日がやってくると、彼を思い出してなんとなくしんみりしてしまうが、今年は違う。むしろ今年の5月2日は、1日中笑顔で過ごせそうだ。
ご機嫌な理由は何かというと、現在入手不可能となっている8cmシングル「MISERY」「Beauty&Stupid」「ROCKET DIVE」「ever free」「HURRY GO ROUND」の5タイトルが、5月2日に12cmシングルとして再リリースされたのだ。
昨年11月、RIZEのカヴァー・ヴァージョンと共に、一足先に再リリースされた「ピンク スパイダー」に続くこの5タイトルの初回盤には、本人の直筆メモをカードにした、“hide 直筆メッセージカード”が封入されている。hideから9年ぶりにメッセージが届くなんて、ファンにとってこれほどうれしいことはないだろう。
●「MISERY」
――実はこの曲、X JAPANの曲作りのときに作った曲だそうで、X JAPAN用にTOSHI(元X JAPANのVo)が仮歌を歌ったこともあったんだとか。
ところでこの曲のドラム、生音と打ち込みのどちらに聴こえますか? この曲のドラムは、hideとI.N.A.(共同プロデューサー&プログラマー、hide with Spread Beaverではマニピュレーター)が試行錯誤を繰り返して作り上げた、“生のように聴こえるドラム”の打ち込みなんだそう。この試行錯誤の結果、生音に近い打ち込みを作るよりも“実際に叩いたほうが早い”という結論に至ったんだとか。2ndアルバム『PSYENCE』には、この曲のリミックス・ヴァージョンが収録されている。同曲は、当時花王のヘアケア製品『サクセス』のCMソングとなっていたが、CM中に流れる“サクセス!”という掛け声もhideが担当していた。
(■「MISERY」PV視聴)
●「Beauty & Stupid」
――「MISERY」同様2ndアルバム『PSYENCE』収録曲。制作当初は、洋楽っぽいアレンジだったらしいが、どんどんドメスティックな方向になっていき、最終的に「キューティーハニー」風な曲になったとのこと。同年12月にリリースされたシングル「Hi-Ho/GOOD BYE」には、東京スカパラダイスオーケストラとのリミックス・ヴァージョンが収録されている。
ちなみに、Aメロの最初の部分の演奏に合わせて、「キューティーハニー」も歌えるそうなので、お試しあれ。
(■「Beauty & Stupid」PV視聴)
●「ROCKET DIVE」
――<何にもないって事 そりゃあなんでもアリって事>という歌詞が、ドーンと背中を押してくれるようなポジティブな楽曲。この曲は、ファン層が大幅に拡大するきっかけとなった楽曲と言える。
リリース当時、hideの想像を超えるほどの反響があったそうで、“この曲を聴いて、元気が出ました!”という感想をたくさんもらったとか。迷いが出たときやヘコんだときには、ぜひこの曲を。
(■「ROCKET DIVE」PV視聴)
●「ever free」
――hide曰く、「ROCKET DIVE」は、“虎穴に入らずんば虎子を得ず”ということを歌っていて、「ピンク スパイダー」と「ever free」は、“虎穴に手を突っ込んだら、親虎が出てきちゃってどうしよう”ということを歌っているとのこと。“夢と自由を引いたり足したりしているその姿こそが、エヴァー・フリーだ”と、当時のインタヴューで語っている。
この曲は最初バラードだったが、何度かアレンジを繰り返して、最終的にこの形になったんだとか。
制作当初は「ピンク スパイダー」のカップリングとして収録される予定で、hideはダブル・プッシュでのリリースを希望していたが、出来上がった曲を聴いたレコード会社側が、“これはいい!”と大変気に入り、カップリングではなく、別々のシングルとしてリリースされることになったのだそう。
(■「ever free」PV視聴)
●「HURRY GO ROUND」
――残されていたデモ音源を元に制作された楽曲。
hide with Spread Beaverでギターを担当していたKIYOSHIは、デモに入っていたhideが適当に弾いているギターの音だけを頼りにレコーディングを行なわなければならなかったため、とても大変だったらしい。“hideだったらこうやって弾くだろうな”と想定しながら弾いたという、KIYOSHIのアコギが聴きどころだ。<また春に会いましょう>という歌詞に、思わず胸がジーンとなる。(■「HURRY GO ROUND」PV視聴)
「ROCKET DIVE」「ever free」「HURRY GO ROUND」は、3rdアルバム『Ja,Zoo』に収録されている。久しぶりに彼の楽曲を聴き返してみたが、どの曲もつくづく色褪せることのない奥の深い楽曲だと感じるものばかりだ。生前の彼のインタヴューを読み返しながら、これらの楽曲を改めて聴き直すと、また新たな発見ができるかもしれない。シングルを持っていない人はもちろん、持っている人も改めてチェックする価値ありの作品だ。
◆リリース情報
「MISERY」(オリジナル発売日1996.6.24) UPCH-5461
「Beauty & Stupid」(オリジナル発売日1996.8.12) UPCH-5462
「ROCKET DIVE」(オリジナル発売日1998.1.28) UPCH-5463
「ever free」(オリジナル発売日1998.5.27) UPCH-5464
「HURRY GO ROUND」(オリジナル発売日1998.10.21) UPCH-5465
各¥1,000(tax in) 2007年5月2日発売
hide オフィシャル・サイト
http://www.hide-city.com/
hide ユニバーサル公式サイト
http://www.universal-music.co.jp/universal/artist/hide/
