The View、デビュー・インタビュー(1)

ポスト

──デモテープをピート・ドハーティに渡しに行ったと聞いたけど、どうしてピートだったの?


ピーター・ライリー(以下、ピーター):もとからリバティーンズもベイビー・シャンブルズも好きで会いたかったし、一緒にライブをやりたいと思っていたら。不思議なんだけど、ダンディーに来るっていうから、ぜひ一緒にライブできないか聞いてみたいと思ったんだ。

 

──そのとき自分達も同じステージに立つと想像してた?


ピーター:他の人だったら無理だっただろうけど、ピートはすごくいい人だって聞いていたから、もしかしたらっていう気持ちもあったよ。

 

──バンドを始めるのにこのメンバーが集まったストーリーを教えて。


ピーター:カイルとは幼なじみで家族ぐるみで知り合いだった。学校も一緒で5歳くらいから知っている。ハイスクールに入ってからギターをやり始めて、カバーバンドを始めたんだ。それをやめて1年後ぐらいにThe Viewを始めた。The Viewになってからオリジナル曲を作り始めた。

 

──どんなカバーをやっていたの? リバティーンズとか?


カイル・ファルコナー(以下、カイル):いいや、その頃はまだリバティーンズの前だったから。ビートルズやオアシス、ストーン・ローゼズ、オーシャン・カラー・シーン、T・レックスとか。

 

ピーター:色々やったけどメインはビートルズとオアシスで、ビートルズを6曲やって、オアシスを6曲やって、あと1曲ずつとかだった。

 

──リバティーンズが出てくる前というと、あなた達は12歳とかの頃?


カイル:リバティーンズができる前と言うより、僕らが聴くようになる前なんだ。14~5歳でカバーバンドでお金をもらえるようになった頃、彼らが有名になり始めた。しばらくはカバーバンドをやめて普通に仕事していたんだけど、やっぱりもう一度やりたいって思ってバンドを結成した。

  
 

──以前ダンディーに休暇で訪れた時、美しい街だけれど若者が遊べる場所があまりないと感じた。音楽シーンについてはどう?


カイル:以前は音楽シーンなんてほとんどなく、若いバンドも数えられるほどしかいなかった。あとは26~7歳ぐらいの僕らから見たら年齢のいったバンドしかいなかった。でも僕らが現われて注目され、基準を上げたんだ。それからどんどん若いバンドが出できて、ここ1年で音楽シーンらしきものができてきた。それまではメタルバンドとかしかいなかったけど、僕らがでてきたことで、他にも自分もできるかもって思う人が増えたんだと思う。

 

──カバーバンドからオリジナルバンドになった時曲作りはスムーズにできた?


カイル:ギターを始めたときから曲作りはしていたけど、“僕達は天才だ!”って思えるようなものじゃなかった。キーレンも僕も実は曲を書いているって事を知って、最初にリハーサルをしたのが「Time」という曲。“これだっ!”て思ったわけじゃないけどまあ悪くないかなって感じだった。2曲目が「Claudia」っていうアルバムも入っている曲で、これは観客の反応がすごくよかった。アコースティックで書いたから、パンクというよりポップな感じだけど、その頃リバティーンズを聴き始めたからパンクの要素も入っている。「Superstar Tradesman」はキーレンが書いた曲なんだけど、元々はスローな曲だったのが、リハーサルをやるうちにあんな感じになったんだ。クラッシュとかリバティーンズとかの影響を受け、そういった要素を取り入れながら曲を書き続けているうちに客も増えてきた。10曲ぐらいできたら誰かの前座としてツアーに出れるんじゃないかと思っていた。

 

ピーター:それからありとあらゆるバンドの前座をしたけど、アイルランドでやったあるライブは最悪だった。ディスコみたいな感じで男の子と女の子が会場半々に別れていて変だったよ。

 

カイル:ベイビー・シャンブルズやラーズ、ズートンズとか、オアシス以外は全部とやったんじゃないかな。ストーンローゼズのマニーの家に行って音楽を聴いたり、ピートと遊んだり、プライマルスクリームとのライブの後、ボビーが同じバスに乗って、僕らの音楽について意見をくれたり、ホテルはプライマルスクリームとThe Viewの貸切状態になっていて皆でパーティーをしたり、本当に夢のような経験をしたよ。

 

ピーター:Little Barrieが出るはずだったけど日本に行っちゃってたから代わりにテレビ収録もした。

 

⇒INTERVIEW NEXT

 
 
この記事をポスト

この記事の関連情報