<寄稿:01>『アペタイト…』から20年、2007年、ガンズは日本に何を残してくれるのか?
いよいよ今週末、4月14日(土)と15日(日)の幕張メッセ公演を皮切りにスタートするガンズ・アンド・ローゼズのジャパン・ツアー。単独来日公演としては実に14年ぶり。
しかもこれは彼らにとって2007年度ワールド・ツアーの幕開けとなるものでもあるだけに、文字通り世界各国のメディアから注目を集めているわけだが、同時に今もファンの間で飛び交っているのが「本当に来るんだろうか?」といった不安の声。
ここで当方としても「安心しなさい!」と言い切ることができればいいのだが、実際、フタを開けてみるまでわからないことが多くて、いつも“次”を読ませてくれないのがガンズの常。ぶっちゃけ、そんなバンドのファンを20年も続けていると大概のことでは動じなくなってくるし、何かアクシデントが発生した場合でも怒る前に笑ってしまう体質になってしまっている。同時に、「無事に来日し、平穏にツアーを行なって欲しい」と願っている裏側で、なんとなーく事件発生を期待していたりする部分があるのも否定できないところではあるのだが。
そんなことはともかく、ここで改めて現在のガンズについて確認しておきたい。言うまでもなくオリジナル・メンバーはアクセル・ローズ(vo)のみ。彼が法的にバンド名の所有権を獲得しているだけに、彼自身が「これがガンズだ」と言えばどんな顔ぶれであろうと堂々とこの名前で活動できるという事実もある。で、現在このバンドに名を連ねているアクセル以外のメンバーは、ロビン・フィンク(g)、バンブルフットことロン・サール(g)、リチャード・フォータス(g)、トミー・スティンソン(b)、ディジー・リード(key)、クリス・ピットマン(key)、そしてフランク・フェラー(ds)。この8人編成で今回の来日公演も行なわれることになる(はずだ)。
ガンズの単独公演が最後に日本で行なわれたのは、前述の通り14年前、東京ドームでのことだが、アクセルが唯一のオリジナル・メンバーという体制になってからの新生ガンズは、ご存知の通り2002年夏の『サマーソニック』でも日本の土を踏んでいる。
当時と比較したときに違っているのは、3人のギタリストのうちバケットヘッドがロン・サールに、ドラマーのブライアン“ブレイン”マンティアがフランク・フェラーに交代していること。そしてまったく変わっていないのは、すでに2001年元旦の時点でアクセルが完成を口にしていたニュー・アルバム、『チャイニーズ・デモクラシー』がいまだに世に出ていないこと。実際、音源自体が正式に公表されることがないままに、こんなにもタイトルが定着し、独り歩きしてしまっている作品というのもめずらしい。
あの歴史的名盤、『アペタイト・フォー・ディストラクション』の発表から丸20年を経ようとしている現在。果たして2007年は『チャイニーズ・デモクラシー』生誕の年として記憶されることになるのか? そしてその前に、このジャパン・ツアーで何が起きようとしているのか?
「我々は歴史の生き証人になるのだ!」なんて大袈裟なことは敢えて言いたくないが、とにかくガンズ・アンド・ローゼズは、本当にまもなくここ日本に上陸する。観るべきかどうかいまだに悩んでいる人がいるとすれば、まずは観に行くべきだろう。悩むことは観たあとにだって、いくらでもできるのだから。
というわけで、勝手ながら本稿を起点として、ツアー開幕ギリギリのところまで彼らの“現在”に迫っていくことにする。もちろん最新情報や過去の秘話も交えつつ。今、この原稿に目を通したあなたは、確実に明日もここをチェックするように!
