Forever Young シリーズ:オルタナティヴ・ロックの元祖、ルー・リード

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[PLAY LIST]
♪ロミオ・ハド・ジュリエット
♪ダーティ・ブルヴァード
♪ゼア・イズ・ノー・タイム
♪シック・オブ・ユー
♪二月にクリスマス
♪スモールタウン
♪ワーク
♪スターライト
♪イット・ウォズント・ミー
♪フォーエヴァー・チェンジド




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王様失恋ファイル ~ルー・リードを愛した女~ の巻
by 王様
「ルー・リード」を愛した女...彼女と出会ったのは、王様がミュージシャンとしてデビューできず、もんもんとしている時期じゃった。彼女は国際線のスチュワーデスで、日本とアメリカを行ったり来たりしておったのぉ。その頃王様は「四畳半・風呂無し・共同トイレのアパート」に住んでおった。家賃は2万5千円!彼女は、そんな王様のアパートにベンツに乗ってやってきては手料理を食べさせてくれたもんじゃ。売れないミュージシャンとスチュワーデスとの恋愛、夢のようじゃったぁ。彼女は音楽も好きで、お気に入りは「ユーミン」と「ルー・リード」!かなりあり得ない取り合わせに思えるじゃろうが、彼女いわく「どちらのアーティストも詩人なのよ。詩がいいのよ」。う~む、さすがに英語ペラペラだけのことはあるのぉ。彼女はルー・リードのアルバム『ニューヨーク』を聴きながら、「今のニューヨークを、そして、今の世界を大胆に歌っているわぁ。これってロックよね!」。王様は辞書がないと英語が訳せないので大きな敗北感に打ちのめされたのぉ。外見も経済的にも不釣合いな恋愛にヒビが入り始めたのじゃった。
LOU REED
また彼女はルー・リードを評して、こうも言っておった。「彼のお経のような歌い方って個性的よねぇ。今のラップ・シンガーの元祖って言われてるのよ!そして、ニューヨークのロック詩人!メロディや曲の切ないところも素敵よね~!」と。王様は中学生の頃に聴いたルー・リードのアルバム『ベルリン』が好きだっただけに思った。「う~ん、何がニューヨークだ~い!ドイツもいいよ~だ。王様だってお経のような歌い方できるも~~ん」と。そして、こともあろうに、王様の誕生日にプレゼントを持って会いに来てくれた彼女に別れ話を切り出したのじゃった。王様は不釣合いな恋愛に自ら終止符を打った...。その後、風の噂で、彼女が幸せな結婚をして、幸せな家庭を持っていると聞いたのぉ。あれから17年近くたった今、王様は「ルー・リード」が「アンディー・ウォーホール」に捧げたアルバム『ソングズ・フォー・ドレラ』を聴きながら、45年の人生を振り返っているのだった...。しみじみ。

いえい!王様の夢物語はこれくらいにして、お約束「王様流・ルー・リード曲名直訳研究」で締めくくり!“ROMEO HAD JULIETTE”(ロミオはジュリエットと寝た)、“DIRTY BLVD”(不潔大通り)、“XMAS IN FEBRUARY”(ベトナム戦争最前線のクリスマス)、“DIME STORE MYSTERY”(百円ショップの不思議)、“SONGS FOR DRELLA”(吸血姫に捧げる歌)...以上!

※この物語はフィクションであり、実在の人物とは関係ありません。えへ。

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