挑戦を止めない男、KREVA。話題作2タイトルを同時リリース!<INTERVIEW>

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――3曲目は「口元に笑み」。

KREVA:この曲は、今回のシングルの他の2曲がどっちも男子な感じだったから、女子な感じの曲をってことで、とにかくライトな1曲にすることを心がけました。

――心地よいトラックの上で歌われているのは、“笑う”ということの重要性ですね。

KREVA:うん。笑ってる人はやっぱカワイイですからね。そういうことを書きましたね。これはもうカップリングって決めて作った曲なんで、リリックでは遊びました。コエンザイムとかヒアルロン酸とか(笑)、ラップではまず使われないだろうなっていうおもしろワードを盛り込んでいって。

――女子な感じの曲を目指したということですが、曲の後半ではちゃんと音楽のことに結び付けているのがKREVAさんらしいなと。

KREVA:全部を女の子の歌にするのもどうかなっていうのがあったんでね。やっぱり自分が笑ってるのはいい曲ができた時かなと思って、そういう歌詞にしましたね、うん。

――「アグレッシ部」はカラーの違う3曲が並んだ聴き応えのあるシングルになりましたが、実は同日にもうひとつすごいアイテムがリリースされます。それが『BESTOF MIXCD NO.1』。これまでリリースされたKREVAさんの楽曲からラップを抜き、インストのみをノンストップ・ミックス。さらに、その上で自身の声ネタをスクラッチしてしまうという、なんとも画期的な作品です。

KREVA:これはね、レコード会社の人に自分の曲のインストでミックスCDを作ってくれないかって言われたのがきっかけ。でも、このタイミングでインストのミックスCDを出して、それをみんなは欲しいのかなっていう気持ちもあったし、初期の曲なんかはラップがあって完成してるトラックだから、インストにして聴くとちょっと物足りない感じもあったし。できあがるまではすげぇ悩みましたね。初めて知恵熱が出ましたよ(笑)。

――そこを打破したのがスクラッチだったと。

KREVA:そうそう。自分の歌詞カードを一回全部読んで、その中から言葉を拾って、それをこすっていくっていうのをやったんですよ。その方法が思いついてからはグングン作業が進んだし、すげぇおもしろかった。できあがったときは自分史上初めて“天才だ”って思いましたね(笑)。

――いや、ホントにコレ、すごい楽しめますよ。全然、飽きずに聴けるというか。

KREVA:そう言ってもらえるとうれしいっす。家飲みの時とかがベストだと思うんだけど、ドライブとか入浴とか、何かモノを作る時とか、いろんな時に聴いてほしいですね。言葉がほとんど入ってないからジャマになんないと思うし。自分としてはイントロのスクラッチっぷりとか、15曲目から最後までの流れがすげぇ気に入ってるんで、そのへんもチェックしてもらえたらなと。

――6月には初の全国大ホールツアーもスタートしますからね。今年もバリバリ活躍してくれそうっすね。


KREVA:ツアーではせっかくたくさんの人が来てくれると思うんで、いっぱいある新曲をまとめて聴いてもらおうかなって思ってます。久保田(利伸)さんと一緒に廻るツアーもあるし、それ以外のすげぇボムもあるんでね、いろいろ楽しみ。今年は飛躍しますよ!


取材・文●もりひでゆき

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