注目のバンドKannivalism、初ワンマンをレポート

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元baroqueのメンバーである怜(Vo)と圭(G)が新たにスタートしたバンド、Kannivalism。このKannivalismは怜と圭が10代の頃に組んでいたバンドで、当時のメンバーである裕地(B)と共に、今年の4月に新たなスタートを切った。このバンドは、実はメンバー全員が日本武道館経験者という要注意バンド。そんな彼らが、5月27日に初のワンマンとなるショウケース・ライヴ<黒諧謔 ブラック・ユーモアリティ>をCLUB CITTA川崎で行なった。

4月にミニ・アルバム『奏功humority』をリリースしただけで、初のワンマンがCLUB CITTA川崎とは、さすが。この日はただのライヴではなく、何か面白いことがやりたいというメンバーの意向から、リアル・タイム・ドキュメンタリー映像とライヴという2部構成で行なわれた。1時間にわたる感動やら笑いやらの映像の後、いよいよメンバーがステージへ。『赤裸々』でライヴがスタートした。

ミニ・アルバムではクオリティーの高い楽曲を聴かせてくれた彼らだが、そういうバンドのライヴには“ライヴでも出来るのか?”という不安はつきもの。が、さすがは武道館経験者。ステージから溢れ出るメジャー感を思いっきり漂わせながら、クオリティはそのままに、ライヴの魅力も十分に詰め込んだライヴを見せてくれた。この日はすでにリリースされている4曲に加え、怜が「すごくリアルな曲」と紹介した新曲『白い朝』とアップテンポな『リトリ』もお披露目。そして6曲分の演奏を終えると、メンバーはステージ袖へ。怜は欲求不満そうに「あーあ、もっとやりたかったなー!」と言ってステージを去っていった。

かと思ったら、切なるアンコールの声に応えて再び登場。実はこれ、予定外。関係者に配られたセット・リストにはアンコールさえ予定されていなかった。しかも彼らは、もう一回頭からやると宣言して、1曲目から6曲目まで順番どおりにプレイ。そんな2回目のステージは、飽きるどころかさらに見入ってしまう素晴らしいライヴで、オーディエンスも何倍もの盛り上がりをみせた。また、ステージへ立つことへの思いが痛いほど伝わる『クライベイビー』では、怜がメンバーを中央に集めて演奏し、歌いながら涙を流すシーンも。

そうして12曲をプレイして幕を閉じた初ワンマン。2回目のライヴ終了後には、全てを出し切ったメンバーにファンからは満足の拍手と「ありがとう」という歓声が届けられた。とにかくメンバー全員に華があり、才能があり、カリスマ性があり。そしてとても繊細ながら、力いっぱい前向きに生きるその姿。多くの人を惹きつけるに十分な魅力を持っているバンドだ。このバンド、かなりオススメ。今後の展開に期待したい。


<Kannivalism 黒諧謔 ブラック・ユーモアリティ>

--- VTR 60min ---
--- On Stage ---
<セット・リスト>
1.赤裸々
2.in a brown study
3.白い朝(新曲)
4.クライベイビー
5.ストイックボーイ
6.リトリ(新曲)
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7.赤裸々
8.in a brown study
9.白い朝(新曲)
10.クライベイビー
11.ストイックボーイ
12.リトリ(新曲)
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