初のバラード曲「君の事が」を歌う、清春の壮大な愛に迫る ~INTERVIEW~

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清春 キーワードインタヴュー

■写真 ――撮影のときにみんな力が入りがちだけど、表情といい脱力してますよね? 清春:脱力ね、ははは。あ、でも昔は表情は僕、目をたいていキッとしてたんだけど。 ――黒夢の初期の頃とか。一時期から変わったんでしょう? 清春:あのね、目を昔みたいにキッとしてほしいっていうファンからの要望は今でもあるだろうけど、僕にはそれがもうダサく感じちゃうんだよな。青いっていうのか(笑)。 ――攻撃性を出すことが? 清春:そう。もちろんたまにはいいんですよ。だけど、何て言うのかな? 自然がいいわけでもないんだけど、表情って年齢が出ると思うから、カメラをキッと見てくれって言われたら見ますけど、キッっていう顔に自分で納得できないというか、恥ずかしさを感じちゃうの(笑)。レンズと目が合ってることを何ていうか、ちょっとだけ滑稽に感じちゃうんです。でもちょっとアゴを上げて撮ってる感じとか、最近また真似されてるなとか思うんですけど(笑)、ま、簡単に言うとシングル「君の事が」のジャケットもそうなんだけど、後ろ姿でも僕ってわかる写真が撮れるので…できればそうでありたいんですよね。シルエットで清春ってわかるようでありたいし…。目が写ってなくても清春だってわかるぐらいに味がある人間になりたいの。それは若いうちはできなかったからね。あの頃って1枚の写真にすべてを賭けるっていうぐらいに必死だったのね。ページ数も少なかったから、音楽誌に載るときはベストな写真を選ぶんですが、目を見開くっていうのは懐かしい感じさえしてしまう。撮られる年数とフィルム回されている本数ってあるし、やっぱり、キャリアってあると思いますね。ライヴではいろんな顔するし、リクエストにも答えるけど、やっぱりいちばんふだんしている表情がいいと思う。目を見開いてガツッっていう顔は日常ではしないので(笑)……歌っているときはするけど、最近はライヴ写真でもそういうのは選ばないようになってきたかな。今、いちばん、らしいと思っている顔はあんまり挑戦的な顔じゃないんでしょうね(笑)。 ■帽子 ――帽子たくさん持っていると思いますが、何個ぐらい? 清春:ありますね。帽子とサングラス。家には10個ぐらい。被ってるのは寝癖と頭洗ってないときと…(笑)。 ――今みたいにレコーディング中は…。 清春:そうだね。普通の人はふだん、髪の毛がはねてたりすると直すじゃないですか? 僕の仕事はちゃんとするときはヘアメイクがいるので、それ以外のときはあんま何もしたくないんすよね。ふだんの生活で寝癖はここ10年ぐらい直したことないね。だから、帽子と、目が腫れてるときは特にサングラス。買いますよね、すごーく。 ――ふらっと入ったお店で? 清春:それもあるし、ブランドやってるお友達が何人かいるんだけど、展示会に行くと帽子はだいたい注文しますね。 ――好きな形はあります? 清春:ニットキャップか、今、被ってるのはラッドミュージシャンっていうブランドのキャップだけど、良くしてもらってるっていうのもあるし、形が大好きで。ツバが大きくて仕事がら顔が隠れるっていうのもナイスなんです。 ――ふだん被る帽子とステージで被るのとはまた違うでしょう? 清春:うん。ステージではボルサリーノっていう…。あれけっこう高いんですよね。 ――ステージ用もいっぱい持ってますよね? 清春:そうね。そういう身につけるものには妥協を許さないんで…。ステージでのハットって高けりゃいいってもんでもないけど、逆に安けりゃいいっていうものでもないのね。ある程度、ちゃんとしたお金払って買わないと、照明当たると安っぽく見えるんですよね。 ――価格はいくらぐらい? 清春:よく被ってる花とかいっぱい付けてたハットは5~6万ぐらい。耐久性もあるし。 ――思わずステージから投げることは? 清春:そのハットはないっすね、もったいなくて(笑)。物販のキャップぐらいは投げますけど(笑)。 ――帽子って1回被りだすと、クセになりませんか? ないと落ち着かないとか? 清春:楽ですよね。あとライヴ中、俺汗がスゴイのね。ほいでハットで汗止められるっていうのもあります。 ■PC ――どんなサイトを見てますか? 清春:今のシーズンは、花言葉集、誕生石、星の名前。そういう歌詞に関係するものはよく見てますね。あと自分のホームページも見るし、ファンサイトを見てるときもあるよ。 ――書きこみも見る? 清春:書きこみっていうか、ブログみたいなヤツは知ってる範囲ではたまに見ますね。 ――それだけで時間かかりますね。 清春:最近よく自分のホームページを更新してるんだけど、そこに“清春の記”っていうのがあるの。そこではひんぱんにケータイで写真撮って、添付してます。あと自分の洋服を卸してるショップのページも見るし。 ――PCはいつ頃から? 清春:2年ぐらい前ですね。今はどっちかっていうとイラストレーターいじってることが多いです。あとは歌詞もPCで書いてる。iTunesにデモテープ入れて聴きながら書くみたいな。 ――デザインしたりとか? 清春:デザインしたり、フォント集めたり、いじったり、色も加工とか…。まぁ、ブランドのためにMacやろうと思った部分もあるし。あとコンサートグッズのデザインも全部自分でやってる。ステッカーとかTシャツとか全部。 ――それも大変な労力ですね。 清春:楽しいと思ってるうちはいいんだけど、その内に飽きてくるから、それが怖いよね(笑)。

『Neo genesis Vol.5』巻頭インタヴューより抜粋

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