ニッポンで一番大きな150cm、扇愛奈の1stアルバムを徹底解剖! 【INTERVEIW】

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──デビュー・ミニアルバムが『扇 愛奈入ります。』で、今回のフルアルバムが『ニッポンの150cm』。タイトルのインパクトもさらに高まって(笑)。 扇愛奈(以下、扇):いろんな候補があったんですけど、私がたまたまその候補集が書いてある紙に走り書きでこれを書いてたら、それを見たディレクターが“これ、いいじゃん”と。<ニッポン>っていうところで、私が持ってる歌謡曲感とか和の部分が紹介できて、<150cm>で扇 愛奈の見かけが表現できるなと思って。あと個人的にはニッポンの一番という意味も込めて。 ──ジャケでは扇ちゃん、金メダルの位置に立ってますもんね。 扇:でも、これ私本人じゃないんですよ。立て看板なんで(←わざわざ等身大の扇立て看板を作って撮影)。 ──これまでのイラストシリーズが今回で立て看板になり。 扇:いつになったら(本人がジャケに)登場するんですかね(笑)。 ──さて、今回の作品。内容的にはコテコテの扇 愛奈の濃い世界を抽出したもので。 扇:濃いものかえら選んでったというのもあるんですけど。そしたら、ハンバーグ定食のようなものになりました(笑)。それぐらい濃いんですよ。ところどころ意図的に箸休め的な曲は入れてあるんですけど。 ──そんな扇ちゃんの濃い世界を楽曲ごとに探っていこうと思うんだけど。まずはアルバムラストの「未設定ジャーニー」。扇節もありキャッチーさもあり、バックも遊んでて。濃いけど、とっても楽しめる曲です! 扇:この曲は自分が持ってる“歌謡曲”の部分を色濃く出していこうと思って書いたもので。初恋から始まり、おちがその20年後にあって。切ない曲でもあるんですけど。その初恋の頃の設定に“セコハン”とか“ロックナンバー”って出てくる言葉は親父とかにネタをもらって入れたものだったりするんですけどね(笑)。この曲は出来たときにすごく達成感があって。バンドの方々はサーフロックしてて。これ、私もギター弾いてるんですけど。みんなノリノリで。ノリノリって死語かもしれないスけど(笑)。 ──(笑)この曲と同じぐらいノリノリなのがオープニングの「17才」ね。 扇:ノリノリで録りました(笑)。ずっとライヴの1曲目にやってて。いわば扇 愛奈の登場曲なんですよ。この曲はデビューのきっかけになった曲でもあるんで、思い入れが強いんですよ。慣れてるというのもあって、一番うまく歌える曲でもあるし。これは18歳になる瞬間に書いた曲で。18歳って日本では免許がとれるとか、男子が結婚できるぐらいしかないのに、当時はその18歳になることに対してすごい段差を感じていて。その18歳のミステリアス感を真空パックして書いたものですね。 ──試聴で1曲目にこれ聴いた人って、どうなんでしょうね。 扇:1曲目から汗臭さ全開で(一同爆笑)、これで胸やけをおこした方は“ごめんなさい”っていう感じですかね(笑)。 ──じゃあ、この曲で胸やけした人は9曲目『六本木通り』にとんでもらって。ちょっと爽やかな空気でも吸ってもらいますか。 扇:そうっスね! これが収録曲のなかで一番古い曲なんですよ。高校のとき、仲いい友達が外国に行っちゃうときに書いた曲で。その友達がすごい無口な子ですけど、仲良くて。よく一緒に帰ったりしてて。 ──男のコ? 扇:いや女の子で(笑)。その登下校で使ってたのが六本木通りで。無口な友達との空気をなんとかしなきゃという私と、遠くに見える渋谷の景色。それを曲にしたいなと思って。この曲はその空気とか情景を表したかった曲なんです。

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