謎の運送屋バンド、仙台貨物・初登場インタヴュー!

2006.07.10 15:00

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――手元の資料には“宮城県が産んだ謎の運送屋集団”と書いてあるんですが。仙台貨物って、運送屋さんなんですか?










サティ(G):はい。元々、仙台貨物という運送会社がありまして。そこにいる社員で始めたバンドなんですよ。だから、普通に荷物を配送したり、引っ越しの荷物を運んだりしていて。……音楽では何を運ぶの?









千葉(Vo):笑いと、平和と、ゲイ?(笑)




――バンドの活動歴は?










王珍々(B):モウ5ネンクライ?



――長いんですね。今日もつなぎを着てらっしゃいますが。このトレードマークは?










フルフェイス(G):馬です。……何で馬なの?










千葉:馬並みだがら(笑)。









サティ:仙台貨物で一番最初に作った曲に馬の鳴き声が入ってたんですよ。たぶん、そこからきてるんだと思います。


――なんでつなぎを着ようと?










千葉:運送会社の制服みだいなノリで。










フルフェイス:だから作業服!



――作業服もバンドのイメージ・カラーも赤というのは?










千葉:そごはスリップノットに憧れて(笑)。あどは燃える魂どが、熱いイメーズ(イメージ)で。フィーリングだな。仙台貨物といえばこの色でねえがっで感ずたんだな。




――では、そんな仙台貨物の奏でる音楽のテーマは?










千葉:うぢらの、うぢらですか出ぎねぇ笑いが含まれだ音楽。ちょっと笑えるような、でもちょっど前向ぎぬなれるようなオンリー・ワンな音楽だな。











王珍々:ジャンルデ言ウト何系ナノ?










千葉:貨物系!! みだいな感ずかな。



――貨物系だからこそ、ここでは音楽で笑いや前向きになる気持ちを聴き手に届けてくれると。










千葉:んだんだ。そういうこどだ。



――みなさん5人それぞれ独特のルックスをしてらっしゃいますが。










千葉:仙台貨物自体、オンリー・ワンな存在を目指すてるんで。そごで、やっでる自分らもオンリー・ワンじゃなきゃいげねぇ、みだいな部分もありつつ。あどはひとつのパフォーマンスの一環だな。エンタテインメントのひとつだ。




――ルックスだけじゃなくステージもエンタテインメントしてたりするんですか?










千葉:んだな。どっつかっていうと、ライヴっていうよりは部分によってはショウに近いところもあるんでねぇか。










サティ:見てもらった通り、千葉の存在自体がエンタテインメントなんでね(微笑)。もちろん、基本はライヴなんですけど、MCがすごく長かったり。どのぐらい?











千葉:20分はしゃべってるんでねえが。










ギガフレア(Dr):ひとつのMCがそれぐらいの長さなんですよ。だからライヴ1本、トータルで考えると40分以上はしゃべってる。



――MCも方言でしゃべってるんですか?










千葉:んだ。方言だ。歌と同ずで。



――地名をバンド名に使ったり、その土地の方言を使ったりという部分はたしかにオンリー・ワンな部分だと思うんですが。それ以外にもその地元リスペクトなスタンスには、みなさんなりに何かメッセージが込められたりしてるんでしょうか。










千葉:やっぱ包●だがら方言なんでねえが。













一同:……………(大沈黙)。










ギガフレア:なんか今日はキモさ倍増だな。











王珍々:モウコレイジョウハ、言ワナイホウガイイヨ?











千葉:(真面目な表情で)みんな自分たちの地元の言葉を大切にすようよ、みだいなとごろもあるな。俺が訛ってしゃべっだり歌っだりすてるのは。











フルフェイス:最初からそう言えよ!(笑)



――前作から新しいメンバーの方も加わったんですよね。










千葉:Kurihara(Mp)だな。元々はバンド関係の知り合いだったんだ。そこからうぢらのバンドの方を手伝ってもらうようぬなり、うぢらのバンドぬ入るか?ってことで社員ぬすたんだ。



――では今回発売されるミニ・アルバム『人生ゲイム』に関してですが。ズバリ、どんな作品に仕上がりましたか?










フルフェイス:いろんなタイプの曲が入ってるんですけど。その中でも1曲目の「サタデーナイトゲイバー」を聴いてもらえれば、仙台貨物はこんな感じなんだってのがある程度は分かるんじゃないですかね。この曲はメンバーの自己紹介的なものも入ってるんで、分かりやすいと思います。










サティ:今回、ここで試聴ができる曲は(仙台)貨物の中でも当たり障りのない楽曲だと思うんですよ。まだ、これは上澄みの部分なんで(笑)。もっと濃いのが下に沈んでるんで、そこはぜひアルバムを買って聴いて欲しいですね。



――まずは仙台貨物のポップ・サイドの入り口から入って。










サティ:そこから入ってもらって、どんどん濃い部分までたどり着いていただければ。



――このミニ・アルバムを出した後に「神様、もう少しだけ」というシングルもリリースされますね。










ギガフレア:俺の中での(仙台)貨物のイメージを曲にしたものですね。歌詞も(仙台)貨物でずっと続いてるゲイの話で。これが3作目です。



――みなさん、ゲイなんですか?(笑)










千葉:んだ。気付いた時にはゲイだったんだ。










サティ:だから「サタデーナイトゲイバー」では“仙台貨物 エヴリバディ ゲイ!”ってみんなでコーラスもしてるし。










千葉:すべてに開き直って明るく生きようってごどなんだ。ゲイとかコンプレックスとかそういうものは関係なく、考えすぎないで開き直ってポズティヴに生きようよっていうことだな。



――シングルの初回盤には仙台貨物初のPVも収録されるんですよね?










王珍々:ソウナンデスケド。……オレハ、チョット見ルニタエラレナイ、エイゾウデス。○○ダシタリシテルンデ(苦笑)。



――えぇぇぇぇ! 開き直りもそこまでいくと、どうなんですかね(笑)。










ギガフレア:これでも一応直したんですよ。それでも俺達が見て引いちゃうぐらいなんで、あれを普通の人が見たらキワドいんじゃないかな?。(一人でニヤついている千葉を見て)何でうれしそうなの、お前(笑)。











千葉:うくくくっ(笑)。でも、そういう部分以外は面白いものになってんでねえがな。




――7月20日から全国ツアーもスタートする訳ですが。こちらはどんな内容になりそうですか?










サティ:ツアー・タイトルが<人生ゲイム>なんで、人生にはいろいろあるんだぞと。そういうことを、ステージで千葉さんが証明してくれるんじゃないでしょうか。











千葉:本当に人生に必要なものは何なのか。そこら辺をちょっと見せていげればなと。何かを言って洗脳するようなやり方よりも、こうなんでねぇが?って、そういう感ずで提案すていきたいんだ。




――では最後に、仙台貨物としては今後どうなってきたいと思ってますか?










千葉:お茶の間にいるみなさん誰もが分かってくれるぐらいにはなりてぇなぁ。“あっ! 仙台貨物だ”って。











サティ:目指せ“紅白”か?










千葉:んだ。


取材・文●東條祥恵



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