| (インタヴュー前半では、10年後、ヒップホップをしている自分の姿を想定。綴っていていく歌詞も変わっていくだろう、という答えに対し…)
――なるほどね。クレバさんのヒップホップのバランスはそういう先を見据えた視点にもよるのですね。
KREVA:なんとなくですけどね。でも、それはあくまで歌詞を書く時だけ。書き方はこれまでと同じですね。歌詞は最初から順番に書いていくんです。途中で止まったら、また頭から歌ってみてフロウがつながるかどうかを確認して書いていく。 だから歌詞ができ上がった時には流れがスムーズになっているんですよね。 トラックからメロディが浮かんできたりする中で、歌詞も自然と出てきたりするから、俺の場合作り方も全体の流れもすごく自然なんですよ。
――「江戸川ロックオン」の歌詞が面白いですね。『愛・自分博』というタイトルにもつながるような、地元へのルーツ回帰を思わせる内容ですが、これも自然と出てきたテーマだったのですか?
KREVA:そうです。あの曲はね、“ティティティティティンティン、ティンティンティン”というリフが“ガキのころのはなし”というように聞こえたのが最初(笑)。 で、それをCUEZEROに話したらまず歌詞を書いてきてくれたから、“お前の見える風景を描いてみて”って感じで歌ってもらったんですよね。 ついでに言うと、コーラスをやってくれているのがSONOMIとか俺のメイクをやってくれているアイちゃんとか周辺の仲間にやってもらったんですけど、やっぱり江戸川区出身なんですよ(笑)。やっぱり育った場所ですからね、思い入れっていうか見えてくる風景は特別ですよね。 昔、泉麻人さんが出した本の中で、東京23区をいろんな見地からランキングしていたんですけど、江戸川区って大体18位から20位台くらいをウロウロしていて、友達からすっげえバカにされたのを覚えてますよ(笑)。 おまけに“葛西臨海公園くらいしかない”とか書いてあって、ま、確かにそうなんですけど、でも、そこに育ったのは変えられないし、団地に住んでた“団地ズム”が自分の中に根づいているのは間違いないので、それをいつか歌にしたいなっていうのは思ってましたね。
取材・文●岡村詩野
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KREVA TOUR 2006 愛・自分博 ~国民的行事~ 3/20(月)名古屋 Zepp NAGOYA 3/24(金)札幌 Zepp Sapporo 3/31(金)大阪 なんばHatch 4/01(土)大阪 なんばHatch 4/08(土)仙台 Zepp Sendai 4/13(木)広島 広島CLUB QUATTRO 4/15(土)福岡 Zepp Fukuoka 4/28(金)東京 日本武道館 |
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