ご機嫌な理由は何かというと、現在入手不可能となっている8cmシングル「MISERY」「Beauty&Stupid」「ROCKET DIVE」「ever free」「HURRY GO ROUND」の5タイトルが、5月2日に12cmシングルとして再リリースされたのだ。
昨年11月、RIZEのカヴァー・ヴァージョンと共に、一足先に再リリースされた「ピンク スパイダー」に続くこの5タイトルの初回盤には、本人の直筆メモをカードにした、“hide 直筆メッセージカード”が封入されている。hideから9年ぶりにメッセージが届くなんて、ファンにとってこれほどうれしいことはないだろう。
●「MISERY」
――実はこの曲、X JAPANの曲作りのときに作った曲だそうで、X JAPAN用にTOSHI(元X JAPANのVo)が仮歌を歌ったこともあったんだとか。
ところでこの曲のドラム、生音と打ち込みのどちらに聴こえますか? この曲のドラムは、hideとI.N.A.(共同プロデューサー&プログラマー、hide with Spread Beaverではマニピュレーター)が試行錯誤を繰り返して作り上げた、“生のように聴こえるドラム”の打ち込みなんだそう。この試行錯誤の結果、生音に近い打ち込みを作るよりも“実際に叩いたほうが早い”という結論に至ったんだとか。2ndアルバム『PSYENCE』には、この曲のリミックス・ヴァージョンが収録されている。同曲は、当時花王のヘアケア製品『サクセス』のCMソングとなっていたが、CM中に流れる“サクセス!”という掛け声もhideが担当していた。
(■「MISERY」PV視聴)
●「Beauty & Stupid」
――「MISERY」同様2ndアルバム『PSYENCE』収録曲。制作当初は、洋楽っぽいアレンジだったらしいが、どんどんドメスティックな方向になっていき、最終的に「キューティーハニー」風な曲になったとのこと。同年12月にリリースされたシングル「Hi-Ho/GOOD BYE」には、東京スカパラダイスオーケストラとのリミックス・ヴァージョンが収録されている。
ちなみに、Aメロの最初の部分の演奏に合わせて、「キューティーハニー」も歌えるそうなので、お試しあれ。
(■「Beauty & Stupid」PV視聴)
●「ROCKET DIVE」
――<何にもないって事 そりゃあなんでもアリって事>という歌詞が、ドーンと背中を押してくれるようなポジティブな楽曲。この曲は、ファン層が大幅に拡大するきっかけとなった楽曲と言える。
リリース当時、hideの想像を超えるほどの反響があったそうで、“この曲を聴いて、元気が出ました!”という感想をたくさんもらったとか。迷いが出たときやヘコんだときには、ぜひこの曲を。
(■「ROCKET DIVE」PV視聴)
●「ever free」
――hide曰く、「ROCKET DIVE」は、“虎穴に入らずんば虎子を得ず”ということを歌っていて、「ピンク スパイダー」と「ever free」は、“虎穴に手を突っ込んだら、親虎が出てきちゃってどうしよう”ということを歌っているとのこと。“夢と自由を引いたり足したりしているその姿こそが、エヴァー・フリーだ”と、当時のインタヴューで語っている。
この曲は最初バラードだったが、何度かアレンジを繰り返して、最終的にこの形になったんだとか。
制作当初は「ピンク スパイダー」のカップリングとして収録される予定で、hideはダブル・プッシュでのリリースを希望していたが、出来上がった曲を聴いたレコード会社側が、“これはいい!”と大変気に入り、カップリングではなく、別々のシングルとしてリリースされることになったのだそう。
(■「ever free」PV視聴)
●「HURRY GO ROUND」
――残されていたデモ音源を元に制作された楽曲。
hide with Spread Beaverでギターを担当していたKIYOSHIは、デモに入っていたhideが適当に弾いているギターの音だけを頼りにレコーディングを行なわなければならなかったため、とても大変だったらしい。“hideだったらこうやって弾くだろうな”と想定しながら弾いたという、KIYOSHIのアコギが聴きどころだ。<また春に会いましょう>という歌詞に、思わず胸がジーンとなる。(■「HURRY GO ROUND」PV視聴)
「ROCKET DIVE」「ever free」「HURRY GO ROUND」は、3rdアルバム『Ja,Zoo』に収録されている。久しぶりに彼の楽曲を聴き返してみたが、どの曲もつくづく色褪せることのない奥の深い楽曲だと感じるものばかりだ。生前の彼のインタヴューを読み返しながら、これらの楽曲を改めて聴き直すと、また新たな発見ができるかもしれない。シングルを持っていない人はもちろん、持っている人も改めてチェックする価値ありの作品だ。
◆リリース情報
「MISERY」(オリジナル発売日1996.6.24) UPCH-5461
「Beauty & Stupid」(オリジナル発売日1996.8.12) UPCH-5462
「ROCKET DIVE」(オリジナル発売日1998.1.28) UPCH-5463
「ever free」(オリジナル発売日1998.5.27) UPCH-5464
「HURRY GO ROUND」(オリジナル発売日1998.10.21) UPCH-5465
各¥1,000(tax in) 2007年5月2日発売
hide オフィシャル・サイト
http://www.hide-city.com/
hide ユニバーサル公式サイト
http://www.universal-music.co.jp/universal/artist/hide/
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