<寄稿:01>「『アペタイト…』から20年、2007年、ガンズは日本に何を残してくれるのか?」
<寄稿:02>「何が起こるかわからないのがガンズ・アンド・ローゼズ」
<寄稿:03>「ガンズ新情報は何も発表されず…我々は完全に待ちの状態に 」
<寄稿:04>「 2007年4月13日アップ予定 」
■クリエイティブマン:http://www.creativeman.co.jp/index.html
■Guns N' Roses 特設サイト:http://www.creativeman.co.jp/2007/GNR_special/index.html
文●増田勇一
しかもこれは彼らにとって2007年度ワールド・ツアーの幕開けとなるものでもあるだけに、文字通り世界各国のメディアから注目を集めているわけだが、同時に今もファンの間で飛び交っているのが「本当に来るんだろうか?」といった不安の声。
ここで当方としても「安心しなさい!」と言い切ることができればいいのだが、実際、フタを開けてみるまでわからないことが多くて、いつも“次”を読ませてくれないのがガンズの常。ぶっちゃけ、そんなバンドのファンを20年も続けていると大概のことでは動じなくなってくるし、何かアクシデントが発生した場合でも怒る前に笑ってしまう体質になってしまっている。同時に、「無事に来日し、平穏にツアーを行なって欲しい」と願っている裏側で、なんとなーく事件発生を期待していたりする部分があるのも否定できないところではあるのだが。
そんなことはともかく、ここで改めて現在のガンズについて確認しておきたい。言うまでもなくオリジナル・メンバーはアクセル・ローズ(vo)のみ。彼が法的にバンド名の所有権を獲得しているだけに、彼自身が「これがガンズだ」と言えばどんな顔ぶれであろうと堂々とこの名前で活動できるという事実もある。で、現在このバンドに名を連ねているアクセル以外のメンバーは、ロビン・フィンク(g)、バンブルフットことロン・サール(g)、リチャード・フォータス(g)、トミー・スティンソン(b)、ディジー・リード(key)、クリス・ピットマン(key)、そしてフランク・フェラー(ds)。この8人編成で今回の来日公演も行なわれることになる(はずだ)。
ガンズの単独公演が最後に日本で行なわれたのは、前述の通り14年前、東京ドームでのことだが、アクセルが唯一のオリジナル・メンバーという体制になってからの新生ガンズは、ご存知の通り2002年夏の『サマーソニック』でも日本の土を踏んでいる。
当時と比較したときに違っているのは、3人のギタリストのうちバケットヘッドがロン・サールに、ドラマーのブライアン“ブレイン”マンティアがフランク・フェラーに交代していること。そしてまったく変わっていないのは、すでに2001年元旦の時点でアクセルが完成を口にしていたニュー・アルバム、『チャイニーズ・デモクラシー』がいまだに世に出ていないこと。実際、音源自体が正式に公表されることがないままに、こんなにもタイトルが定着し、独り歩きしてしまっている作品というのもめずらしい。
あの歴史的名盤、『アペタイト・フォー・ディストラクション』の発表から丸20年を経ようとしている現在。果たして2007年は『チャイニーズ・デモクラシー』生誕の年として記憶されることになるのか? そしてその前に、このジャパン・ツアーで何が起きようとしているのか?
「我々は歴史の生き証人になるのだ!」なんて大袈裟なことは敢えて言いたくないが、とにかくガンズ・アンド・ローゼズは、本当にまもなくここ日本に上陸する。観るべきかどうかいまだに悩んでいる人がいるとすれば、まずは観に行くべきだろう。悩むことは観たあとにだって、いくらでもできるのだから。
というわけで、勝手ながら本稿を起点として、ツアー開幕ギリギリのところまで彼らの“現在”に迫っていくことにする。もちろん最新情報や過去の秘話も交えつつ。今、この原稿に目を通したあなたは、確実に明日もここをチェックするように!
<寄稿:01>「『アペタイト…』から20年、2007年、ガンズは日本に何を残してくれるのか?」
<寄稿:02>「何が起こるかわからないのがガンズ・アンド・ローゼズ」
<寄稿:03>「ガンズ新情報は何も発表されず…我々は完全に待ちの状態に 」
<寄稿:04>「 2007年4月13日アップ予定 」
■クリエイティブマン:http://www.creativeman.co.jp/index.html
■Guns N' Roses 特設サイト:http://www.creativeman.co.jp/2007/GNR_special/index.html
文●増田勇一
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